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味噌の調べ、街のぬくもり:あさひ町内会の味噌チャーシュー麺

初めての誘惑

秋晴の候、太陽の光が優しく街を照らし東京のある人気店に足を運んだ。純すみ系のラーメン屋あさひ町内会に辿り着いた。時間はお昼真っただ中。ファミリーからカップルまで長蛇の列が出来ていた。店内は熱気に包まれ、暫く待つことになったが数十分後にようやく入店。私が食べ終わる頃も引き続き、外で長蛇の列ができていた。

香り高き出会い

店主は、かつてすみれで修行を積んでいたようだ。メニューが豊富でどれも目移りする。しかしながら注文は一択。味噌だ。チャーシューも当然ながら盛ることにし、味噌チャーシュー麺を注文。しばらくするとその信頼の証、味噌チャーシュー麺が運ばれてきた。香り高いスープに、熱々の麺が絶妙に絡まり合っていた。

スープの誘惑

スープは、豚骨と魚介、野菜の出汁が絶妙に調和し、厚いラードが熱さを閉じ込めていた。スープを啜るたび、濃厚な味噌の旨みが広がり、香ばしいニンニクの風味が鼻をくすぐった。

麺との絶妙な調和

中太縮れ麺のモチモチとした食感は、スープと完璧に組み合わさっていた。焦がしモヤシが風味を一層引き立て、口の中で広がる幸福感を倍増させた。

トッピングの饗宴

特製のチャーシューは、脂身と肉のバランスが絶妙。コマ肉はジューシーで、スープとの相性が抜群だった。徐々に豚の上に鎮座するしょうがを溶かしつつ麺を啜る。旨い。スープも徐々に劇的な変化を遂げ、レンゲが止まらない。

カレーの意外な誘惑

ついついラーメンに集中していたが、カレーも意外なほど美味しかった。家庭的な味わいの中に、店主の熟練の技が光っていた。

次なる誘惑へ

最後の一口。あさひ町内会の味噌チャーシュー麺は、舌の上で舞い踊るような美味しさが広がり、心に深く刻まれた。この誘惑の余韻が、食べたくなる欲望を目覚めさせた。非の打ち所がない素晴らしい一杯だった。一杯の終わりに、次は何を食べるべきか悩む。醤油ラーメンか塩ラーメンか。麺が非常に美味しく麺を大盛りにしなかったことを後悔した私は次回麺を大盛りにしするのか、このニンニクが効いているスープにライスを頂かなかったことも後悔した。ライスをスープに浸してリゾット風にするのか、それでいてカレーも美味しくまたカレーも食べたいという気持ちもある。はたまた別のメニューに挑戦するのか。しかし、このような悩みは幸せの証。次回の訪問が今から待ち遠しい。

あさひ町内会の味噌チャーシュー麺は、この街の一部として、心に深く刻まれたのだった。

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