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理数系の国語の解き方。(謎解き思考)

北九州市で学習塾とラーニングスペース運営している岡田です。

先日、講師の先生方から国語の教え方が難しいと相談がありました。

私からすれば、国語は小学校も中学校も高校も関係なく教え方・解き方は一緒だと思っているので、教える側としては、国語ほど簡単なものはないと思っています。

当然、漢字や文法・古文単語などは学年によって変わりますが覚えてしまえば8割できているみたいのものなので今回は割愛させてもらいます。


国語を大きな分野で分けると以下の3つに分けられます。

論理的な文章
文学的な文章
古文・漢文

1.論理的な文章とは

これは何かの実験や検証を説明した文章で、筆者の主張や考えが主題となっています。

例えば、地球温暖化についてレジ袋削減について調査し、その結果から筆者が導き出した仮説について語る。というような文章です。

本文には「主題」とそれに基づいた「検証・調査」結果から筆者が見つけた「仮説(結論)」が書かれています。

そして、問題文には「なぜ?どうして?どうやって?」などと文章の中身を理解しているかを尋ねる問が設定されています。

また、全体から筆者の筆者の「仮説や考え方」などを問われる事もあります。

論理的な文章の解き方(これだけで8割とれる!)

解き方に置いて大事な事は、3つです

①自分の意見や常識は考えない(筆者になりきる)
②5W1Hに気をつける
Who(だれが)When(いつ)、Where(どこで)、What(なにを)Why(なぜ)、How(どのように)
③指示語・接続詞を追う

①については当然ながら当たり前と思うのですが、時々「常識的に考えてこうだ!」みたに答えを選ぶ生徒がいますが、問題を解く上での常識は本文中にあります。

そして、自分の偏見で答えを出さずに筆者の考え方をどれだけ理解しているか?が大切です。

「相手の立場に立って物事を考えられるか?」を問われています。

②③については謎解き思考で考えます。

気分は名探偵!そんなノリでやってください。

例えば、「筆者は○○について調査しましたそれはなぜでしょう?」と問われた場合、

まず、Way(なぜ?)とありますので、理由を探します。

問題文中にある○○がヒントとなりますので、そのヒントを元に理由(犯人)を追い詰めていきます。

その時に活躍する武器が指示語・接続詞になります。

「○○について調査しました。それは、△△が気になったからです」というように犯人に繋がるヒントを示してくれます。

「なぜなら」などは理由を説明する接続詞なのでそれが分かれば一発で答え(犯人)にたどり着けますよね。

問題文や学年が上がって難しくなっても、語彙力が問われたり文章が長くなる(内容が難解になる)だけで基本的な解き方は変わりません。

2.文学的な文章とは

いわゆる小説です。

論理的な文章と同じく作者の伝えたい事はありますが、入試や定期テストでは何百ページもある小説のワンシーンしか出てきません。

当然、そこから筆者が伝えたい事を読み取る事は難しいため問われる事は少ないでしょう。

その小説を読んだことがあれば有利な事は間違いないのですが、それはギャンブルなのでお勧めしません。

文学的な文章の解き方

論理的な文章の様にこれを押さえておけば大丈夫!とはっきり言えることが少なく、なんとなく頭の中で映像化(イメージ)できるかがキーになってきます。


ポイントは2つ

①登場人物の発言・行動・心情の変化を抑える
②流れが変わる事件・出来事を抑える

この2つのポイントを抑えながら本文を読み聞かれた問いに素直に答えるという感じです。

イメージをする練習として私がしていた事は、ドラマ化(映像化)された小説をキャストや粗筋だけを頭に入れて小説を読むことです。

小説を読みながら随時、頭の中で映像化していきます。

そうすることで、小説をリアルにイメージできるようになるので小説の世界に入り込みやすくなります。

3.古文・漢文

古文・漢文はまず大前提として現代語に訳せることです。

必要な単語はもちろん動詞や助詞の活用を覚え現代語に訳し、内容を理解することです。

そうすれば、ほぼ現代文として解くことができます。

注意すべきところは、2つ

①その時代の常識
②ファンタジーや恋愛ものが多い

①その作品が書かれた時代の常識を知る事はとても大切です。

例えば、源氏物語の代は大奥があり一夫多妻制のような状況でした。

また漢文は中国の話であることが多く、時代も紀元前である場合もあり今の常識とはかけ離れた事が起こります。

②話の中身としてよくあるものが、死者が生き返ったり魂が乗り移る話です。

わが子のことが心配で動物に生まれ変わり子供にあ院に行く話だったり、恋しさのあまり蝶になって会いに行ったりすることが当たり前のように突然出てきます。

その時代(昔)は信心深かった事もありそれらのファンタジーがあたかも現実に起こっているような言い回しをします。

その言い回しに引っかかる事で古文や漢文がよく分からなくなり苦手になるというパターンは多いです。

逆に、恋愛小説やハリーポッターなどが流行った頃は他はダメだけど古文は得意という女子が増えました。


国語の勉強法は様々ありますが、私はこのやり方で国語を得意になりました。

文系の方はナチュラルに感覚でわかるという人が多かったので、理系には理系の考え方で何とか国語を克服しようと試行錯誤した結果です。

国語が苦手、先生の言っている事がよく分からない、定期テストはできるけど実力テストでは点が取れないと言う方は一度試してみてはいかがでしょうか

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