Aプラスって知ってる?Kindle出版するなら絶対に知っておきたいAプラスの基本のキ
Kindle出版に興味のある方!
出版した「その後」のことも、しっかり考えていますか?
先日、移住編集者のみおさんとスペースをしたのですが、その中で話題になったのは「Aプラス」。
みなさんAプラスってご存じですか?
Amazonの商品ページをスクロールしていくと現れる、こんなやつです。
色んな種類のフォーマットがAmazonサイドで用意されていて、本はもちろん洋服や健康器具など、色んな商品に設定されています。
月に10点(5組✕2)ほど、このAプラスを作成するのが今のわたしのメインのお仕事です。
Aプラスの設置は(出版業界では)数年ほど前から活発になりはじめ(体感ですが…)、今ではほとんどの出版社で新刊についている印象。
ブックカバーのデザイナーが抱き合わせで作るパターン、社内デザイナーが作成するパターン、外注デザイナーに発注するパターンなど、会社によって様々です。
最近は、個人のKindle作家さんでもつけている人が増えてきていますね。
今回は、個人Kindle作家がAプラスをつけるとオトクな点について、いくつかご紹介したいと思います。
そもそもAプラスなんて必要?
そんなふうに思う方もいるかもしれませんね。
数年前までは出版社の本でもついてない方が多数派だったので、そう思う方もいると思います。
ただ、こんな経験はありませんか?
こんな風に、そこまで買う気のなかった人に商品よよさをアピールして買ってもらう、または、商品ページに立ち寄った人に足を止めていってもらう。
それがAプラスの役割なんです。
売り場のPOPがいちばん役割としては近いな〜と体感的には思っていて、このPOPのプロの本を作る際に参考にしています。
(手書きのPOPの本なので、デザイン的なところより考え方の部分を見ています)
実際問題として、Aプラスをつけた効果による売上効果はっきり数字として現れにくいので、(つけたその日から劇的に読まれ始めたとかならわかりやすいですが、そういうことはあんまりないです…)
着用イメージが必要な洋服などならさておき、試し読みができてしまう本のAプラスについては、各者(社)手探りなのが現状だと思います。
ただ、ここまでお伝えしてきたとおり、購入を意識させたり後押ししたりできるのがAプラスなので、出版社と違ってブランド力の少ない個人作家であれば、つけておいて損はない(というかつけないと大損!)というのがわたしの意見です。
プロはどんなこと考えながら作ってる?
さて、Aプラスの面白さがわかってもらえたでしょうか?
へぇ〜そんなものがあるのね。
Kindle出版したらわたしもつけてみようかな!
と思ったあなたのために、制作数50点超の(一応)プロのAプラスデザイナーが何を考えながら作っているのか、ちょっとお話しようと思います^^
その① サイズと枚数を考える
Aプラスには色んなサイズがありますが、基本的に本に使うのはこの2つのパターンが多いです。
(ちなみに非公式でわたしが勝手に名付けて呼んでいるものなので、悪しからず笑)
●A4のサイズ感に近いイメージ
●縦幅が半分のバナーに近いイメージ
この2つのイメージで、A4パターンなら1〜4枚、バナーパターンなら2〜4枚が多いです。
わたしが作るときは、A4風を2枚で作成することが多く、うち1枚には書影(本の表紙)を入れて作ります。
また、カバーの中で印象的なイラストを使っている場合は、いいアクセントになるので素材として使わせてもらいます。
Xで使うことを前提に4分割したものをそのまま縦向きに貼りつけるケースもたまにお見かけします。
Xだと、遠目に見て大きな1枚に見えるんですよね。初めて見たとき、うわー!頭いい!と思いました(笑)
ただ、書影が切れてしまうのは出版社的にはNGなのもあって、個人的にはSNSで使用するものと、Aプラスとして使用するものは分けたほうがいいのではないかなと思っています。
その② 表紙とキャッチコピーを被らせない
これもけっこう大事かな。
表紙のキャッチコピーとAプラスのキャッチコピーをまんま被らせないこともこだわりポイントのひとつです。
タイトルやカバーのキャッチコピーがとてもよくて使いたい場合にも、まったく同じにはせず、お客さんの足(目)が止まるようなものになるように意識します。
A4風で大きめのデザインでも、Aプラスにかける文字数はかなり限られているので、文字情報の被りはもったいない!
できるだけ少なくなるようにするのがベターです。
その③ 文字を詰めすぎない
これもケースバイケースですが、わたしが作るときは文字は詰めすぎないように気をつけています。
本の雰囲気によっては、あえて文字たっぷりにしても差別化できて面白いかもしれませんが、基本的に購入意欲が低いお客さんは文字を読もうと思っていない場合が多いので、
できるだけ短いキャッチコピー、キャッチフレーズで、読もうと思わなくても自然に目に入ってくるような分量になるようにします。
デザインについても、メリハリをしっかりつけて、大事な情報とそうでない情報(読みたい人が読む情報)がパッと見てわかるように作ります。
…ということで、みおさんともお話したんですが、その点からいくとくろめがの本の現Aプラスって実はちょっとダメで笑
というのも、Kindleの作業が完了して燃え尽きた状態で作ったので、疲れちゃってもう余力がぜんぜん残ってなくてぇ…ゴニョゴニョ…
1枚目は無理に収めるために長体(文字の横を細くして縦長にするやつ)かけすぎ。
2枚目はキャッチコピーの優先順位がバラバラ。(いちばん目立つべきは「必要なのは編集」)
…と、いうことなので笑
腐っても本職のAプラスがこれではいかんよね〜ということで、夜なべして作り直しました。
こちらです!(ババーン!!)
パチパチパチ〜!
でも、やっぱり自分のコンテンツを作るのが1番難しいです…笑
てなわけで笑 今回はこのへんで。
みなさんも、Kindle出版するときはぜひAプラスも一緒につくってみてくださいね!
スペースでは、編集者のみおさんが考えるココナラなどでのデザイン依頼のコツもたっぷりご紹介していますので、ぜひ聞いてみてください。
それでは、また来週〜👓
▼このnoteを書いた人▼
文字の世界を渡り歩いて6年目。noteを愛するフリー編集者。悩めるクリエイターさんやライターさん向けに、noteがもっと楽しくなる情報を発信中。X(Twitter)ではラフな雰囲気で、交流メインに活動中。企画やスペースなどもやっています。
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