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キノコをビニール袋に入れてはいけない

 木を切り、穴を開け、駒打ちをすれば、菌糸の回り、花が咲く──すなわち、キノコが顔を出す。

 シイタケ嫌いを直したのが、このキノコは花だという話で、なんと素敵なことだろうと、単純馬鹿なこの子供、それからキノコは好物である。

 とはいえ、嫌いだったシイタケは、恐らく菌床、しなびて古く、匂いもあり、山にて原木シイタケの味を知れば、まるで別物、山のアワビ、そう呼ばれるにふさわしいもの。

 調子に乗って、原木シメジ、なめこ、ヒラタケと駒を打っては収穫をする。

 あまりに採れれば、薪ストーブの熱で乾かし干しキノコ、これが便利で良いものだ。

 ところで貧相な杉の山、自然のキノコの生えるもないが、もし見つけたなら竹の籠、網の袋に入れねばならぬ。

 さすればキノコの胞子の落ちて、次の年はその道に、キノコの花が咲くだろう。

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