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カウンセリング・ケア。

やぁ、いらっしゃい。今日は何にするんだい、なんて。

お仕事を午前からしていると、超集中のような状況になることがある。
妙に捗るの。普段適当なくせにそんな時ばっかり。

気がついたらもうお昼すぎ。
ここで一気に疲れが来るか、夕方まだいけるかが分かれる。

夕方までいけると、その後の疲労感はもちろん激ヤバだよ。

心理カウンセラー。


心理カウンセラーは、心理学の専門知識と技能を持つ。

そして、それらを必要な人々に寄り添うことを生業とする。
クライアントがもつ悩みを解決に導いたり、精神的不調から回復したりする手助けするというのが分かりやすいのかな。

日本における心理カウンセリングの市場規模は、約350億円と推定される。

年齢・性別・業種に関わらず、何らかの悩みを抱えている人は多く、今後一層増化していくことは間違いないと言われる。

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また、厄介なこととして潜在的に悩みを持っているにも関わらず、そこに自覚がないという人が多く、いざ相談の状況になった時にはかなりこじらせてしまっていることだって多い。

悩みは人それぞれ。
具体的な解決方法もまた人それぞれとなる。

だからこそ、個別で対応し経験を積み重ねる心理カウンセラーを目指す人も少なくない。通信講座でも大体人気上位に名を連ねる。

今回はそんな心理カウンセラーのお話だよ。

ヒアリング。


S氏は主婦である傍ら、心理カウンセラーとして活動している女性。

元々、感情の上下があるタイプのS氏は自身の精神面に悩みを持っていた。

ある時、紹介された心理カウンセラーの人に相談したことをきっかけに殻を破ったかのように前向きな性格になった事で、自身も心理カウンセラーを目指すことになる。

「私も人の悩みを解決してあげたい」

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今でこそ、駆け出しから10年程になる為、キャリアとしては中堅に差し掛かる感じになるのかな。

開業当初は、人脈もなく自身の知名度もないことから、友人の悩みを聞くくらいのお悩み相談くらいで活動していた。

心理カウンセラーですよっ、というように大々的に告知をする訳ではない為、ママ友間などで相談を受けたり、対人関係の悩みを聞いて解決するという活動が初期の話。

初見が怖い。


それだけ人の話、特に闇の部分を聞いてきてるとなると、そうとうコミュニケーションに長けた感じかな。

と言えばそういう訳ではない。

というより、冒頭で言ったようにS氏は元々精神的に悩みを持っていて、どちらかといえば閉鎖的なタイプだった。

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それが幾ばくかは改善されたというものの、元来の性格が急に変わるというものでもない。

しかも、紹介されて話をする相手もまた人間。
初見は誰だって相手が何を考えているか分からないだけに怖いもの。

超低確率とは言え、相手が強い敵意を持っている可能性もある。

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なまじこういう仕事に関わっているだけに、相手の表情を無意識に伺うことに慣れてしまっているのはある種の職業病。

経験を経て、これらともうまく折り合いを付けて、気にすることなく続けていけることも、プロとして問われる能力なのだろう。

今では心の細かったS氏も堂々としたもんだよ。

人は感情の生き物。


S氏が言うには、相談を受けることで大体共通する流れがある。

具体的にどう言った話をするかなどは、相手の環境や重症度によっても全然変わってくるが、対面相手のS氏のスタンスは基本的に同じ。

相手に話させる。
徹底して聞きに回るように心がける。

間のとり方も考える。

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最初は恐る恐る発信してくる相手方も、うなずくように聞く。
一通り受けて、次に答えやすい質問を投げかける。

相手は更に発信する。時折笑顔を見せたりうなずきを繰り返す。
徐々に心を開いてくる相談者は、悩みの核心のような問題を引きずり出す。

警戒心の強い相手がいきなり本質の話題を出してくることは少なく、無意識化に話すに足る相手なのかどうか。

それを見極める。お互いに。

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むしろ悩みが本当にあまりなく、裏表ない人間は結構すぐ核心の話をしてくることはあるが、そもそも相談が必要のない人は小細工が少なかったりするそうな。

様々な人間がいる中で、多くの共通項がこの信用してくれるかどうかの機微。

徹底的に話させ、聞く。
これは聞いているだけで相当疲れる。ツッコミだって入れたくなる。

でも、聞く。傾聴。

答えは出さない。


話を聞いてもらって、胸のつかえが取れたとしてもこれは一時のこと。

根本的にその状況に陥った問題を解決しないことには、また数日、数週間後には相談に返ってくる。一からやり直し。

もちろん、傾聴に徹するが「こうすれば解決できる!」という話は決してしない。本人が自ら解決するように導いていく。

カウンセラーの方針によって、これらはかなり差がある気もするが、S氏はこういうスタイルのカウンセリングスタイル。

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実際、時間もかかるし本人が気付かないことも多い。

評価も様々。感情を相手にしている無形商材。
良い悪いを提示することもなかなか難しい、高難度なビジネスだなと思う。

とは言え、本来仕事やコミュニケーションにだって活かせる内容。
話してると、自分の話ばかりする人って結構いたい訳。

疲れるし、時間の無駄とも思うし、何より聞いた話覚えてない。

相手の心を開くための技術として、ヒアリングは学ぶべきこと。
多いんだよ、言いたい放題で終わる人。少しは話聞けよと・・・。笑

これから。


まだまだ縦社会よろしく成り立っている日本。

会議に笑顔なし。陰口多々。物価高。
広がるネガティブ情報は常にどこかで心に闇を生んでいく。

きっと、人である以上この問題は尽きることないよね。

だからこそ心理カウンセラーという需要が成り立つ。
ある種、因果な商売だとS氏も思っていそうなもんだよ。

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心の平穏は、快適な人生において欠かすことの出来ない要素。
しかも結構上位に食い込んでくるもの。

知らずの内に、人付き合いで溜め込む心の披露。
職場・家庭・友人。どこにだって潜んでる魔物さ。

悩んだ時は溜め込まず、相談したり誰かを頼るってことも考えてもいいかもしんないね。

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