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ありがとう、小倉城武将隊

エンタメと歴史の発信地、福岡県は北九州市小倉。
10月15日・16日の二日間、小倉では「第64回 小倉城(しろ)まつり」が開催されました! 『学、楽、探、遊、食』という五つのキーワードをテーマに、小倉城天守閣、天守閣前広場、しろテラス横広場など、城下の中心部で行われた大きなお祭りです。

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始まったのは60年以上前。戦後の復興シンボルとして再建された現在の小倉城、その完成を祝って開かれたお祭りですが、今なお小倉の街を盛り上げる一役を担っています。

ここ3年は中止や縮小が続いていたこのお祭り……「小倉を盛り上げたい!」と考える人々にとっては、夏の祇園祭と同じく、並々ならぬ気持ちで臨まれたことと推察します。
私は九州に引っ越してきてから、初めて参加の小倉城まつり。去年は日程が合わずにいけなかったのですが、今年は両日行ける! とスケジュール帳を見て、ニッコリ&ガッツポーズ。

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お祭りそのものが楽しみだったことは勿論、今年はなんと!
この小倉城に、『小倉城武将隊』という新しい武将隊が誕生したのです!

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隊を率いるは小倉城と小倉城下の礎を築いた、我が最推しの殿、細川忠興公。

ええ、これはもう行くしかありません。雨が降ろうと槍が降ろうと、細川家の家臣を自称しているオタクなのですから、行かずしてどうしましょうか。
そんなわけで、両日、朝から夕方の終わりまでガッツリ、お祭りを楽しんで、初陣を飾る小倉城武将隊の応援に行って参りました!

(あまり写真が鮮明ではなく、申し訳ない……)

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小倉城武将隊は、本格的な俳優陣で構成された全国でも珍しいタイプの武将隊。音楽に合わせた演舞や殺陣を披露する武将隊が多い中、小倉城武将隊が見せるのは「劇」なのです。(偶然かもしれませんが、京都長岡京市の武将隊にも忠興様がいらっしゃって、そちらも劇を取り入れた活動をメインにされています。)
小倉城まつりは武将隊にとって『初陣』。
様々な場所から大きな期待を寄せられて誕生したと見える小倉城武将隊の演目は、およそ15分超のお芝居です。
思わず笑ってしまうシーン、シリアスで息を飲む殺陣、かと思えばミュージカルのように観客と共に手を打ち鳴らして「参加」する場面……。

楽しい。
これは楽しい武将隊だ。

歴史という一見して「堅苦しい」「古くさい」と思われてしまいがちなジャンルを、見事なエンタメに昇華して観客へ届けている。届けよう、と努力されている。私にはそう見えました。
隊のメンバーは一般公募も含めて募集され、中には演劇経験がない方もいらっしゃるそうです。短い期間の中で、ここまで仕上げてきた意志の強さもさることながら、歴史の麓で歴史を届ける、その心意気に感動しました。

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元々、「細川家に……忠興様に年貢を納めたい……」という、痛々しいオタクのささやかな願いを胸に九州へ引っ越してきた私。崇高な意識高い理由もたくさん並べることはできますが、これは心からの本心なのです。細川に貢ぎたい。できるだけ合法的に、好きを形にして、なるべくお金にして渡したい。
小倉という街は、それでなくても好きな街です。
今はまだ叶いませんが、いずれは拠点を小倉に持ちたいと考えています。そんな街で、大好きな小倉城で、「細川忠興」に会えた。「細川忠興」が小倉を愛してくれている。盛り上げようとしてくれている。
なんだかもう、感無量でした。

本当はお祭りのこととか、もっともっと、いろいろ紹介したいこととか、感じたことがあるのですが……。武将隊のことを一番に書いておかなきゃと思うと、逆に言葉が浮かんでこなくなってしまいました。胸がいっぱいで。うまく言えなくなってしまうなあ。
とにかく、本当に嬉しかったのです。楽しい、嬉しい二日間のお祭りでした。

まだ初陣が終わったばかりの、小倉城武将隊。
今後の発展とご活躍を、心からお祈りしています。そして、私もまた、一層小倉という街を好きになって、彼らの応援をしていきたいと思います。


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