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横須賀コーヒーフェスティバルに行ってきた

普段は飲み物に特にこだわりを見せない筆者である。
まとめ買いでペットボトルのお茶を買い、オフィスでは会社が買ってくれた粉末のお茶を何倍も飲んでいるような人間である。
そんな筆者が、先日コーヒー愛好家が集まる場に赴いてきた。
それが、『横須賀コーヒーフェスティバル』である。

コーヒーにこだわりのない筆者がなぜにそんな場に赴いたのか。答えは簡単だ。
横須賀開催だからだ。
横須賀でそんな企画があるのならば、一度はその雰囲気を確かめておかなければならない。
ましてや、横須賀カレーフェスのような行政主導ではない企画だ。聞けば、主催者自身もまた珈琲店を営んでいるようだ。
ならば、余計に興味が湧く。
ということで、コーヒーよりもむしろ個人の集まりが動かして横須賀でイベントを開いているというところに興味を持ち、足を運んだのである。去年行った、三浦市で行われたMISAKIぐるぐる春まつりと同じ感覚である。


場所はヤンガーザンイエスタディ

場所は、かつて東映系列の映画館があった場所。今では名を『ヤンガーザンイエスタディ』と変えライブハウスとして活動している。
飲食系フェスと聞くと野外の大きな公園を思い浮かべるが、予想外に屋内での開催のようだ。天候の問題も考えると屋内の方がいいのかもしれない。ただ、当日は快晴であったが。


渋谷区富ヶ谷のTHE COFFEE SHOP

筆者は当日昼に通院予定が入っており、実際に会場に入ったのは14時近くであった。開場時間は10時からだったそうだが、筆者が現地に着いてもまだまだ会場は人でかなりの混み具合であった。
聞くと、10時からずっと混み合っていて、時には階段まで待機列ができたらしい。
第1回目というのはどうしても人が来ないことが頭をよぎりがちだ。ましてや、尖ったイベントが少ない横須賀。しかし、その場のハンデも関係なく大盛況だった。なんと、来場者数のトータルは1000人を越えたらしい!
これはコーヒーの魅力なのか。それとも、人気珈琲店が集結したおかげなのか。
おそらく両方なのだろうが。


静岡県伊東市にある珈ノ鳥

筆者は数日前にネット上で飲み比べチケットなるものを買っていた。
4店舗のお店を巡ってコーヒーを飲み比べられるサービスだ。
筆者が選んだ4店舗は、

東京都渋谷区富ヶ谷にある
THE COFFEE SHOP
静岡県伊豆市にある
珈ノ鳥
神奈川県三浦郡葉山にある
DARK ARTS COFFEE
東京都世田谷区代沢にある
ほうじ茶と焼き菓子


葉山のDARK ARTS COFFEE

件の通りで筆者は飲み物にこだわりを持っていない。
残念ながら各店舗の詳細な感想は記すことはできない。
ただ、間違いなく感じられたのは、どの店舗もクオリティが高い。

よくぞここまでクオリティ高い店を横須賀に集結させられたなと感心してならない。
主催者の人脈と人としての魅力がそこからうっすらと感じ取れる。
そうでなければ、これほどの人は横須賀に呼べないだろう。何せ、行政や企業でなく個人有志たちが主催した企画であるし、場所的に考えて人が来るかどうかも懐疑的だったのだから。
それでも集まろうと決意したのは、やはり主催者側の人脈や熱意ではなかったのではなかろうか。


下北沢のほうじ茶と焼き菓子


舞台ではドリップ大会も行われていた

他、細かいところで良かったのが、舞台のスクリーンを利用して誰かが訪れたインドネシアのコーヒー農園を紹介しながら、画像付きでコーヒー豆などの解説をしていたところ。
積極的に調べようとしないとなかなか知らない知識である。
この辺の解説をコーヒーの列に並びながら聞けたのは大変良かった。知識があるなしでは、コーヒーの楽しみ方も違ってくるものだ。何がどうコーヒーの味に影響するのかは、今後もどこかで解説して欲しい。
もと映画館である利点をうまく利用できていたとも思える。

他、細かいところを見ると外国人の参加も目についたところ。
場所柄、外国人が多い街である。
そういう外国人もまたしっかりと楽しんでくれる企画ならばこれは大きい。
一時的にでもせっかく日本に滞在しているというなら、一緒に横須賀という土地を楽しんで欲しいものだ。
今後は外国人向けのアナウンスも強化してもいいかもしれない。


ただ、不満な点もなくはない。
まずは、誰もが思ったであろう会場の狭さだ。別にヤンガーザンイエスタディを貶すわけではない。この手のイベントには少し向いてないかなと感じられたからだ。
何せ、この盛況であった。
じっくりとコーヒーを楽しめるスペースが全くなかったのである。
そのため、コーヒーを買ってもまず飲む場所を探すのに苦労した。
これは本当に致命的ではなかっただろうか。
次はできるのならば、もっと広い会場を見つけ、ゆったりとコーヒーとお菓子を楽しめるテーブル席が置けるような空間を選んで欲しい。

次に、とある政治家に挨拶させたこと。更にはそれをSNSで触れてしまったこと。
別に政治家が来場するのは構わない。当然、それは個人の自由なのだから。
それに驚いたり話しかけたり写真を撮ったり(写真は本来許可を確認するのがいいのだろうけど)するのも、個人の自由だろう。
とはいえ、ここは政治とプライベートは峻別させなければならない。
舞台にあげて挨拶させるということは、その政治家や政党と関連させる印象を与えるかもしれない。そこはフラットにするためにも、上げるべきではなかったのか。ましてや、相手からすればそういう場で存在をアピールすることもまた選挙活動につながる行為なのだから。地元の活動もしっかりと気にかけていますよというアピールでもある。だからこそ、特定の政治家を優遇するのはどうなのだろうか?
まあ、現役市長が来た時は仕方ないかもしれないが。横須賀市民代表でもあるのだから。

色々書いてはいるが、とにかくこういう尖った企画が横須賀で展開したことは大きい。
クオリティの高い趣向を大勢の人で楽しみ、更に外国人までもが一緒に楽しめる。
そういう企画が行政や企業でなく個人から立ち上がってきた。これは本当に歓迎すべきだ。
今後より発展すべく横須賀市民は応援していかなければ。

鮎で有名な神奈川県厚木市にある
ATSUGI COFFEE

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