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欧州は世界経済の問題児?

① 「炭鉱のカナリア」欧州警告

ハイイールド債でも特に信用格付けの低いトリプルC以下の社債指標のスプレッドは12日時点の欧州で17.3%。昨年に18%台まで上昇し欧州危機だった2012年以来の高水準となった後、高止まりしている。一方で米国は9.4%と22年半ばから低下傾向にある。
欧米の差は一時は約10%と09年以来の大きさとなった。過去にはほぼ連動していたが、23年後半から欧州の上昇と米国の低下がより鮮明となった。
(中略)
米S&Pグローバルによると、欧州で23年1~11月にデフォルトした企業は前年同期比で5割増の25社となった。デフォルト率は2.8%と約2年ぶりの高水準で推移しており、24年9月までに3.75%まで悪化する見通しだ。

日本経済新聞

ヨーロッパの苦境が鮮明ですにゃ。着々とソフトランディングに向かうアメリカとは対照的に、格付けの低い社債の金利が高止まりしていて、デフォルト率も去年よりも増える見通し。
数字だけみれば2012年以来とか2009年以来とか、ギリシャ危機があった頃ぐらいの水準まで悪化してて、ちょっと大丈夫かしらと思っちゃいますにゃ。
そんな欧州の大黒柱、ドイツも風邪を引いてしまっているようですにゃ⏬

② ドイツ、マイナス成長 G7唯一の公算、実質0.3%減

独連邦統計庁によると、産業別の成長率は製造業でマイナス0.4%だった。資源高によるコスト増で生産が落ち込み、特に化学や金属などの分野で影響が色濃く出た。自動車関連は堅調だったが、貿易や輸送、宿泊・飲食サービス業は全体でマイナス1.0%に沈んだ。
(中略)
欧州最大の経済大国であるドイツはユーロ圏のGDP全体の3割を占める。欧州委員会の経済見通しによると、23年の実質成長率はユーロ圏がプラス0.6%。国別ではフランスが1.0%、イタリアは0.7%で推移するとみられてきた。ドイツの景気低迷が欧州経済の足を引っ張る構図にある。
(中略)
ドイツでは待遇改善を求める労働者のストライキが継続しており、賃上げ機運は衰えていない。ECBは物価を左右する賃金や景気の動きを見極める方針で、金融引き締めを緩める利下げ転換の判断は早くとも今春とみられている。ドイツの景気低迷が24年も長引けば、市場の利下げ観測を高める可能性もある。

日本経済新聞

車以外ほぼ全滅という気が滅入るような苦境に喘いでいるドイツ🇩🇪 欧州の中でもプラス圏で着地しそうなフランス🇫🇷やイタリア🇮🇹と比べれば一人負け状態ですにゃ。けど、ドイツの景況感の期待指数はプラスに転換してきてるから、一発逆転の可能性もなきにしもあらず? なかなか風邪が治らにゃいようにゃらいよいよ欧州も利下げか?という流れにもなるかもしれにゃいので、ドイツ景気の行方はしばらく注目にゃ👀


③ 【ポジション】REIT、金利不安は杞憂

総合的な値動きを示す東証REIT指数は16日、前日比0.5%安の1831.51で終えた。前週末12日時点では2023年11月末比で0.8%下落した。同期間にS&Pの国・地域別REIT指数(現地通貨ベース)の米国は8.5%高、日経平均株価は6.2%高、米S&P500種株価指数は4.7%高だった。
(中略)
インフレ下で投資家の期待の目が向くのは住宅系REITだ。賃上げで入居者の家賃負担能力が高まり、賃料の増額改定が受け入れられやすくなっている。住宅系REITで賃料収益が拡大する素地が整いつつある。竹村氏は住宅系の24年の賃料成長率を1.8%とはじく。物流施設(0.7%)やオフィス(マイナス0.1%)より有望だ。

日本経済新聞

世界でいま一番絶好調な日本株の影で、実はREITがマイナス圏に沈んでたっていうのがちょっと意外でびっくりしたにゃ🫢 金利環境の先行きがあまりよくにゃいっていうのが理由にゃんだけど、住宅系に限っては賃上げが進めば家賃も上げやすくニャルから、むしろチャンスが転がってる可能性もあるというお話。
ただ住宅系はすでに割高な銘柄も多くて建設費の高騰も続いてるから注意も必要ですにゃ⚠️

もしトラから「ややトラ」な雰囲気ににゃってきましたにゃ🐅

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