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神殿の楽器つくり,音階訓練と瞑想 魔女暮らし日記 8.28.2021

朝5時起床。だんだん日の出時刻が遅くなっているのでまだ薄暗い。
東の空では朝日が雲に反射して、ピンク色に見えた。

夕焼け空もきれいだけれど、朝日の可視光線は神秘的だ。
まるで地球にわたししかいないように静かで、どこまでも感覚をひろげて察知することができる。
音がよく聞こえるし、遠くまで見えそうなのだ。

朝のにおいは特にいい。
季節と天気によって異なるにおい。
春は新緑の香りだし、秋などは濃い花の香りがする。
雨の日も濡れた土の香りがする。

しかし今日はいったいなんのにおい?
風が運んでくるにおいは、どこか遠くの異国のもののようで、わたしは記憶を探るが検知できない。
懐かしいようでもあるし、未知のようでもある。
生き物の生死や内臓がはなつにおいのようでもあるし、化学的な芳香剤のようなにおいでもある。
切りたての木やハーブのような植物のにおいか、動物のフェロモンか。

小さきものや目に見えないものは、この鬱陶しい湿気にまざって存在をアピールする。
このにおいを思い切り肺に充し、深呼吸を3回。

両の腕をゆっくりと水平に持ち上げ、さらに頭上で合掌。
そのまま下におろし、胸の前で合掌。
これを何度か繰り返し、太陽礼拝をする。
身体が伸びて、徐々に熱くなっていく。

鼓動が風と調和していく。においは頭と調和する。
それから言葉が浮かんでくる。朝の祈りの言葉だ。
そうやって毎朝夕、感じとったものを言葉に変換して祈る。今朝はこうだ。

晴れの日よりも雨の日よりも
今日というどちらともない日が好き。
雨が降るでもなくお日様でもなく
どんより真っ白な世界で
なにもかも忘れてしまいそうな灰のなかで。
繰り返しのサイクルのように見えて、同じ日はない。

風がわたしたちを包み、新たな思考になれることに感謝します。
あなたの風にのって運ばれた目に見えないものに敬意をあらわします。
わたしは窓を開けていつでもあなたを待っています。
あなたの世界とあなたに感謝します。

祈りが終わると小さい声で発声をする。
発声はとてもだいじ。
体や姿勢が整っていないといい声はでないし、これは儀式のときにも役に立つ。

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低い音から。わたしはD(8vb)…1オクターブ下のレから。
半音ずつあげていきA(8va)…1オクターブ上のラまで。
調子いいとその先のレまででて、3オクターブいけるのだけど。わたしの音域メゾソプラノ。

最初は発声できる最低音・最高音から始めていい。
魔術では体は神殿、儀式を行う場である。そこには楽器がある。それは自分の体の骨の骨、肉の肉である。

声楽も体をつくるところから始まる。
正しい姿勢と、声帯の筋肉をトレーニングするところから。
筋トレと同じで、体が楽器になってくると音域が広がったり、声圧が強くなったりする。
ほんとうの筋トレも必要で、特に腹筋と背筋は重要だったりする。

わたしの場合は、ア、イ、ウ、エ、オ、でそれぞれ音階を発声している。
儀式では低音域のロングトーンを主に使うので、ピッチを安定させて体の内側に響かせるように発声する。

これだけで体は熱くなるし。
なにやら呪文を唱えているようで特別な気分になる。
そうした日々の積み重ねがだいじだと思っていて、すぐにできたら面白みがない。
良い歌を歌うわけではないので気軽にできる。
体を楽器にする体作りの一環として取り組むのもあり。


さて、今日はお弁当の話。

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娘のお弁当。
いつもは給食なのだが、今日はお弁当がいるとかで、夜の残り物をつめたお弁当。
それだけではさすがにかわいそうだなあ。
卵焼きは巻くのがめんどくさいなあ。
ということでオムライスになった。…オムライス?

お弁当など、「この時間までに終わらせなきゃ」というものが苦手だ。
料理は好きなのだが、時間を気にせずゆるゆるキッチンドランカーでやるのが好きなのだ。
そもそも普段の生活からして時計をなくして生活しているのだ、そりゃ慣れない。

なので下ごしらえは前日にやって、あとはつめるだけとか。
むしろもうつめておくとかが望ましい。
どうしても当日の朝にやること(おにぎりとかサンドイッチとか)は5時からスタートする。
最近は早寝早起きが身についたのでずいぶんらくになった。

なんでも急かされたり、焦ってやるとろくなことない。
普段はできているのに、そういうときはオーブンの温度間違えて真っ黒こげにしたり。
材料投入の順番を間違えたり、材料の分量の数え間違い・足し算間違いがよくある。(後者は通常時でもよくある)

わたしは食器を洗って拭くのが好き。
なんか単純作業はこころを落ち着けさせるから。ぼーーっと手だけ動かすことができる作業が好き。(編み物も同じ)

そんなことを友人に話すと「えー、いちばんそれがめんどくさいじゃん!」と言われる。だから食洗器を使うのだと。
食洗器を使えば、それはそれでわたしも便利だって思えると思う。
なんていうのかなあ。キッチンに洗い物のために立っている時間が、なんか特別なんだよねえ。

そう考えていたことの謎が先日解けた。

わたしは「自分ルール潔癖」なところがあって、気になると綺麗にしたい欲求がある。
自分ルールというのは、あるものは綺麗にしたいと思っても、あるものは汚れていてもそう思わなかったりする。
どこかで無意識に線引きをしていて、おそらく「美しいものは綺麗じゃなきゃっ」と考えているようなのだ。

それによると、食器も調理器具も、美しくなきゃだめらしい。
たしかにステンレスのボウルやお玉、シンクにいたるまでピッカピカにしたら超気持ちいい。サウナで整うような快感。

お菓子作りも、ケーキやクッキー、パンも美しくなきゃだめなので「作業工程が細かいし、分量の計り方も細かい」と言われる。
友達には超めんどくさい人認定されやすいかもしれない。
でもそこが個性であって、そここだわらないとなんだか気持ち悪いのだ。バラバラのルービックキューブみたいで。

だから美しいゲームは好きだ。
麻雀やトランプのように美しくそろえるやつ。

文章も美しい小説が好きだ。
昨日、スタッフの夏目さんと次読む小説について、そんな話になった。

蜜猫「わたしはエロとかじゃなく、推理小説でもなく、単純な文学小説を読みたいんだけど、今は推理かラノベかしかない…」

夏目さん「コバルト文庫はどうですか?」

蜜猫「コバ…!懐かしい…!学生時代はコバルト大好きだった…でも、コバルトもラノベになった?(サイトを見ながら」

夏目さん「いまはラノベのほうが売れるのかもしれませんねえ」

蜜猫「そうか…ラノベか…ラノベでもいいけど…」

あやかしがブームになるといろんなあやかしをテーマにしたものが多くなるし、伯爵令嬢がブームになるといろんな伯爵令嬢が多くなる。
ふつうの日常でいいんだけどな、異世界転生なしの。

なのでnoteで美しい文章や日記を漁り読みしているわたし。
作られた美しさじゃなくて、切り取ったものが読みたいんだよね。
おすすめあったら教えてください。


今日も善い一日を。


雰囲気がほっこりするBL小説ってすごいと思った。
というかBLだって知らなくて読んでしまったので、まあ大丈夫だけど、小説も先にそれを言ってくれると助かるんだけどなあ。
でもこれはとても良かった。免疫あるひとはぜひ。おすすめ。

山田詠美は好きなほうかもしれない。彼女の小説は学生の頃よく読んだ。
んんんでも性描写があるの苦手なんだよなぁー。

noteでは、こちらの小説をゆっくり読ませていただいている。
とても読みやすい文章で、すっと入ってくる。推理小説で、密室殺人の部屋の見取り図などもあって、本格的。
有料でも良いレベルだと思うくらい…!活字に飢えしているひとはぜひ読んでほしい。

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