3行日記 #194(ちいさな花、異国の女性、キーンの溝)
六月四日(火)、晴れ
朝、パピルスの鉢に水をやった。パピロンは弱っているが、パピ次郎、パピ三郎ともに順調に背を伸ばし、パピ四郎もぐんぐん芽をだしている。パピ三郎の頭のふさふさの三叉のところに、ちいさなちいさな花を見つけた。
夕方、マンションのエレベーターで、異国の女性と一緒になる。青いワンピース、赤いサンダル。涼し気な身軽な格好だ。ずいぶん前に、お月見のときか、虹がでているときだったか記憶が定かでないが、あたりが見渡せる非常用の階段に座って、ピクニックをして何かを食べていたことがあったのを思い出した。
夜、酢豚っぽい味付けの鶏肉炒め、納豆、キウイ。チャックの散歩、久しぶりに区役所のほうへ、商店街を通り抜けて帰宅した。おやつのときに、粒がひとつ転がり落ちた。どこや、どこや。キーンの溝や。
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