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小売り業界を支配したAmazon社に見るビジネスの根幹

Amazonは、現代のビジネスの教科書(お手本)ともいえるような企業です。

日々、拡大し続ける世界小売り最大手のAmazon、ではそのビジネスが拡大し続けた先にある未来とは。

こんにちは、株式会社クロコという会社を経営しております谷田部といいます。
2020年7月に会社を作り、人材にかかわる仕事をしております。

本日の谷田部の流儀は、ちょうど1年前に【ダイヤモンドを支配したデビアス社に見るビジネスの根幹】という投稿をさせて頂きました。

それから1年という月日が経ち、新たに見えてきた【ダイヤモンドを支配したデビアス社に見るビジネスの根幹】とは?について投稿させていただきます。

※1年前の投稿を見ていない方は是非URLよりご覧ください(2分で読めます。)

寡占市場

Amazonが過去世界最大の小売店であったウォルマートを売上高で抜き、世界で一番大きな小売り企業となりました。

今後この差がどんどん広がると言われています。

つまりAmazon一強時代の突入です。小売業界はAmazonの寡占市場となります。

※Amazonが過去数十年莫大な投資を行ってインフラ整備を行い現在の地位についていることを考えると、競合他社における参入障壁はAmazonの設備投資費総額となる為数十兆円というとてつもなく高い障壁になります。

規模の経済(『良いモノを安く』の追求)

良いものを安く、小売りの基本であり、過去日本が高度経済成長を成し遂げられた合言葉です。

Amazonの場合、一つの国でビジネスをしているわけではなく、全世界で商品を仕入れ、全世界で販売をしています。

つまり、1つの国にしかないような小さな小売店では実現不可能な規模での『規模の経済』の力を発揮することが出来ます。

結果として、小さな小売店は価格競争において勝つことは困難になり廃業することでより一層寡占化が加速します。

ベーシックインカム

寡占市場×規模の経済が生み出す現象として、Amazonが生活の基盤となる。事があげられます。

何か買おうと思った際に、Amazonのプラットフォーム内(食品・家電・映像等)で全てが完結するようになります。

極論ですが、Amazonが最適化されたプラットフォームであるならば、国は社会保障の為に現金のような互換性の高い決済手段ではなく、Amazonだけで使うことのできるチケットを配布することで最低限の社会保障を最低限のコストでまかなうことが可能になります。

最後に

私の出身は茨城県の田舎です。

地元には、キットカットで有名なネスレの工場がありました。

子供のころ、もしネスレが移転してしまったらネスレからの税収が無くなり自治体の財政は持たなくなり、破産すると言われていました。

企業よりも国の方が権力が強いというのはもしかしたら幻なのかもしれません。

少なくともAmazonは国の規制や法律に縛られずに自由にビジネスをしています。

以上、またよろしくお願いいたします。

株式会社クロコ 谷田部

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