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カオス


① 米雇用減速下、薄氷の株高

みずほ証券の上家秀裕シニア債券ストラテジストは「金利上昇局面は終わり、トレンドが転換した可能性が高い」と指摘する。
(中略)
雇用統計の悪化をよりどころとする株高には「いいとこどり」の雰囲気も漂う。ゴールドマン・サックス証券の石橋隆行ヴァイス・プレジデントは「リセッション(景気後退)のリスクが気になり、悪い指標を買い材料とした株高の持続性には懐疑的な投資家が増えてきた」と話す。

日本経済新聞

ちょっと唐突な感じもするけど、トレンドが変わりつつあることは確かだと思うにゃ。そのきっかけが雇用の悪化というバッドニュースっていうのは“だまし”の上昇の可能性もあるから注意が必要かもにゃ。
ひとつ言えるの、はコストプッシュ型のインフレが再燃する可能性は限りなく低くなってきてるように見えることにゃ。「世界の食料価格、2年7カ月ぶり低水準」といった記事や「原油、迫る80ドル割れ 減産効果が息切れ」といった記事にみられるように、一部では天候不順などで高騰してる商品もあるけど、全体としてはかなり落ち着いてるから、そういう観点でも利上げもうにゃいかにゃ?

② 【スクランブル】テック株 始まった逆襲

 アセットマネジメントOneの酒井義隆ファンドマネジャーは決算への反応から海外投資家の変化を感じ取っている。今春以降の2回の決算期は「好決算銘柄が買われる、短期順張りの『イージー』な相場だった」。中国株不振で急きょ日本株を見始めた海外勢の増加が背景にあるとみる。夏場にかけて値上げ浸透などから業績が拡大していたバリュー株主導の相場展開につながった。
 足元では海外勢も個別企業の事業環境への理解を深めてきたのだろう。業績の局面変化と株価水準をにらみ、アップサイドを狙う「株式市場らしさが戻ってきた」。酒井氏はこうした観点からファクトリーオートメーション(FA)や医療機器関連、小型成長株が有望だという。
 「バリュー相場をけん引した自動車や小売りの業績モメンタムは今後ピークアウトする」(楽天投信投資顧問の平川康彦第二運用部長)。テック株の逆襲の趨勢は日本株高そのものを占うことになる。

日本経済新聞(今堀祥和)

金利上昇観測の後退とともに、散々売られまくってきた割高株が息を吹き返しつつあるにゃ。すでに目線は来期に向かっていて、村田製作所やファナック、ロームなど今期の決算が悪い見通しでも、成長期待を感じさせる内容があれば買われてる銘柄が出てきてるにゃ。

③ 日本株、予想未達には厳しく

10月下旬以降、決算発表を受けた失望売りによる下落が目立つ。オムロン株の16%安は1日の下落率として2000年以降で最大。ニデックの10%強の下落は08年のリーマン危機時以来となる。
岡三証券が10月31日までの決算発表を対象に、東証株価指数(TOPIX)を構成する2、3月期企業の決算結果と翌日の株価をまとめたところ、決算が市場予想を3%以上下回った銘柄の翌営業日の株価の下げはTOPIXに比べ3.0%大きい。過去5年平均は2.0%だった。決算が市場予想を下回った銘柄の発表翌営業日の株価下落率は過去10年で最大になった。

日本経済新聞

だからそういう流れで読むと、何十年ぶりかの下落となってるオムロンとかニデックとかはまたとないバーゲンセール銘柄かもしれにゃいにゃ。監視し続けてINするタイミングを見極められれば、ビッグチャンスをつかめそうにゃ。より一層目利き力が試されている局面ですにゃ。

まさにいろんな思惑が交錯してるカオスな状況だから今がまさに仕込みどきなのは間違いなさそうにゃ。

決算ウィークも今週が山場ですにゃ。

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