まめさん

Twitterに飼いならされすぎて長い文章が書けない腰抜けになってしまった。

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最近の記事

How many Galileo's do you want?

「ボヘミアン・ラプソディ」を年末に劇場で見た。 これはクイーンについての映画ではなく、フレディ・マーキュリーについての映画であり、ただの伝記映画ではなく、その激動の人生を「ライヴ・エイド」という晩年の最高の舞台をクライマックスに持っていくことから逆算して積み上げられた、素晴らしいエンターテイメント作品である。 例えば、ファンを喜ばせるスターであるということ、父との確執、家族であるがゆえにぶつかるバンドメンバーとの溝、性の壁を超えられなかったが確かにそこにあった愛……劇中で

    • 平成最後の夏に「夏休みの終わり」を取りもどせ

      8月31日の次は8月32日じゃない。 9月1日である。 こんなことを考えるのも8月ぐらいなもので、子どもの頃のぼくたちの頭の中にはいつだって8月32日があった。 しかし、それと同時に、いやおうなしにやってくる9月1日というものがあって、やり残している宿題や、やり残した「この夏やりたかったこと」の数をかぞえながら、ぼくらはその日を迎えたものだ。 そう、子どもたちには「9月1日」がある。 しかし、大人たちには「9月1日」がない。 いや、もちろん暦の上では9月1日という日は確

      • 「地獄でなぜ悪い」を見た

        期せずして「カメラを止めるな!」に引き続き「映画を撮る映画」を見ることとなった。ただし、カメ止めが映画と踊る作品だとすれば、「地獄でなぜ悪い」は映画に踊らされる作品だ。 リアルな不良もヤクザも被写体としか見れない映画バカたち、供給過多な血糊の床を滑り現れる少女、包丁でヤクザを次々と殺していく友近……冒頭だけで分かるように、この映画は(作中の台詞を借りると、)「リアリズム」より「ファンタスティック」を重視している。そこが最大の魅力であるし、好みが分かれる部分でもあるだろう。

        • 「カメラを止めるな!」を見た

          ミステリ読みに「何が面白いか言ったらネタバレになる」と言うと、その時点である種のネタバレになるから、「何が面白いか言ったらネタバレになる」という情報自体がすでにネタバレなのだ。ミステリ読みとかいう人種、ほんと面倒くさい。 しかし、そういうプロット的なものを抜きにしても面白い作品こそが真に面白い作品だと私は思う。その点、この映画は細部が十二分に面白いし、予想を超える仕掛けもある。そして何よりクリエイターたちの迸る情熱が映画から伝わってくるのだ。それはもうOPからJackson

        How many Galileo's do you want?