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2020年の夏至図・日食図をマンデン西洋占星術で読む。コロナの世界と経済

刻々と感染拡大をしていく、世界全土を脅かす脅威。それに伴い下落していく株価、デフレスパイラルの経済。1月から始まって、自粛や外出禁止・在宅ワークやリモート会議など様々な工夫をこらした人間社会。徐々にみんながどこかで「これは終わらない」と感じ始めている。だから順応するしかない。この環境適応能力は人間の知恵の賜物だ。

しかしわたしはここでもうひとつの図を出したい。それは、来たる6月21日の夏至の日に日食が起こるものである。私の過去の記事を参照していただけると、この騒動が始まったと思われる天体の示唆は2019年12月26日にあった日食である。(厳密に言えば、2017年12月に土星が山羊座入りしたところまで遡るが、これは今は置いておこう。)
食は節目を表すので、前回の日食で始まった(あるいは変わった)ものが今後終わるのか、それともまた新たに始まるのか(変化するのか)。普通ならそんなことを考えてしまう。

しかし今回は、夏至と日を同じくしての日食。これは稀である。
夏至とは北半球での日照時間が1年で最も長い日のことだが、自然信仰(特に太陽信仰)がある地域では、夏至は一番魔力が高く、願掛けの儀式などの祭事を行う。魔女のサバトである夏至のリーザでも、太陽神を象徴する篝火の中で「病気や過去」(の人型や願いを書いた紙)を燃やし、願掛けを行う。
しかし日食とは、太陽の力を奪うとされる不吉な日。太陽神の力が抑えつけられるような印象を受ける。

さらに、こともあろうか天体が逆行オンパレードになる。
最大で6月23日に、6つの天体(水星、金星、木星、土星、海王星、冥王星)が逆行する。実は5月~11月までは3~6つの天体が逆行しているという状態なのだ。

ここで思うのが、1~4月もとても大変だった。早くこのストレスから解放されたいと誰もが思っていた。しかし西洋占星術のこれら天体の動きを見た時に(しかもまだ詳しく見ていない上記だけでもおわかりのように)、どうも一筋縄ではいかないな、ということが予測できる。

何度も繰り返すが、わたしは恐怖や不安を煽りたいわけではない。もちろんこういったことを聞くと不安になる人もいるだろう。しかし、西洋占星術でも他の占いでもそうだが、現状把握しないと対策が立てられない。どんな苦しい状況であっても冷静に受け止め、手を考えていかなければならない。
そして西洋占星術は、見る人が見ればかなり未来予測ができる。現に、去年のその日食前に書いた記事と春分図の読み解きでは、大筋がだいたい予測できている。株価予想が得意な人ならそれを読み解くだろうが、わたしの場合は西洋占星術が最も現実的手法なのだ。

ちなみにわたしの西洋占星術はマンデン占星術を多用しているため、個人のホロスコープで性格分析などの一般的流行のものと少し違う。もちろんわたしも出生図を読むことができるが、ここで誰か有名人のホロスコープを出してあれやこれやと披露しても誰の得にもならない。(しかも勝手に有名人を鑑定するなら公開せずに心の中に留めろよと思う)

大事なことはこの記事を読んだら、「未来のために今しておくべきことはなんなのか」、各自対策を考えることだ。これはあくまでも対策を考えるための未来予測であって、必ずしも予測が当たるとは限らない。しかし最悪のために準備しておいて、軽く済んだのならそれで良いではないか。準備するに越したことはないのではないか。

ということで手短にこの記事のアウトラインを記しておく。

・6月21日の夏至に、同時に日食が起きる
・太陽の力が抑圧されるとは
・5月から11月にかけて逆行天体が3~最大6つ

この記事をご覧になっている人はもう読んでいると思うが、前記事をリンクして置く。こちら読んでいる前提で進めていく。

また混乱を避けるため、先にホロスコープでのこれら図を見る時制のポイントを記しておく。

・春分図…その1年の傾向がわかる
・日食図・月食図…半年スパンの傾向がわかる。月食よりも日食の方がキツイ傾向にある。
・夏至図・秋分図・冬至図…その季節約3カ月の傾向がわかる

そのため、鳥瞰図的に見ることができる春分図と食図がよく用いられる。詳しく知る場合は夏至図なども用いる。今回は、①日食図をメインに、②夏至図と春分図を見比べてみようと思う。

2020年6月21日16時11分東京での日食図

今回使用するのは、2020年6月21日16時11分東京での日食図。これは、日食が始まる時間でホロスコープを算出している。ちなみに今回の日食は、日本では部分日食として見ることができる。
今回も、使用したホロスコープはAstro Dienstさん算出。

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