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週2で通った映画の「聖地」に住むことになったやつ、わたし以外におる?

オタクのくせに意外だと思われるかもしれないですが、わたしは映画館が苦手です。

映画を大画面で見る迫力や興奮よりも、大きな音・光、人の気配、よく効いた空調からくる疲労の方が勝ることが多いので、

家でパジャマを着て、ポテチとコーラをたしなみながら、ひとりでどべーっとだらしなく楽しむ方が好み。

そんなわたしも、思わず週に2回も映画館に通って見た映画があります。

それが『君の名は。』

当時、まだ「彼氏」だったオットは映画館が好きな人間。

断るほど映画館が嫌いなわけではないので、わたしも一緒に足を運んでおりました。

ちなみに、付き合って初めて行った映画が『セッション』

若いドラマーが、精神的にバチバチのバチクソにやられるやつ。付き合いたての浮かれたカップルが見る映画では断じてないと思う。公式サイトのキャッチコピーに「狂気」とか書いてあるもん…

http://session.gaga.ne.jp/

その次に行ったのが『ジュラシック・ワールド』

有名作だが劇中のほとんどが血みどろの惨殺な現場なので、これもほやほやカップルが行く映画ではない気がする。

https://www.jurassicworld.jp/

そしてその次が『エクス・マキナ』

がっつり鬱☆映画。わたしはけっこう好みだったけど、終わったあとオットがずーん…となってた笑

https://exmachina-movie.jp/

この、付き合いたての彼女をマニア極まるセレクトの映画に連れて行くあたりが、さすがのオット・クオリティ笑

そして、その次あたりに行ったのが『君の名は。』だったと記憶しています。

オットにしては珍しい(まともなカップルっぽい)チョイスだな〜と感心しつつ、初めてのカップルらしい映画館デートにちょっと浮かれている自分もいたのでした笑

が、しかし。

映画の前日、オットは友達と深酒を煽りベロベロになって帰宅。(当時、一緒に住んでいた)

朝も映画館に出発するギリギリまで布団にくるまっていた始末。

約10年も前のことですが、(なんだこいつ…)となったのを鮮明に覚えています笑

起き上がっても(吐きそう…)とつぶやいてしんどそうにしていたのですが、ムシして連れて行くことにしました笑

その日はかなり混み合っていて、取れたのがスクリーンほぼまん前・ど真ん中の席。(たしか前から3列?とかだった、近すぎ!)

巨大なスクリーンを2時間ほど見上げなくてはいけなくなり、かつてストレートネックの悪化で歩けなくなったことがあるわたしにとっては、ほぼ苦行に近い状態での鑑賞となったのでした。

そして始まる映画、
進むストーリー、
盛り上がるクライマックス…!

すると、となりの席から呻き声が聞こえてきます…

え、どうした彼氏?
もしかしてここにきて産気づいちまったんか…???

号 泣 し て ま し た w

映画館で声を殺して号泣する彼氏…

大男の呻き声なんて、おいら初めて聞いたよ…

本当に二日酔いでグロッキーになったのかと思ったよ…

驚きと笑いが去った後、あ〜…なんか、こいついいやつだな…と映画とは別のベクトルで謎に感動 笑

こうしてわたしたちの『君の名は。』初鑑賞は終わったのでした。

結局、映画はわれわれの中でメガヒットとなり、2日後の仕事終わりにまた足を運ぶことに。(最終的に月に4〜5回は行ったのかな?)

・・・

そして、時は半年ほどながれ…

大学院生だったオットも就活の季節。

東大生なのに、専門ジャンルが狭すぎて苦戦中のオット、あるときこんなことを言い出します。

「あのさ〜ちょっと地方になるけど、俺の研究ジャンルと合いそうなところがあるんだよね〜(面接受けに)いってきていい?」

「ふ〜ん?いいんじゃない?(適当)」

そして数ヶ月後にどうなったかと言うと…

こんなことになりました笑

めでたしめでたし…って
えぇっ!?

いや、こんなことあります!?
てか「ちょっと」地方って言ったよね?

東京からバスでまるっと5時間超かかるんだけど?

岐阜からも富山からも2時間以上も離れてる陸の孤島なんだけど?

でなに?
飛騨ってあの飛騨?

ミツハの住んでる町のモデルになったとこ?

こういう駅になってるあそこ?
こんな図書館があるあそこ??

えぇ〜…まじか…
もはや知り合いだれもいない…

ってか、映画館に通った映画の聖地に住むことになった人なんて、世界広しといえどもわたしくらいのもんなんじゃないだろうか…

といいつつ、そんなネタっぽい人生もなんだか面白そうだな〜と、のこのこついていったのでした笑

・・・

実際住んでみて、飛騨はとってもとってもいいところでした。

町の人も優しい方ばかりでしたし、食べものも空気もバツグンにおいすぃ!!

でっかい鮎がスーパーに無造作に売られていたのには驚きました。(そしてよく食べてたw)

かつて富山から美濃のあたりまでつながる街道があったところなので、よそ者を受け入れやすい風土なのでは?とのちにオットと分析。出会った人たちがみなさんいい方だったというのはもちろんですが!

友人知人親戚、すべてから離れて過ごした2年ちょっとでしたが、不思議と心細さもなく、

わたしもこの土地で色々な縁に恵まれて、独立して仕事をやっていく道筋がうーーーっすら見えてきたこともあり、

あんまり居心地がいいので、
老後に家建てて住みたいねぇ〜

なんて話すほど、わたしたち夫婦にとっては思い出深い土地になったのでした。

「映画で人生が変わる!」なんて、高校生のころの冷めてた自分に言ったらぜっっったい白い目で見られるし、信じてくれないと思うのですが。

なんのご縁か、そんなこともあるもんなのですね〜
これだから人生ってやつは!

ちなみに、タイトルの「〜おる?」っていうの、飛騨人めっちゃ使います。通ぶって使ってみましたw

ちなみにちなみに、現地でめっちゃ聖地巡礼したし、偶然にも当時は四ツ谷の近くに住んでいたので、東京の聖地めぐりもめっちゃしたし、DVDも買った笑

写真は「写真AC」さんからお借りしました〜
ちゃんちゃん♪

この記事は、お題企画「#映画にまつわる思い出」で受賞しました!ありがとうございました!

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