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新型コロナを予防するための漢方薬と自宅でできるセルフ鍼灸について(12月26日追記)

はじめに

中等者以下は自宅療養というめちゃくちゃな方針が出されているので、自分の身は自分で守れるようにしておきたいと思いますよね。ワクチンはできましたが、治療薬はまだほとんどありません。ワクチンを打ってもブレイクスルー感染したというニュースが毎日のように流れています。この記事では、新型コロナの予防にはどういう漢方薬が良いのか、治療にはどういう漢方薬が効果があるのか、そもそも日本で買える漢方薬なのか、鍼灸治療はできるのか、ということについてかなり詳細な内容をまとめています。

まず、漢方薬については、2020年3月に金沢大学付属病院漢方医学科の小川恵子教授による日本感染症学会特別寄稿「COVID-19感染症に対する漢方治療の考え方」という文章を見つけて、参考にしています。これは中国の公式な発表を元に、日本ではどういうエキス材を買えば良いか、売られていないものについては組合せで解決できないかということについて書かれています。特に予防に効果があると書かれている漢方薬は、普通に手に入ります。僕が数年前から日常的に利用している処方でした。実際に、日常的な滋養強壮、疲労回復、免疫力の回復などに効果を実感しています。ちょっと調子が悪そうになっても、この漢方薬と葛根湯だけで風邪も引きませんし、病気らしい病気をしなくなりました。翌朝には元気になっています。

少し話が逸れますが、葛根湯の使い方について多くの人が間違えています。中医学では邪気(病気)は体表から体の中心に向かって進んでいきます。その邪気を体の表面で食い止めるのが葛根湯の作用です。なので、お昼くらいに、ちょっと調子が悪くなりそうだから寝る前に葛根湯飲もうかな〜というのは遅過ぎます。ちょっとでも気になったらすぐに飲む。そして、その2時間後にもう1服飲む。それから寝る前に3回目の1服を飲む。というのが効果的です。で、翌日に3回(または2回)説明書通りに飲んで、調子が戻ってなければ邪気は体内に入ってしまっています。葛根湯での撃退は失敗です。違う処方に変える必要があります。この飲み方を知らない人が多いので、ここに記しておきます。僕の周囲では、この飲み方を教えてから風邪を引かなくなったというひとが続出しています。

話を戻しまして、鍼灸については、中国針灸学会が出している「新型コロナウイルス感染症への針灸介入に関する手引き(第二版)」を参考にしています。その他にも細々とした記事があったのですが、基本的にはこの手引きに漢方以外の部分が網羅されていて、中国政府が作った公式の新型コロナ対策まとめの手引きになっていました。セルフ鍼灸介入については、在宅患者のために書かれているので、まさに日本の今の状況に当てはまっていると思います。この記事はプリントアウトして手元に置いておくことをお勧めします。私も自分でそうしています。ちょっと気になるところがあったら、すぐに目を通して、日常的にお灸をしたり、日々の生活に予防を取り入れるようにしています。

予防効果のある漢方薬

漢方薬には免疫力を高める働きがあるものがあり、そういうものを補剤と呼びます。東洋医学的に表現すると、気を充実させて、陰陽のバランスを整え、体を元気にする(疲れを取る)効果があります。ある漢方医の話を聞くと、下手の栄養ドリンクを飲むくらいなら、この2つのどちらかを飲んで寝た方がよっぽど回復するということでした。論文では予防に効果がある漢方薬として以下の2つが紹介されています。

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