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ミスドのドーナツを女に例えるなら。後編。

俺はミスドが大好きなのである。

そんな俺が、ミスド初心者のためにミスドのドーナツ達を解説していくnoteの後編。

前編はこちら☟


【フレンチクルーラー】
独特の形をしているドーナツ、フレンチクルーラー。

フレンチクルーラー

一般的に人気なのはこのプレーンなフレンチクルーラーでは無く、この生地にホイップクリームが挟まっているエンゼルフレンチの方かもしれない。
独特の形と食感だ。
正直言って俺はあまり好きでは無い。

そんなフレンチクルーラーを女に例えるならば、
顔は良いのに性格最悪な悪女だ。

クラスで顔が1番可愛いのは確かにフレンチちゃんだ。それは自分でも自負している。
なのにどうしてか1番モテるポンデちゃんに嫉妬し、嫌がらせをしている。

ある日こっそりポンデちゃんの上履きを隠した。
「あれぇ〜?上履きがないよお」
とポンデちゃんがおろおろしていると、周りの男たちが立ち上がり
「誰だ!こんなことした奴は!!絶対に許さねえ!!!」
とキレだした。
やべ、大事になっちゃう。と密かに焦るフレンチだが、
「私は大丈夫だからみんな仲良くしよ?もしかしたら私がうっかりどこかに忘れちゃったのかも!そんなに怒らないで🥺」
とポンデちゃんがまた天使ムーブをかまし、またもやポンデちゃんの株が上がってしまったのだった。

【ハニーディップ】
見た目は地味だが甘さがウリのハニーディップ。

ハニーディップ

見た目は正直言って何の特徴もない。
誰かがミスドを大量に買ってきてみんなで選ぶ時も、俺はハニーディップを選んだことはなかった。
だが一度食ってみるとその考えが愚かであったことに気づく。
想像を遥かに超える甘さとふわふわ感に俺は感動し、涙を流した。

そんなハニーディップを女に例えるならば、
メガネを取ったら実は可愛い地味子ちゃんだ。

クラス内でフレンチちゃんとポンデちゃんによる女の戦いが繰り広げられる中、教室の隅っこでずっと本を読んでいるのがハニーちゃんだ。

席替えをした後、友達がポンデちゃんの隣になっていいな〜と思いつつ、ふと自分の隣の席に視線を移した。

するとハニーちゃんはメガネを拭いていた。

メガネを取ったハニーちゃんを見て、あれ?コイツ意外と可愛いんだ。
そう思いながら見つめていると、視線が合った。

「え?な、な、なんですか?」
「え?いや、別になにも…///」

これが恋の始まりだと気づくのは、まだ少し先のお話。

【チョコレート】
子供の時俺が大好きだったチョコレート。

チョコレート

チョコレートが生地に練り込まれていてとても美味しい。
俺が昔よく食べていたのは、この上に更にチョコレートのコーティングとチョコクランチがかかっているダブルチョコレート。
又は何か黄色いカリカリがいっぱいかかっているゴールデンチョコレートだ。

まさに子供の夢が詰まっているドーナツと言えるだろう。

このチョコレートを女に例えるならば、
意外と優しいギャルだ。

学校ではヤンキーグループに属していたり、その派手な見た目から校則違反で度々呼び出されていたりで、一般生徒からはかなり恐れられている。

チョコさんとはあまり関わらないようにしよう。
ギャルとは正反対の陰気な男はそう考えていた。

ある日の放課後、男が下校していると公園で子供となにか話しているチョコさんを見かけた。

あれはチョコさんか?
まさか子供相手にカツアゲしてるんじゃ!そう思い近づいた男は聞き耳を立てた。

「チョコねーちゃん!プリキュアごっこしよ〜!」
「もう仕方ないな〜」
「じゃあチョコねーちゃんは怪人役ね!」
「ええー!あーしがキュアハートやるからそっちが怪じn…あっ」

目が合った。

「あ、あんたクラスの…。こ、この事は絶対秘密だぞ!言ったらぶっ殺すからな!!」
「ははい!わかりました!チョコさんがキュアハートが好きな事は誰にも言いません!!」

そう言いながら逃げるように帰った男だが、チョコさんの意外な一面を見て、実は優しい人なのかと感じていた。

翌日から学校で秘密を共有する真逆の2人。
そんな2人のドタバタ劇はこれから始まるのである。

【エビグラタンパイ】
ドーナツでは無いがめちゃくちゃ美味しい。
それがエビグラタンパイ。

エビグラタンパイ


サクサクに焼き上がったパイ生地の中にあるのはエビ、マカロニ、コーンが入ったなめらかな口当たりのグラタンだ。
ミスドで惣菜系のパイを食べたことがない人も多いだろう。

俺も初めて食べたのはミスド食べ放題に行った時なのだが、それはかなりの衝撃だった。

そんなエビグラタンパイを女に例えるならば、
お母さんだ。

上京して数年、帰省するのは年に1、2回だ。久々に帰省した時、待っていてくれるお母さんの持つ包容力には何者であろうと勝る事はできない。

「お疲れ様。お腹すいたでしょ?今パイを焼いてるからね。先にお風呂入ってきなさい?」

そう言われ服を脱いでいると、キッチンからパイのいい匂いがした。

懐かしいな。
小さい頃はよく焼いてくれたっけな。

そう思い耽っていると、何故か目から涙が溢れた。
脱いだ服で目元を拭い、お風呂場からキッチンに向かって

「お母さーん!何分くらいでできる〜?早くパイ食べたいんだけど!」

と、わがままを言った。

「お風呂上がったらできてるわよ〜!早く入りなさい!」

キッチンからの返答も懐かしさを感じた。

またお母さんに甘えちゃってるな。
いつまでも子供じゃねえのに。
男はそう思っていた。

だが久々に甘えられた母もまた懐かしさを感じ

「ずっとこの時が続けば良いのにね。」

と小さく呟くのだった。


【総括】

『ミスタードーナツ』っていうネーミング、よく考えたらやばい。

俺が『ミスター芸人』って名乗るようなもん。

そう考えたらミスドはかなり痛い奴なのである。


おしまい。

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