Z世代は「30歳までに独立起業」が当たり前のキャリアになる予感
今の10代が見てる世界は、勝ち負けがハッキリ分かれる茨の道と、40歳で企業にハシゴを外される地獄の道。どうせ選ぶなら勝つ事にかけて茨の道をいくだろう、というのが私の予想です。
こんにちは、クロネコ屋です。今日はZ世代のキャリア感の話。これまで、日本のキャリアといえば「新卒で就職して定年まで会社員」というのが当たり前でした。
これは正社員という立場が非常に守られており、とりあえず会社でキャリアを重ねていけば、おのずと上位ポジション…つまり管理職であったり、何かしら現場を離れて指示を出す側に回れることが確約していたからです。
我々の業界で言うなら、下っ端のライターからライターをまとめるディレクターとなり、そのディレクターを束ねるプロデューサー(あるいは戦略を決めるマーケター)になり、どんどん手を動かす仕事から人を動かす仕事へと登りつめていく。
そして給料も上がってミドルエイジには家族を養える十分な収入と、正社員の強固な雇用が手に入りますよー…という物語だった訳です。
ところが、昨今は40歳前後でリストラをされたり、上が詰まっていて一生現場あるいは中間管理職におさえこめられ、激務かつ微妙な年収でこき使われたり、終身雇用はもう無理だとハシゴを外されてるわけです。
こうなってくると、会社員で定年まで…というキャリアにZ世代が疑いを持つようになるのも当たり前です。
一方で、動画編集だYouTuberだインフルエンサーだ、果てはVtuberだと華やかで楽しそうでパソコン一つスマホひとつで始められて、おまけに当てれば死ぬほど金が入ってくる業界に子供の頃から浸かってきた訳です。
そうなると、どうなるか。新卒でいきなり起業・フリーランス!という勢いのある人は少数でしょうが、それでも「30歳までに独立起業。それまでに副業で小手調べ」と考えて動くZ世代が増えるのではないでしょうか。
私は会社員が向いてなくて速攻でフリーランスの旅路に出るハメになったので、例外といえば例外なのですが、今はほとんどの人が「正社員の立場は絶対じゃない」と身にしみていると思います。
いつか払われる年金よろしく、日本の、特に政府や経営者、いわゆる上級国民のかかげるお約束なんて、だーれも信じてないのです。
だからこそ、挑戦のための独立ではなく、生き残るための独立起業という価値観が強くなってきてるなぁという印象ですね。
副業も、プラスアルファというよりも、会社勤めでリスクヘッジしつつ副業が上手くいったら独立の足掛けにする…といった動きをしてる人が多いです。
FIRE、セミリタイアなんて概念も浸透しましたから、副業+資産運用からの独立宣言で、一旗あげて一足先に経済的自由を達成する。それが悲願というZ世代は想像以上に多いと思います。
とはいえ「起業!」と息巻いた所で、参入障壁はまぁまぁ高いし、保証はなにもない訳で、とりあえず正社員やってたら仕事に慣れてきたし手の抜き方も慣れてきたし、ダラダラ土日に副業するくらいにして独立はまた今度にしようかなー、なんて感じに飼いならされてしまう人が大多数だとは思いますが。
それでも、他世代に比べると、やはり独立・自由の信仰が強く、今後ますます起業および発信力強化(という名のSNS攻略法)への需要が大きくなるんじゃないかなーと思ってます。
少なくとも、今の時代に「日本の給料は右肩上がり!」なんて信じてるお花畑な人は少数派だと思いますよ。
キャリアの価値観シフトはこう巡る
働くこと、キャリアの価値観シフトについてですが、
今までは「いかにホワイト企業に就職するか?」
少し昔は「いかに副業収入で本業の不足分を支えるか?」
今は「いかに独立起業して一発当てて、自由と経済的自由を手に入れるか?」
みたいなシフトパターンに入ってる気がします。
まあ一発当てたいマンは昔から一定数いましたが、YouTuberの成功、そして芸能人(テレビ業界)との逆転現象で「スマホひとつで当てられるやん」みたいなのがリアルに感じられる世代なので、一発当てたいマンが最大勢力になっていくと思います。
もちろん、やってみて才能がなくて就職して「コレで良かったんだ」と納得するパターンに帰結するかもしれませんが、ネット広告費の予算は未だに右肩上がりなので、意外とゴールドラッシュは長続きするんじゃないかなぁ…と、私は見ています。
ここの価値観シフトをしっかり共有して、Z世代にも刺さるコンテンツを作っていきましょう。
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