幼稚園は大忙し。
やぁ、いらっしゃい。今日も来てくれてありがとう。
メンバーシップ記事と、通常記事。
内容がやっぱし結構変わるんだけど、通常記事はこの出足が難しい。
他の内容はすらすら浮かんでくるけど、いきなり難関。
ここをマンネリ化させず発想豊かに浮かべられる人はまじ凄いよ。
幼稚園。
保育園と幼稚園。
似て非なるニ種類の園だね。
保育園は厚生労働省の管轄となっており、0歳児~5歳児への「保育」を目的としていることに対し、幼稚園は文部科学省の管轄で、主な目的が3歳以上の児童への「教育」を目的とした機関となる。
幼稚園は全国で10,000園を割っており、減少傾向にある。
理由としては、教育を目的としていることによる預かり時間の短さも起因している。共働きによって生計をギリギリ保っているという家庭も多い。
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皮肉な話だが、教育よりも預かり時間を優先し保育園に預けるという家庭環境も理由の1つといえるだろうね。
さまざまな子育て支援で、通園月額無料化なども推進されるものの、そもそも論で預かり時間という根底の問題が解決出来ず諦める人も多い。
大きく動向が問われる少子高齢化問題。
目の当たりにする家庭環境も多いかも知れないね。
今回はそんな幼稚園のお話だよ。
幼稚園の先生。
M氏は私の友人。とある幼稚園の先生をしていた。
パッと見は普通の幼稚園で、しっかりと外壁に囲まれ正門はオートロック。
通園用のバスはキャラクターを型どった特別仕様車。
朝には子どもたちが大挙して押し寄せ、正門前は混雑し周りの車を運転する人達は注意しながら徐行する。
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そんな市街地の中にある幼稚園。
運営は仏教系の宗教法人で近隣に保育園なども持っている。
母体は古くから存在するお寺のようで、園長先生は基本的に袈裟姿で現れるそう。夏場とか結構暑そうな気もするけど・・。
どうあれ、近隣住人からすれば評価に賛否はあれど毎年たくさんの園児たちを小学校へ送り出してきた。
今回はそこで働く先生、M氏にまつわるお話。
人間関係。
園長先生とバスのおじさん以外は女性ばかりの環境。
園長先生は基本的に本尊のお寺にいることが多く、実質的には副園長が仕切る形で、傘下に学年主任。そして各年齢の担任の先生方。あとは事務員。
といった構成で運営されている。
各学年、2クラスの構成。
最少限の人員で回しており、各組に1人ずつ担任が就く。
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M氏は専門学校を卒業し、そのまま新卒としてこの幼稚園に就職する形となる。
見た目は非常に華美で、正直幼稚園の先生には見えない。
常に化粧もバチッと決めており、隙のない女性だよ。
媚びることもなく、良いことは良い。悪いことは悪い。
そうはっきりモノを言える芯の通ったタイプの性格だった。
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入社当初こそ、その派手さで同期の新卒に比べられたりすることで、色々と面倒なことも言われることもあったが、基本的に幼稚園の人達は物分りが良く、裏表のないM氏は早い段階で好かれていった。
特に一番ややこしいと言われている主任の先生に可愛がられていたのは、非常に大きかったと言っていた。
どんな環境にも人間関係のややこしさってのはあるもんだよ。
保護者との関係。
初期の頃はその華美な姿に賛否の声はあった。
が、しかし。その裏表のない性格とかわいい容姿で保護者を仲間に引き込んでいく。
見た目の問題だけではなく、仕事熱心でもあった。
しっかりと子供と向き合い、甘いだけではなく厳しい時は厳しい。
髪型や化粧などに規制のない職場環境。
M氏は朝からばっちり髪とメイクを仕上げ出勤。
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幼稚園ということで、夏場には汗もかく。
落ちづらい化粧とはいえ、維持は難しい。
化粧直しなんて時間もある訳ではなく、上から拭くに留める。
肌荒れ防止、日焼け防止。
M氏はいつだってキレイにしていた。
自身の美学には自信を持って実践する。
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時に児童の言いつけに激昂した保護者が殴り込みに来ることもある業界。
そういう場合、往々にして言い分に「盛り」が入る。
些細なことに対し、強烈な被害者意識をこじらせて手がつけられない。
幼稚園教師のトラウマランキングでも常に上位に入るのが、このややこしい保護者なのは有名だね。もう長らく尾を引く社会問題だよ。
明らかにおかしいと判断すれば、M氏も素で返す。
決して媚びない。事実無根の私怨で謝ることは決してしない。
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M氏のそんな折れないところは私も好きで、よく話してくれていた。
昔から変わらない人っていつまでも変わらない。
そのくせ、あっさりした性格の為、保護者が納得したならそれ以降は気にしない。フレンドリーに接していく。
いつしかM氏は幼稚園の人気の先生になっていた。
幼児にも保護者にも同僚にも。
仕事の取り組み。
幼稚園の先生の仕事は大変みたいだね。
15時過ぎには園児はバスや迎えで帰っていく。
そこで一息といけばいいんだけど、大変なのが園児ひとりひとりに対して、折り紙や造作物などをある程度の下地作りを行う。
完全に単純作業の物量仕事さ。
大変とはいえ、M氏もそういうところは熱心で妥協をしない。
完璧主義的なところがあるんだろうね、ひとつひとつ丹念に仕上げていく。
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直接見た訳じゃないけど、写メで色々作品を見ていたけどしっかり作っていた。年少さんとか超作業量多そう・・・。
どうあれ、M氏は遊戯にしても劇にしても運動会にしても。
丁寧にひとりひとりに合わせて、根気よく取り組んでいく。
イベントなどが終わったら保護者のように、教え子の成長に涙する。
怒ると鬼みたいな雰囲気だが、笑ったり泣いたりする事だってある。
おっと、この記事を見られたら私まで怒られてしまうよ。
これから。
M氏は6年、同じ幼稚園に勤めた上で退職した。
自身が決めた人生のロードマップ。
ちゃっかり仕事の合間にハイスペック男子と交際しており、程なく結婚。
今じゃ噂のタワマン女子ってやつだよ。
今では子供も出産し、母親として育児にその能力をいかんなく発揮していることだろう。
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仕事で多くの子を見ているのと、自分の子を見ているのでは勝手が違う。
M氏と前に話した時はそう言って屈託なく笑っていた。
それにしても、出産したママには見えない容姿は未だ健在だね。
美容にどれだけかけているんだろう。なんて想像してしまう。
職場とも良好な関係で、戻ることはもうないだろうけどイベントに顔を出すこともあるそう。
ドロドロした環境じゃなく、いい職場でいい経験を積んだいい話を聞かせてもらえて私としては楽しい時間だったとさ。
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ここまで読んでくれてありがとねっ!
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