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コーエデュック・ライブラリ。

やぁ、いらっしゃい。今日もすてきな土曜日だね。

いいね、土曜日は好きだよ。
いつもの喧騒を忘れて自由で居られる。

普段の不自由も嫌いじゃない。
それはきっと土日を自由に振り切ってるからさ。

元教師。


R氏はnoteで知り合った人物。

小学校教師というキャリアを10年で卒業し、
現在はnoteを更新しながら模索中。

一言で「熱血」な印象を持つ。

ただその裏で非常に「繊細」な一面があり、
多くの興味や視点の鋭さを持ち合わせる。

教師というキャリアを何故10年続け辞めたのか。
R氏を語る上で、その過程に触れずには進まない。

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「先生」ってどういう働き方なんだろう。

朝5~6時に学校にイン、帰宅は24時前後。

受け持つ部活動への取り組みを課外で
行っていた事も含め相当な拘束時間になる。

学校は平日毎日授業が行なわれる。
そのため、前日の書類仕事や授業準備が必要となる。

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学びと経験の連続は、教育について更に磨きをかける。

所属NPOの依頼もあり、週末には講師としての
活動にも精を出す日々が続いていく。

日々のルーチンは心と身体を蝕む。
「子どもたちの為に」という鋼鉄の意思。

10年の歳月。
徐々に負のスパイラルは訪れていた。

責務と重圧。


「この子たちのために自分の時間を全て捧げよう」

熱血であり情に深い背景は、
かわいい教え子と、その保護者からの信頼にあった。

R氏はもともと器用なタイプではない。
人の2倍、3倍の時間を要し、人と対等でいられる。

1つの授業を構成するため、2~3冊の教育雑誌。
2~3時間かけて考え抜く。

「一字一句許されない…」

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台本のように話す言葉を準備する。

そうでなければ失敗する、失敗は恐ろしい。
何故?信頼が侵されてしまう。

築いた生徒や保護者の信頼を自分の不勉強で
崩していい訳がない。

圧倒的物量。
圧倒的研究時間。

教師でありながら、職人でありクリエイター。
そんな気質は年々磨き込まれていく。

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「去年よりもより良いものに…」

日々の継続的な努力、実践。
積み重なる歳月。新たな学年の受け持ち。

その繰り返し。

R氏は深刻なうつ病の症状だった。
教員5年目~9年目の時期までの5年間。

まだまだうつ病での休職は浸透せず、
上司への相談で、心を救われる。

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奮起し、教師として仕事を継続する。

根本的な解決した訳じゃない。
応急処置をした心は戦場で傷が開く。

地獄の日々。
眠れない。そして朝が来る。

朝の通勤に事故が起きて全てが終われば、
どれほど幸せなことだろう。

R氏の心は壊れ「心の花」は枯れ果てた。

無情の二周目。


小学生は六年制による教育。

そうなると、過去に小さかった生徒を
学年が変わり、再度受け持つ縁にも恵まれる。

生徒からすれば熱血の思い出深い先生。
そして保護者から見ても安心感。

何せ当時より年月を重ねたキャリア。
当時より寄せる期待も膨らむ。

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現実は残酷さ。
大きくなった子どもたちは、R氏の異変に気付く。

「また先生のクラスになれた!」

「先生、どうしちゃったの?」

かつて全てを捧げても頑張りたい。
そんな強い想いを自身が踏み荒らす。

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複雑過ぎた心境。
上司と相談した一年だけ頑張ってみる。

この地獄の任期を鋼鉄の意思で全うする。
そして、R氏は次の学校に異動することになる。

「環境が変わればよくなるかもしれない」

これが10年の教師人生の中間地点。

自己肯定感。


「疑問に思ったことは調べてみる」

うつ病になっても、人間の本質は変わらない。
R氏は自身に何が起きているのかを調べていく。

自分の特性を把握のため、心療内科で心理検査。

「注意欠如多動症」
「自閉スペクトラム症」

この2つを抱えていることを診断。
心の仕組みに興味を持つ。

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「なぜ呼吸をするだけで、苦しいという脳の状態になるのか」

を解明したい。
その答えは心理学にあるのでは?

そう考えたR氏は心理学への知見を深めていく。
そこで出会った「自己肯定感」。

諸説あるため、断片的に話そう。

「過度にプレッシャーや責任感を感じてしまう心の問題(認知の歪み)」

原因はここにある。
根本的解決の糸口となるきっかけ。

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R氏は東京まで様々なワークをこなしにいく。
新幹線で片道2時間程度。

何度も何度も、複数種類のワークを行っていく。
心を癒していき、認知の歪みの修正がされていく。

一時的に「生きづらさ」がなくなっていく。
だけどそれも一時のこと。

油断しない、継続的に時間をかけていく。

「良くなってるかも?」
「確実に改善されてきてる…」
「もう大丈夫だ!」

5年の歳月が流れる。
R氏の心の修復は完成していた。

教育の壁を超えて。


現在、R氏は元教師。
放課後デイサービスの仕事に就く。

労働時間も標準、10人程度の子どもの療育。

30~40人を1人で見る小学校現場とは違い、
複数で一緒に見ている環境となった。

足りないところはすぐにカバー出来る理想的な環境。

「少しだけ物足りない」

その気持ちはある。
でも「あの頃」には戻りたくない。

きっと今の環境くらいが適正なんだろう。
自身の心に言い聞かせ、穏やかに日々を過ごす。

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「好き」と「得意」は違う。
R氏は身をもって学んだ、教師だって学びの連続さ。

苦痛も多かった教師としての10年。
ただ、そこだけを強調しちゃいけない。

R氏は自身の体験と多くの学びを記事に記す。
連日、それはもう文字通り力の限り。

私がR氏を最初に見た時、
「この人、どんだけ書けるんだろう・・・」

と、感嘆した記憶がある。

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かつて私が見た「橋」のような
向かっては行けない先。

そこにきっとR氏も一度触れた。
奇跡は起きず、地道に五年かけて自力で完治する。

どれほど、心を傷つけてきたのだろう。
自分のことでなく、人のことにために。

深い傷を追って帰ってきた人間の
心に傷を負わないための話。

その理解が広まれば、きっとその価値は上がる。
必ずその言葉を求めている人がたくさんいる。

今はまだその旅の途中。

これから。


R氏はどんどん世界を広げていく。

noteにおいては「共同マガジン」を開設。
有料記事にも挑戦中。

「気付き」は「行動」となり、
「認知」は「救い」に発展する。

大事な自分自身を不当に傷つけてはいけない。
R氏のフィールドは小学校じゃなくなった。

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「教育」は「共育」に姿を変え、自身の経験が武器となる。
人の心を和らげる優しい武器。

一度枯れ果てた「心の花」は再び咲き誇る、
次は自身だけでなく、関わる人に広がって。

そんなR氏は私の大切な友達さ。
続いていく挑戦、いつだって応援しているよ。

願わくば健やかで笑顔に満ちた未来へ。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
ここまで読んでくれてありがとねっ!

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