見出し画像

3行日記 #198(パピ七郎、べちゃろう、なんでも鑑定団)

六月十七日(月)、くもりのち雨
芒種、梅子黄、うめのみきばむ、梅の実が黄色く熟す。
芒種、三白如粉、さんぱくこなのごとし、半夏生の白い葉がおしろいを刷いたようだ。

朝、ベランダに出てパピロンたちのようすを見る。いろんな角度から写真を撮ろうと、しゃがんで奥をのぞいていると、あ! パピロンの裏のところに、気づいていなかった芽が出ていた。しかもパピ六郎よりも背が高い。つまり、今までパピ六郎だと思っていた芽はパピ七郎で、裏のこいつがパピ六郎だったのだ。そろそろ名前が混乱してきた。

午前、くだんの燕の巣がある改装工事中のビルで。ドドドドドドドド、ものすごい騒音と地響きだ。そんなビルの入口に、一羽の燕が軽やかに飛びながら入っていく。まだ棲んでいるようだ。すぐ近くで火花が散り、うえから土砂が落ちてくる。燕は巣のなかに縮こまり、そんな光景を眺めていた。一難去ってまた一難。落ち着かないだろうな。

夜、牛丼、スープ。食後に妻の実家からいただいたういろうを食べたのだが、独特のもちっとした歯ごたえがなく、柔らかくべちゃっとしていた。妻が言った。べちゃろうや。チャックの散歩、雨だったが、昨日も会っていないので傘をさしてむかった。ガード下を往復して帰宅した。風呂からあがると、妻が失敗したパピルスを木工用ボンドで貼りつけていた。それを得意げに鼻歌まじりでもってくる。それ、なんの曲? なんでも鑑定団。

#3行日記

この記事が参加している募集

#3行日記

44,305件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?