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波紋は魔法の韻,水とハーブ 魔女暮らし日記 7.11.2021

大雨の音で目覚めた朝6時。
急いで薔薇を雨が当たらないところに避難させる。NHKサイトの天気予報がいちばん確実だと感じる今日この頃。
そういえば昨夜もラベンダーティンクチャーを飲んだが、ぐっすり寝てぱっと目覚めた。いいかんじ。

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あんな大雨なのにモナルダは花弁も落とさない。
強くて可愛くていい香りで、病害虫もなくて、蜜蜂を呼ぶ、宿根草で増える、知られてないけど凄くない?
この子の悪いところが見つからない。
たくさん増やして、お友達にプレゼントしたいくらいだ。

昨日よりもお花が大きくなって、少し立った気がする。
雨に濡れて、花の香りなどは不明のままだが、花弁がハート型だったので、きっとそんな香りを想像してしまう。
でも魔法のハーブとしては富や繁栄の香りなのよね。

今日は魔女の家に新たな住人が訪れた。
とっても可愛い黒うさぎ。
イギリスのピーターラビットが間借りしている家のような、片田舎のナチュラルイングリッシュガーデンが好きすぎて、わたしも動物や虫たちが暮らせる庭や畑を目指しているのだ。

ある日、この子をみつけた。うさぎ屋さんというハンドメイド店。

ゴシックなメイドさんは、ブリンと名付けた。
ゲール語で雫を意味する言葉。今日から観葉植物たちのお世話係になった。

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最近、水辺の物事に強く惹かれている自分がいる。
先日の瞑想の蠍もそうだし、霊感が敏感になっているのも「水」のせいだ。
水過多になるとむくみや冷え性、肌トラブルなど体への影響を感じる人が多いが、わたしの場合はそれに加えて第六感トラブル(特にエンカウント率上昇)が起こる。
だからわたしは「水」に気をつけていたのに!

しかたない、夏はそういう時期だと割り切っている。
エンカウントしても物理で殴れば問題ないだろうと体を鍛えることにしていた。筋肉(火)で水を相殺すればよかろう、という無茶苦茶理論を展開して。

ところが、今わたしの身に起こっているのは水は水でも、「高貴な水仕事」なのかもしれない。
例えば、降った雨を濾過するとか、ふつうの水を炭酸水にするとか、そういう感じがする。

実はこのうさぎも、不思議だったのだ。
うさぎ屋さんのことはnoteで知っていた。
他のうさぎたちも可愛いと思って見ていた。
先日、この黒うさぎが新作で販売されて、好みで心が動いた。
すぐにお迎えしていた。

そのあとで、作者のつなのさんと知り合いだったことに気づく。
初めて知り合ったのは何十年も前で、お近づきになったのは何年か前。
それから特別会ったり連絡をとることはないけれども、ぽつぽつと二、三度やりとりを交わした。
そんな関係性でも、思いがこもった手紙を何度か戴いて、わたしもあたたかい気持ちになった。

わたしは魔術や目に見えないもののことを先代から教えられ、わたしもみんなに教えているが、その中で、それをきっかけに幸せになったという人もいれば、使い方を間違えて気づかないうちに不幸せになっていく人もいる。

知識はきっかけでしかない。
本当にそれを正しく使えるかどうかは、己の心にかかっている。
わたしだってそうだ。厳しかった先代は、今はいない。
わたしがわからないことは、己の心で真偽しなければならない。

結局は自分との戦いになるのだが、それを前向きに実践している人は素晴らしい。
それは努力がいることだから。逃げずに対峙しているということだから。
魔術や、目に見えないもののしくみを知って、そこから考えて自分でなにかをできる人は、その知識を生かしている。善く生きている。

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きっとわたしはその糸に導かれ、繋がる人と繋がるべくして生かされている。
物理的に連絡をしなくても、こうして見えないもので繋がれている人は確実にいる。
スピリチュアル系ならこれを「ご縁」と言うのだろうけど、わたしが言いたのはあからさまにご縁ご縁と連呼するタイプのご縁ではない。
静かに水面下で繋がっている、目に見えないご縁である。

雫が落ち、波紋が広がった時に、水面を覗き込んでいた者同士が繋がる、水鏡のよう。そんな不思議なタイミング。

ブリンはそんな妖精。糸電話のしくみで、目に見えない何かを繋げたり、引き離したりする。
植物の声を聞き、雨が足りなければ雨を降らせる。

「水」の原動力は相手を思いやる気持ちなのかもしれない。
それは目に見えないが存在する。
けれど見ようとしなければ「ない」のだ。
いくら思いやっても「ないもの」にされてしまう。

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その点、植物たちは素直だ。
受け取るものは受け取る。調子が悪い時は教えてくれる。
きちんと伝えてくれれば、わたしも応える。
雨をよけたり、葉を手入れする。

プラスチックコップで育てていたハーブは、ゆっくりだが成長している。
ローズマリーには白い花が咲いた。
奥のラベンダーは伸びすぎ。
小さく園芸をしたい人にも、これならおすすめできそうだ。

やってて感じるのは、どんな時に、どのくらいの水をやるのか?が案外、難しいってこと。
これは、ブリンのように相手の心に耳を傾けるしかない。
きっと声が聞こえてくるだろう。

今日も善い一日を。


ゲール語(スコットランド語)はこういうの。わたしのゲール語はCeltic womanから…他にも、エンヤが有名かしら。

↑Celtic Woman - Tír na nÓg 「ティル・ナ・ノーグ」
ケルト神話で戦いに敗れたダーナ親族が移住した地のこと。和名では「常若の国」。単純に「異界」とも表現する。不思議な道具があったり、妖精が住む楽園と考えられている。
歌詞の意味はこちらのサイトがわかりやすかった。

↑Téir Abhaile Riú 「家に帰ろう」というアイルランドの伝統的な歌。
結婚前の少女が、イケメン水平と遊びに行きたいけど堪えて家に帰るって話。
メインメロディー以外は英語が多いので聞きやすい。
それにしてもなぜこんなに踊りたくなるんだ。涙が出るんだ。

↑Siúil a Rúin - Ella Roberts 「一緒に行きましょう」
大切な人と、ここではないどこかへ行く、これもアイルランドの伝統的歌なのか、多くの歌手がカバーしているようだ。歌詞はこちらが詳しかった。
歌詞の中に、「糸紡ぎ」と「剣」が一緒に出てきて、「赤いペチコート染めます」言われたら、ユングもドキッとするだろう。

感じてほしいのが、「韻」。
意味が分からなくても繰り返す韻によって、魔法の呪文になる。これは子供の戒めや教訓、妖精のことば。

アイリッシュ・フェアリー・テイルと言えば、W・B. イェイツ(ウィリアム・バトラー・イェイツ)だろう。
この人、ノーベル文学賞作家・詩人で、アイルランド上院議員も務めて、黄金の夜明け団メンバーなのである。しかもイケメン。凄すぎる。
ケルト・アイルランド好きな諸君は、イェイツの妖精の詩集や民話を、ひとつは読んでおきたいものである。

エンヤといえばこちらの挿入歌、ゲール語。


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