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色々なダブルケアの物語【4】

最近、毎日が遅い時間に書いているので…反省して、隙間時間に…。(隙間時間と言いつつ、やっぱり書くのに、時間かかっちゃったけど💦)

今日から97日後、2月2日はダブルケアの日。そして、2月にはダブルケア月間です。

ということで、

子育てと介護が重なる『ダブルケア』について、知ってほしい。

だけど…100人いたら100通りのダブルケアがあると言われています。

どんなダブルケアがあるでしょうか?

あなたの近くにも、もしかしたら、ダブルケアの人いるのかも?

と思って、今日のnoteを書いています。

「ダブルケアしています!」と口に出さなくても、その人の生活の様子をつなぎ合わせてみたら、「あれ?ダブルケアしている!」という人が、あなたのまわりにもいるかもしれませんね。


とある家族の物語を。

ごーくんは38歳。
娘さんは小学5年生。7年前、娘さんが幼稚園の年少さんのときに、離婚して、実家に身を寄せました。当時、妹も未婚で同居、子育てを手伝ってくれました。その妹も結婚して、バスで20分ぐらいの場所へ。

今、ごーくんと娘と母(68歳)と父(72歳)との4人暮らしです。

明るく元気な母はムードメーカーで、実際の年齢より感覚が若く、娘とも仲良く、妹と母とよくLINEのやり取りをしています。その話題に娘も乗っかり、女3人楽しそうです。
ごーくんは、その様子にホッとしています。
妹ももうすぐ第二子を出産、明るい話題がいっぱいです。

また、言葉にはしませんが…、ごーくんは、娘が女性として心身が成長する時期であるので、相談できたり、具体的に、一緒に下着や生理用品などを買いに行ってくれる母や妹という同性の身内の存在をとても心強く感じています。

そんな折、父の盲腸が見つかりました。急遽、治療のため入院をしています。

母や妹にはお世話になっているし、妹も妹の家族と子育てがあります。父のことは、男同士、でえきるだけごーくんが動こうとと思っています。といっても、仕事があるので思うようにはできません。

ごーくんの中で申し訳ない気持ちが溜まっていきます。



この状況は、ダブルケアでしょうか??

実は、ダブルケアに当てはまります。

ダブルケアとは、育児と介護の同時進行というのが狭義、広義では、2つ以上のお世話が重なることを言います。

直接、ごーくんが娘さんと一緒に過ごしている内容の記載はありません。
だけど、娘さんの子育てを共に担ってくれている母や妹に感謝の気持ちがあり、ごーくんが娘さんのことを大切にしていることが感じられるかと思います。

ごーくんは、母や妹の協力を得ながら子育てをしているのであって、彼なりによき父親であろうとしています。

ごーくんの中で、同じ男だから、父の介護は自分がという考えは、お父さんが大柄で体調が悪い際に支える(身体的に)たり、トイレなどの介助が必要な場合に母だと大変だろうと感じてのことです。

ときに、お世話が同性の方がスムーズで、異性だと大変だったり、気をつかう場合もありますね。

今回はお父さんが盲腸だったということで、手術と回復後のリハビリ(高齢のため退院前に落ちた身体の機能の回復のためのリハビリがあります)の期間は、限りがあって、いつか同じような前の生活に戻れる可能性が高いです。

ダブルケアは、お世話が複数重なる状態であって、状況によって変化します。ダブルケアになったら、ずっとダブルケアとかいうものでは、ありません。

また、ダブルケアになる方には、色々な家族の構成があります。離婚や未婚、死別等で、パートナーがいない子育てをされている方も、ダブルケアになります。

この物語を読んで、色々なダブルケアがあること、ダブルケアに限らず、「こんな支援があったらいいな?」という些細なことに気づいていただけて、ちょっとずつ社会がよくなってくれたらいいなと思います。


この物語は、ダブルケアを身近に感じてもらいたいなと創作したフィクションです。




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