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啓蟄ニッポン
① 「金利1%」低温経済に変化
日本にインフレが定着すれば、日銀の政策金利の引き上げも視野に入る。内閣府の短期日本経済マクロ計量モデルによると、短期金利が1%上がると個人消費は1年目に0.2%増加する。一方で設備投資などの減少で全体のGDPは0.3%落ち込む。
三菱UFJ銀行が定期預金金利を100倍に引き上げたり、いよいよ金利のある世界が肌感覚で実感できるところまできた日本。春になって土から地上へ出てくる虫みたいに、デフレで固まって動けなかった日本経済も本格再起動できるかにゃ? 短期金利が上がると全体としてはGDPのマイナス要因になるみたいだけど、ようやく立ち上がることができた次はそのハードルを越えられるかどうかがポイントとなりそうにゃ。
② 円、33年ぶり安値迫る 日米金利差は依然縮まらず
介入による円高は時間稼ぎにすぎない。日米の金利差が縮まらない底流には、日本経済の実力の低迷がある。日銀によると、潜在成長率は0.6%程度と米国(1.8%)の3分の1ほど。金利の引き上げが経済に及ぼす負のインパクトは、日本の方が大きいことを示す。
このため日銀は金融緩和を続けざるを得ない状況に陥っている。長期金利から予想物価上昇率を差し引いた「実質金利」は米国のプラス2.5%に対し、日本はマイナス圏内に沈む。
そのハードルを乗り越えていくためにはとにもかくにも潜在的な成長率を上げていくことが必要になってくるにゃ。アメリカの3分の1しかないらしいから、せめて1%台には乗せてほしいにゃ。
じゃあ、そのためにはどうすればいいのかっていう話になってくるわけだけど、次の記事を見ていくにゃ。
③ 【スクランブル】見透かされる円安頼み
M&Gのフェデリ氏は「投資家が日本市場を見る際には(表面上だけで)円安の恩恵を受ける企業ではなく、実際に構造的な変化が起きている企業に注目するようアドバイスをしている」と話す。
トヨタはその好例だろう。業績見通しの上方修正を読み解くと円安の恩恵だけでなく、値上げ効果や生産車種の採算改善といった努力が積み重なったことがうかがえる。同様に上方修正を発表したものの、主力事業の低調さを嫌気されて株価が大幅下落したコマツや三菱自動車とは対照的だ。
表面的な数字だけにとらわれず、構造的な改革を進められるかどうか、それにかかってるにゃ。必然的に、投資でもそういう銘柄を選別していくことが大事になりそうにゃ。
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