シカクいESGをマルくする
SDGs関連の書籍で最も売れているのは日能研による解説書だと個人的には考えています。中学受験を控える小学生高学年は広く世間のことを学び興味を持つ最初のタイミングであり、その層に向けて分かりやすく書かれているのが良いのでしょう。私もESG・投資に関わる仕事を15年続けていますが、そのきっかけは中学受験の時事問題として1992年の地球環境サミット(リオサミット)を知ったことだったりします。
一方、上記の解説書のレビューの中には「大人向きではない」というものがあり、確かにESG/CSR活動を推進する企業の実務担当者には物足りない内容かもしれません。しかし逆に考えるとESGやSDGsでカバーされる問題には、幅広いステークホルダーとともに取り組んでいかなければならないにもかかわらず、CSR報告書や統合報告書は彼らにとって敷居の高い媒体となってきているのかもしれません。この懸念に応えるかのようにESG/CSR情報を短いビデオクリップにまとめ、報告書やその他情報への呼び水にする企業が増えてきています。このような映像表現はESG/CSR担当部署以外の従業員、就職活動を控える大学生・大学院生には特に効果的ではないかと注目しています。
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