有料職業紹介事業免許を取るまでのリアルをお伝えします。

昨日、数か月前から免許申請をしておりました有料職業紹介事業免許を、無事に取得することができました。

本日は申請から取得に至るまでを、振り返ってお伝えしたいと思います。

今後人材免許取りたいよという方是非参考にしてください。

こんにちは、株式会社クロコという会社を経営しております谷田部といいます。
2020年7月に会社を作り、人材にかかわる仕事をしております。

本日の谷田部の流儀は、【有料職業紹介事業免許をとるまでのリアル】について書きたいと思います。

本投稿を読んでほしい方は以下の通りです。
・今後有料職業紹介を事業として行おうと思っている方

有料職業紹介事業免許とは?

読んで字のごとく、企業に人材の斡旋を有料で行うことができる免許となります。

厚生労働大臣管轄の資格となるので、申請のハードル、許可のハードルが高いことが特徴です。

主な要件としては、
・職業紹介責任者要件(きちんとした人を責任者として配置)
・財産的基礎要件(資本金最低500万円以上)
・個人情報保護要件
・事務所要件(求職者のプライバシーを保護できるか)

※個人的には財産基礎要件(借入等の資金はカウントされず、純資産として資金を用意する必要がある。)と、事務所要件(自宅開業が難しく、ほとんどどこかオフィスを借りる必要がある)がハードルが高いと感じました。

申請から免許取得まで

私の場合は、申請書類の準備について、社労士の方と進めました。今は有料職業紹介免許取得専門サービスもあり便利です。

コストとしては、免許申請15万円、社労士の方への報酬5万円で計20万円ほどかかりました。
申請から免許取得までの期間としては2か月ほどかかります。

免許取得までの裏側

事務所要件が厳しいと言った通り、ほとんどの場合自宅開業は現実的ではないです。

そのため、個室付きのシェアオフィスやサービスオフィスをほぼ強制的に借りることになります。

また免許申請期間は、HP等での集客が著しく制限されるため、人材紹介以外の事業にも影響が出る可能性が高いです。

※私自身、採用コンサル(代行)を行っておりますが、労働局よりHPの公開を中止するようにという指示がありました。

2か月間の申請時期はほぼ事業が出来ず、空家賃が発生しますので、その点資金繰りや事業計画等はよく考えられた方が良いと思います。

また、私自身は2か月で順調に免許取得ができましたが、必ず2か月で取れるものでもないようで、当初社労士の先生からは年内に取れたら良いかもねというコメントもあったほどで、いつ許可が下りるかはお上のみぞ知ると言われていました(笑)

最後に

あくまで私の所感ですが、有料職業紹介事業者はコンビニよりも多い、レッドオーシャンだという話をよく聞きます。

しかしながら、実態としては純粋に人材紹介を本業とする事業者が多いかというと決してそうではないと思っております。

理由としては、資産要件や事務所要件が個人開業するには他の事業に比べてハードルやリスクが高いからです。

他のビジネスでは、通常個人事業主として開業し、売上が大きくなってきたところで法人化するというのが普通ですが、人材紹介事業を本業にする場合は法人を所有する必要があるため、売上0でも会社を設立する必要があるというのがドキドキするポイントでした。

※法人は所有しているだけで様々なコストが発生するので、事業の見通しがない中設立するのは勇気がいります。

また免許が取れた事業者は公開されるのですが、ほとんどの会社が他の主力事業が既にある会社です。

わたしが関与している会社様でも、副事業として人材紹介を始めたいという会社が多いです。

以上が私が感じた点と、ざっくりと申請から取得まで書かせていただきました。何かの参考になれば幸いです。

またよろしくお願いいたします。

株式会社クロコ 谷田部

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