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【読書メモ】ゴータマは、いかにしてブッダとなったのか(佐々木閑)【#27】

たまたま
ふらっと入った本屋で
見つけて
買った本です。

探して買ったわけではないです。

本屋は
こういう出会いがあるので
時間があると
行きたくなります。

NHK100分de名著
ブッダ 真理のことば
の著者だそうです。

経歴としては
花園大学で仏教学科の教授をしているそうで
この本は
ブッダについて
かなり詳しく書かれていそうなので
衝動的に買いました。

ちなみに
手塚治虫の「ブッダ」は、
全巻持っていて、
もう何回読んだのか
覚えていないくらい
読みました。

一時期は
暇があったら
読み返していました。

岩波文庫だと

の2冊は
既に読んでいましたが、
こちらは純粋に
ブッダの言葉を翻訳しているだけなので
彼の生涯については
何も書かれていません。

そういう意味で、
全然種類が違うので
とても興味深く読めました。

特に
手塚治虫の「ブッダ」は
全然悟ってなくて
ずっと悩んでいます。

死の直前まで
これで良かったのか
本当に私の考えは
皆に伝わっているのか
と悩んでいます。

これでブッダなの?
という疑問がありつつ、
手塚治虫の
思想が影響されているんだろうなと
なんとなく納得しつつ、
ストーリーはとても面白いですが、
本当の史実ではないのは明らかで、
どこまでホントで
どこからが創作なんだろう
と思いながら読んでいました。

この本は
しっかりと歴史の解説があり、
仏教の変遷についても
著者の研究結果について
概説されていて
最後には岩波文庫のような
ブッダの言葉が
紹介されています。

構成としては
1日で6時限かけて行った
大学の講義を
そのまま本にしています。

講義の文字起こしなので
とても読みやすいし
頭に
すんなりと入ってきます。

1時限目 インドに仏教が生まれるまで
2時限目 釈迦の生涯
3時限目 サンガとは何か
4時限目 釈迦の弟子たち
5時限目 部派仏教から大乗仏教へ
6時限目 いまに生きる釈迦の言葉

4時限目の最後に
中村元さんの岩波文庫が
2冊紹介されていました。

「仏弟子の告白」と
「尼僧の告白」です。

「真理のことば 感興のことば」と
「ブッダのことば - スッタニパータ」
の2冊は既に読んでいて
それで全部だと思っていたので
思わぬ収穫でした。

まだまだ
知らない本が
たくさんあります。

6時限目の最後に
「サイのツノの如く
ただ独り歩め」
というスッタニパータの
言葉が紹介されています。

もちろん
岩波文庫の
「ブッダの言葉 - スッタニパータ」に
やたらとその表現が出てくるのですが
よく分からないまま
読んでいたので、
今回、そのバックグラウンドが分かって
もう一回読んでみよう
と思いました。

こうやって
知識が増えて
一度読んだ本を
再び読むと
また新しい発見があります。

ただ時間をおいて
再読しても
新しい発見がありますし
ホントに読書は面白いです。

おわり


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