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3行日記 #114 (餃子を包む、逆流、くノ一の声)

一月七日(日)、晴れ

朝、餃子を包んだ。皮を一枚準備して、スプーン一杯分の具を掬って乗せる。水で濡らした人差し指で皮の縁をなぞり、水分を含ませた皮を、器用に襞をつくりながら包む。

昼、出町柳から高野まで高野川を歩く。風が強く、川面が上流のほうに波打っていた。

夜、餃子、林檎。チャックの散歩、帰り道、最後の角を曲がったあたりで、急に誰かの声が降ってくる。お菓子、ありがとうございました。ピーナッツのお礼にお菓子をもらったみたいで。声のするほうに視線を送ると、暗闇のなかにおばさんが立っていた。気配を完全に消していた。絶の使い手のくノ一か。難波さんを思い出した。

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