情報弱者という言葉のワナ
世の中には今情報が溢れています。
情報量の変化ということでよく、平安時代の人の一生分の情報を現代人は一日で得ているなんて言われたりします。
そんな世の中で情報弱者という言葉も日増しに目にする機会が増えてきました。
今回はそんな情弱について取り上げてみます。
こんにちは、株式会社クロコという会社を経営しております谷田部といいます。
2020年7月に会社を作り、人材にかかわる仕事をしております。
本日の谷田部の流儀は、【情報弱者という言葉のワナ】について書きたいと思います。
本投稿を読んでほしい方は以下の通りです。
・情報弱者というキーワードを見ると焦る方
・情報におぼれている方
情報弱者とは?
情報・通信技術の利用に困難を抱える人のこと。 ネットではもっぱら情報を充分に活用できない者の意味で使われ、罵倒語としても用いられる。 略称は情弱。
一昔前はパソコンスキルが低い人という意味でつかわれることが多かったですが、現在は情報におぼれているという表現で主に情報の取捨選択ができない人という意味でつかわれることが多いような気がします。
情報弱者という言葉に潜むワナ
少し整理します。
世の中では情弱というと頭が悪い、要領が悪い、というような悪な印象付けをされています。
しかし、皆さん少し整理して考えてみてほしいです。ビジネスの基本は何でしょうか?
そうです。情報の非対称を利用した取引です。
情報の非対称はマーケティングで【レモン市場】に例えることが多いです。
レモン市場とは?
「レモン」というとまず果物のレモンを思い浮かべますが、アメリカのスラングでは買ったあとに欠陥がみつかる中古車を意味することもあります。
レモンは厚い皮に覆われていて、外からその鮮度や品質を判断することが難しいことに由来します。
レモン市場では、売り手は売ろうとしているものが欠陥品だと知っていますが、買い手はそれを知らず品物の外見を頼るのみで、双方の持つ情報が非対称になっています。
「非対称」という言葉は日常ではあまり使われませんが、ここでは情報に偏りがあると理解するとよいでしょう。
中古車を例に考えてみると、中古車を買い取った業者は中古車について元のオーナーから聞き知った話、綿密な検査によって車両についてより多くの情報を持っています。
欠陥を知らなかったといって隠してしまうこともできてしまうかもしれません。
一方、中古車を業者から買う方は、業者の提供する情報や外見といった限られた情報しか手に入りません。
車両を購入したあとに使用する中で欠陥がわかることもあるでしょう。
つまり、情報の不均衡というのはビジネスの基本であり人々が生きるうえでなくなることのない話でもあります。
なぜ情報弱者が増えたのか?
では、なぜ現代においてここまで情報弱者という言葉が増えたのでしょうか?
一つは情報弱者という言葉を利用し、不安をあおるようなビジネスが爆発的に増えたことが言えると思います。
つまり、情報弱者というのは一つのマーケティング手法であり、人の不安を煽りビジネスを成立させる方法だという事を認識したほうが良いと思います。
※不安を煽りビジネスを成立させるのは保険業界が当てはまります。
現代を生きる為に
情報弱者というのは別に現代においては恥ずべきことではないと思います。
情報を意図的に遮断している人もいるくらい現代は情報で溢れています。
無理に情報強者になる必要はないと思っています。
以上です。
またよろしくお願いいたします。
株式会社クロコ 谷田部
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