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「目覚めよ、日本人!」って、なんでこんなに胡散臭く聞こえるのだろう。

「目覚めよ、日本人!」

『やりすぎ都市伝説』っていうテレビ番組だったかな。

そこで言われた言葉がネットを中心に広がっていき、「胡散臭さの象徴」として君臨している。

なんでも、この世界には「裏の組織」というものがあるようで、その組織が世界を裏から牛耳っているそうだ。

この手の話、僕は好きだよ。

「そうだったらおもしろいな」と、娯楽として楽しんでいる。

が、中にはこういう話を盲信している人がいる。

そういう人がこう言うのだ。

目覚めよ、日本人!


何でこんなに胡散臭く聞こえるのだろう。

例えば朝、起こされる時に「目覚めよ、日本人!」と言われても「胡散臭い」とは思わない。

寝起きのいい人なら「なんだそれ笑」となるし、寝起きの悪い人は「うるせぇ」と起こしに来た人を蹴飛ばすだろう。

朝の目覚ましとしての「目覚めよ、日本人!」は、捉え方の違いはあれど「胡散臭い」とは思わない。

それなのにネットで「目覚めよ、日本人!」という文言を見ると、途端に胡散臭くなる。

つまり「目覚めよ、日本人!」という言葉自体に胡散臭さは無く、それを言う人が誰かによって胡散臭さが漂うのだろう。


もしかしたらさっきのモーニングコールの例は結構いい線なのかもしれない。

寝起きが悪い人にとってモーニングコールは、うるさくて邪魔なものだ。

それが「朝だよ~」だろうが「目覚めよ、日本人!」だろうが、親だろうが愛する人だろうが、そういうのは一切関係なく「うるさい」。

なぜなら「起きなくてはいけない現実」と「もう起きている人からの声かけ」が、とてつもなく煩わしいから。

めんどくさくて考えることが多く、大変な現実よりも、ベッドの上で布団にくるまりながら夢を見ている方が心地いい。

それを阻害されること。

そしてその阻害が正当であること(=起きなきゃいけないから)。

さらに正当であるがゆえの上から目線に腹が立つ。

何だあの「自分はできたけどお前まだできてないんか笑。ほら、手伝ってやるよ」感。

うるせぇし、ウザいし、過干渉キモ。

こっちは寝てる方が気持ちいいんだよ。


口が悪くなってしまった。

最近『かぐや様』を読み返していて、白銀妹がそんな言い方をしていたからつい真似てしまった。

結論に入ろう。

真面目に「目覚めよ、日本人!」と言ってる人が漂わせる、謎の胡散臭さの正体は「上から目線」だ。

あの人達はある意味正しいのである。

だって「テレビを信じるな」「政府を疑え」ってことでしょ。

テレビ、もといそれを運営している放送局は民間企業だ。

ならば利益を追求して当然であり、利益のためなら嘘をつく。

厳密に言えば、自社の利益となる方へ「誘導する」という感じかな。

政府だってそうだ。

政治家は選挙で選ばれる。

ならば、政治家の”お客様”は国民ではなく投票者だ。

投票者が望むものを政策として打ち出し、実現していく。

この少子高齢化が進んだ日本で、若者や現役世代に向けた政策をする政治家がいるだろうか。

いないとは言わずとも少ないでしょ。

しかし、だからと言って少数派を切り捨ててはならないのが政府である。

だから政府のやることなすことを、僕らは疑いの目で見ることが必要なのだ。

ね?言ってることは正しいのだ。

だけど言ってることが正しい分、主張に「正義」が乗るから上から目線になりやすい。

その結果「目覚めよ、日本人!」だの「〇〇は政府の陰謀だ」だのと上から目線な主張を繰り返し、胡散臭さを増幅していく。


難しい話だ。

メディアとか政府を「信じ切る」のは危険だけど、それらを捨てることはやり過ぎだ。

上手く使えばいいのである。

しかしまぁ、そう単純な話でもない。

いろんな人が別々の正義を持っているからね。

だからある人はある意見を「陰謀だ」と言うし、もう一方はもう一方の意見を「デマだ」と言う。

すれ違いの根本のねじれを解消しないと、先には進めないよ。

だからこそ、

冷静になれ、日本人!


これもまた胡散臭い。

信じるか信じないかは、あなた次第です。


以上!くろだでした。

読んでくれてありがとうございました。

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ではまた👋


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