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『ウクライナ危機の原因と結果ーなぜウクライナは西側の失敗なのか』

米国のロシア・ウクライナ問題のエキスパート ミアシャイマー教授 『ウクライナ危機の原因と結果—なぜウクライナは西側の失敗なのか』

ロシア・ウクライナ問題のエキスパート、元外務省のロシア政策担当など歴任された東郷和彦氏のインタビューで紹介されていた、米国のロシア・ウクライナ問題のエキスパート、シカゴ大学のジョン・J・ミアシャイマー教授が、シカゴ大学で卒業生に向けて2015年6月4日に講義した録画です。『ウクライナ危機の原因と結果—なぜウクライナは西側の失敗なのか』動画の説明は以下の通りです。今回のロシアウクライナ戦争がなぜ起きたのかのヒントになるウクライナ危機の経緯:2014年のクリミア紛争などについて述べられています。

『語られざる核心—ウクライナ危機の原因と結果』動画より抜粋
ジョン・J・ミアシャイマー教授:シカゴ大学ウェンデル・ハリソン記念講座政治学教授*、国際安全保障政策講座の共同ディレクターが現状のウクライナ危機の原因、危機を終わらせる最良の方法、すべての当事者にとっての結果を評価する。この危機を終わらせる最適なプランの鍵となる前提は、なぜこの危機が起こったかその原因を知ることが必須だといういうことである。すべての重要な原因について主要な問題は、責任はロシアにあるのか、それとも西側諸国にあるのかということだ。
*the R. Wendell Harrison Distinguished Service Professor
この動画の原稿と思われる文書がミアシャイマー教授のウエブサイトにありました。

Why the Ukraine Crisis Is the West's Fault — The Liberal Delusions That Provoked Putin 「なぜウクライナ危機は西側の落ち度なのかープーチンを挑発したリベラルの妄想」

動画の内容はYoutubeの自動生成字幕で大体わかりますが、Google Language ReactorというプラグインをChromeに入れると、マックOSでもかなり精度の良い日本語字幕が生成できます。日本のメディアが米国のマスメディアからの情報ばかりの変更報道をしている今日この頃、ぜひこういったツールを利用して外国語で発信されている動画から情報を得てください。

ジョン・J.ミアシャイマー シカゴ大学シカゴ大学政治学部教授。著書に「大国政治の悲劇」など。陸軍士官学校出身のアメリカの政治学者、国際関係学者、空軍軍人。

『イスラエル・ロビーとアメリカの外交政策 1』
アメリカの政策を歪めてきたのは誰か−。イスラエル・パレスチナ紛争、イラク侵攻、シリアやイランとの今なお続く衝突など、米国の外交政策において重要な役割を果たしている「イスラエル・ロビー」の姿に迫る。

https://honto.jp/netstore/pd-book_02917512.html

ジョン・ジョゼフ・ミアシャイマー(John Joseph Mearsheimer、1947年12月4日 - )は、アメリカの政治学者、国際関係学者、空軍軍人。シカゴ大学政治学部教授。国家が他国に対してパワーの拡大を試みる行為主体だと想定して安全保障を研究する攻撃的現実主義(オフェンシブ・リアリズム)の代表的論者。

ウィキペディア 

UIチャンネルでの元外務省官僚 東郷和彦さんのインタビューでは、今回の危機、このミアシャイマー教授のような米国のロシアウクライナ問題の専門家で、ロシアの視点から問題を見ることができる人たちが声を上げていないことが言われていました。しかし、その後3月、5月、8月にロシア・ウクライナ問題について自身のWEBサイトで発信しています。

ピューリッツアー賞受賞調査報道記者 シーモア・ハーシュのスクープ『ノルドストロムを爆破したのはネイビーだった』

2023年2月には、アメリカ合衆国シカゴ生まれ1969年、ベトナム戦争中のウィリアム・カリー中尉によるソンミ村虐殺事件の暴露によって1970年度ピューリッアー賞を受賞した調査報道記者 シーモア・ハーシュ氏が米軍によるノルドストロム**の爆破工作をすっぱ抜き、欧米のマスメディアでも小さく取り上げられました。
**ノルドストロム:欧州のバルト海の下をロシアからドイツまで走る海底天然ガス・パイプラインのシステム。ロシアとドイツ、EUとの結びつきを強くするこのパイプラインは米国にとって都合が悪いと言われています。

シーモア・ハーシュ氏のソンミ村虐殺事件以降の主なスクープ
・CIAの国内スパイ計画「ケイオス作戦」を暴露(レジスタンス計画に繋がるもの。ただし、記事の誤りが多いとされ、ピューリッツァー賞はなし)
・多国籍企業報道(後にロッキード事件に発展)
・プロジェクト・ジェニファー(ソ連原子力潜水艦回収作戦)
・新聞王ロバート・マクスウェルの正体とイスラエルの核武装(マクスウェルは報じられた直後に謎の急死、イスラエルの核は200発、さりげなく台湾の核武装という重要記事が入っている)
・アブグレイブ刑務所における捕虜虐待ウォーターゲート事件のスクープ(ウッドとスタインのコンビに及ばず)
・大韓航空機事件の内幕
・ラベル空軍大将による北ベトナム無断爆撃事件
・米軍によるノルドストリームのパイプラインへの破壊工作

オリバー・ストーン監督のドキュメンタリー映画 

ロシアだけを責めても戦争は終わらない。ましてやウクライナに武器を送ってウクライナ頑張れ、では被害が大きくなるばかりです。一刻も戦争を終わらせるには、対話が必要。対話を始めるには、多くの人がこの戦争の原因を知り、どちらかだけを同調圧力に乗って叩くのではなく、問題の背景を知った上で中立の立場で戦争に反対する国際世論を作ることが大前提だと思います。こちらの記事もぜひご覧ください。#すべての戦争に反対します。

2016年製作のドキュメンタリー。ウクライナを巡る矛盾や歴史的経緯について掘り下げた作品。ウクライナ情勢が急展開を見せるなか、プロパガンダ渦巻く世界を捉えるうえで必見。HP上にて紹介まで。

https://www.chosyu-journal.jp/review/22893