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ピーターパンに謝りにゆこう

2020年である。

ノストラダムスの大予言を真に受けて、

「どうせ世界は滅びるし、冬休みの宿題はやりません」

と開き直っていたのが今から二十年も前だなんて、にわかには信じ難い。
にわかには信じ難いが、聞くところによるとどうやら本当らしい。
少し気を抜くとこれだ。
時の流れとは斯くも無情である。

子供の頃は2020年と言ったら、タイヤのない車が立体的に入り組んだ道路をビュンビュン駆け回り、全ての映像は立体映像で映し出され、狸によく似た猫型ロボットが一家に一台は居るのが当たり前だと信じていたものだ。

しかし現実はどうだろう。

うちの車にはしっかりタイヤが付いているし、近所で一番大きな道路もせいぜい四つの車線が横に広がるだけだし、我が家には猫型ロボットはおろかルンバ一台もない。(ダイソンはあるけど)
おまけに立体映像どころか、僕が今ちまちまと文章を打ち込んでいるこのノートパソコンの画面も、僕の不注意で液晶がバキバキに割れている。

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(※ うちのノートパソコンの画面。前衛芸術作品ではない

立体映像なんて夢のまた夢だ。直すのに三万円くらいかかるんだってさ。ちなみに僕の財布には今、確か二千円あるかないかだ。いや、おそらくない。千円札と五百円玉とあと少しの小銭があるだけだ。カラムーチョ買っちゃったからね。さっき。

残念ながら我々が夢に見た2020年という“あの頃の未来”は、藤子不二雄先生や手塚治虫先生が描いていたような未来ではないようだ。

わかっていたよ。わかっていたさ。
なんとなく気づいていた。あんな未来にはならないだろうって事くらい。
なんなんだ。ああ、もう。がっかりだよ。なんだかとても横になりたいよ。おもち食べたいよ。あと、猫飼いたいし、お年玉と冬休みが欲しいよ。ニンテンドースイッチも出来れば欲しいよ。やってらんないよ。もう。

僕はオトナになってしまった。
ピーターパン。ごめんよ、君とはもう一緒に居られない。
ピーターパン観た事ないんだけど。一度たりとも。

とにかく、迎えてしまった以上は受け入れるしかない。

期待外れの2020年よ。かかってこい。僕は逃げも隠れもしない。というか、逃げられないし隠れられない。どうせ。



さて。
新年も明けて、界隈のnoterさんが今年の抱負を綴っているのをよく見かける。

僕はどういうふうに舵を切っていこうか。

去年はnoteを始めたばかりで、すべてが探り探りだったけど、なんとなく方向性と言うか、noteの街における“逆佐亭 裕らく”の在り方というものは少しずつだけど見えてきたような気がする。

まずは去年末に(あくまでも僕の中で)ちょっとした騒動になった【note学園】という企画。これを完遂する事が直近の目標。
それと、当企画関連の記事をまとめるマガジンを作成する。これはすぐに出来るので、明日か明後日にはやる。多分。
本編は出来れば入学シーズンの四月までにバッチリ大団円を迎えられるようにはしたいなぁ、と密かに思っている。
年明けのあれやこれやが落ち着いたくらいのタイミングでA組後半戦を開始する予定だ。
A組でまだ名前を呼ばれてないクラスメートの皆様。
そろそろウォーミングアップを始めておいて欲しい。モモ上げやっておいて欲しい。

あと、実はこっそりnote文芸部にも入部させて頂いたので、そちらでの活動にもちょくちょく顔を出したいと思う。ご迷惑でなければ。
先輩部員の皆様、宜しくお願い致します。ダッシュでやきそばパン買ってきます。

ちゃんと小説も書いてみたい。過去に一度だけ書いたが、ああいう何かの真似事ではなくて、もっともっと構想を練って、いろいろ事前に調べて、ちゃんと組み立てて書いてみたい。
文章を書くスキルはもっと必要になるだろうけど、楽しみながら挑戦できれば良いな、と思っている。
勿論、今まで通りエッセイも書いていく。俄然書いていく。
毎日更新とかに挑戦はしないけど、それなりの頻度で書きたい。
健やかなるときも病めるときも書いていきたい。
これは余談だけど、僕のnoteの固定記事になっている
『貴方が笑えばそれで、』
ってやつは、風邪をひいて高熱にうなされながら書き上げた。
今となっては企画関連以外だと断トツで一番多くの方に読んで頂けている。
こんな事になるんだったら毎日高熱を伴う風邪の状態を維持し続けるのも良いだろう。何かが大きく変わるかもしれない。例えば僕の寿命とか。

数々の企画を通じて仲良くなったnoterさんとの交流も深めていけたらとも思っている。コメント欄でもTwitterでも絡んできてくれたら小躍りしながら応えるし、自分からも勇気を出して飛び込んでみたい。
でも、まぁ、ほどほどに。
この、ほどほどに、ってのを意識して。
何か一つでも満たされちゃうと、僕はきっと書けなくなるから。
ある程度の反骨精神と、ある程度のハングリー精神をキープしながら、というのが大前提で。手と声は届くけど、ちょっと離れた所から斜めに見てるくらい。それくらいがちょうどいい。少しだけ寂しいけど。こればっかりは仕方ない。

そして、コンテスト系の企画には去年よりも、より積極的に応募していく。
むしろ今年一番の目標はこれかもしれない。
ちなみに去年応募したコンテスト作品は全部で七件。
うち結果待ちが四件。
言うまでもなく残り三件は掠りもしなかったワケだが。
別に言うのはタダだし、夢とハンバーグはでかければでかいだけ良いという事を僕はこの三十五年間の人生で学んでいる。
当たり前だが、動き出さないと何も生まれない。挑戦できるところから手を付けていく。それより先の事は、今より少し先に行ったときに考える。
貪欲に、しかし卑屈にはならずに。
嫉妬心も焦燥感もすべて創作意欲に変える。
そう在りたい。

そんなところだろうか。
あと、ニンテンドースイッチが欲しい。

皆様、本年も何卒、宜しくお願い致します。



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