永遠の相のもとに生きるということ スピノザ哲学からひも解く
先月、妻の父、私にとっての義父が亡くなった。81歳であった。8月のはじめ、うだるような暑さの中、葬儀は行われた。義父の家は、無宗教だったから、葬儀でよくみていたお坊さんもいなければ、お経を唱えるというのもなかった。そのかわり音楽葬といってピアノが演奏され、美空ひばりの「川の流れのように」などが流れ、お焼香をあげ、弔いをする。
初めての葬儀の形だったので、なんだか不思議な感覚であった。これまで参加してきた葬儀は、宗派は違えどすべて仏教だった。だからお坊さんがお経を唱えると