東京スパイスハウス
Mykitchenの必需品
いつからこんなにスパイスが好きになったのかはわからない。
小学生の時、
大好きなカレーがだべられない事件が起きた…
忘れもしない
いや、忘れたくても忘れられないのだ。
山の頂上のに位置する故郷
小学生の頃は、ここが世界の全てと言っても過言ではない。
ましてや、
たまに母親が作るカレーはちょっとした楽しみだったのである。
野山を近所の子供たちと思いっきり駆け巡り、
お腹をグーグー鳴らして帰ると
思いもかけず、
「これは!」
膨らみに膨らんだ期待通りに待ち構えていたのは、
「カレー」だった。
一口!
そこには得も言われぬ期待通りのあのカレーが!
「ん?!!!!」
いつもと違う!
いつもと違うのだ!
食べたくても、二口目を口に運びたくない。
そう思わせる何かがそこには入っていた。
横では、美味しそうに2杯目をおかわりしている弟がいる。
思わず、
「何入れたの?」
母にそう問いただしても、最初は「何も入れていない」の一点張り。
「絶対におかしい!」
「ちゃんと教えてくれるまで食べない!。」
そういう私にやっと教えてくれた食材は”牛乳”だった。
生れたときから、牛乳が飲めない私に少しでも栄養を取らせたい、
何とかして飲ませたい…そう思って、
わずか小さじ1杯の牛乳を鍋に投入したというのである。
田舎の家のお鍋は、やたらとデカい。
その大鍋いっぱいに作る12人前のカレー。
小さじ1杯の牛乳の存在など消えると思ったのかもしれない。
だが、そう考えた母の作戦は、見事玉砕し、
「こんなの食べられない」
という私の一言で撃沈したのだった。
そして、その事実は私にとって衝撃は計り知れないものであり、
それ以来、この世で一番おいしいはずの「カレー」は、
私の世界から消えたのである。
というのも、それ以来、どうしても牛乳が入っているのかもしれない
と思えてしまい、食べられなくなってしまったのである。
そんな私が大学生の時であったのが、
スパイスカレーだ。
カレーは市販のカレールーしかないと思い込んでいたので、
まさに目から鱗が落ちた瞬間だった。
得も言われぬスパイシーな香り、
鼻先をくすぐる感覚、
香ばしいようで、刺激もあり、それでいてほんのり甘い
何と香しいかおりのカレーなんだ?
これがカレーなのか?
これが、おそらく私のスパイス生活のスタートだったと思う。
カレーでスパイスに目覚め、
本で調べ(当時はインターネットは存在していない)
カレー専門店を調べて食べに行き、
幸いにも、カレー専門店でスパイスの販売があり、
自分でも挑戦するようになった。
スパイスは知れば知るほど、多種多様であり、
しかも漢方薬のように効果効能があることも知った。
今ではカレーだけではなく、
肉魚料理はもちろんのこと、
各種スープ、特性ピクルス、コーヒー、紅茶、
ハーブティ、ハーブ酒などなど
欠かすことのできない
大切なアイテムとして我が家のキッチンの片隅を陣取っているのである。
母が牛乳をカレーに入れなかったら
私とスパイスの出会いは無かったと言っても過言ではない
と、最近思う…
お気に入りのスパイス専門店
東京スパイスハウス
続きはまた今度ね。
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