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許すまじ。

東京では、急いで細い歩道を歩いている時に前の人の歩く速度がめちゃくちゃ遅くて抜かせないという事案がよくある。

人が多いが故に起こる現象だ。
田舎でそんな事は起こり得ない。

まあ、それ自体はもう仕方ないと割り切っている。

ギリギリの時間に家を出てしまう自分が悪いし、余裕を持って家を出るようにすればいいだけだ。

そのゆっくり歩いている人のせいで、ギリギリ信号に間に合わないこともある。

俺の速度で歩いていれば間に合ったのに、と思うこともあるがそれも仕方ない。

ゆっくり歩いている人には何の罪もないのだから。
急がなくてはならない状況にしてしまった自分が悪い。

そのゆっくり歩いている人が、普通に信号無視をしていく時もある。

それは流石に許せない。

流石にそれは、ちょっと無いわ。

まじ萎える。
もうその日のやる気全部なくなる。

俺は前の人がゆっくり歩いているせいで信号に引っかかって遅刻しそうになっているのに、何でこいつは普通に信号無視して遅刻回避しているのか。

めちゃくちゃ急いでいる人が車来てないから信号無視するというなら、まあダメだけどギリギリわかる。
どうしても遅れたらまずい用事があるんだな、と思うこともできる。

でもお前は何も無いだろ。

さっきまであんなにゆっくり歩いていたんだから。

何の用事もなくてフラフラ歩いていたのになんで信号は無視して歩いていくんだ。

しかも、その時だけはちょっと早歩きしてる。

じゃあその早歩きずっとしとけよ。

ずっとその速度で歩いてくれていたら俺は普通に間に合ったのに。

お前がゆっくり歩いて信号が赤になったせいで、信号を無視しない俺だけが損した。
こんな世の中は腐っている。

許せない、あいつまじで。

あいつ、まじで。

あいつだけはまじで許さん。
許さんまじで。
まじ許さん。
許すまじ。

おしまい。

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