#3 食器洗いと仕事の優先順位の関係
突然ですが、家族全員分の食器がシンクに溜まっている状態を想像してみてください。
お皿、茶碗、お椀、お箸、料理に使った包丁、まな板、菜箸、鍋、おたま…
ルクエなどのスチームケースを使っている方もいらっしゃるかもしれません。
最近はとても使いやすいピーラーも出ていますね。
圧力鍋は便利ですが、パッキンの部分を洗うのが少しめんどくさいです。
ホットクックのような自動調理器も便利です。
(話がそれました…)
それらが全部、シンクの中で洗ってもらえるのを待っています。
想像出来ましたでしょうか?
さて、みなさんはどれから洗いますか?
「あー…たくさん洗うものがあるな」と手に取れるものを端からコツコツ洗っていくのは良くない方法だと思います。
私はまずそれら全体を見て、目で確認します。
そして何をするかというと洗わなければいけないものの『チーム分け』です。
①それぞれどんなものがあるか
②どれくらいの量あるか
そして、チームごとに順に洗います。
まず最初に洗うのは必ず『とても大きいものチーム』です。
具体的には鍋、フライパンあたりです。
スポンジが汚れる…と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、スポンジは汚れても洗剤でクシュクシュすればすぐキレイになりますので気にせず洗ってください。
何故かというと、大きいものを洗うことで一気にシンク内の視界が広くなり、しかも洗ったという達成感を感じやすいからです。
また、次の食事の料理のことを考えた時に鍋、フライパンが洗ってないと作り始めることすらできません。食器は最悪洗っていなくても他にきれいな食器があったりして大丈夫なケースが多いです(常に最悪のケースを想定します)
シンクの視界がより良くなったら、次は食洗器に入れられるチームです。
食洗器がない方は皿から洗います。
大きいものから順に最後は小さいものへ、の順です。
最後に食洗器に入れられないものたちを洗って完了です。
こうすることで効率的かつ心理的に前向きに洗うことが出来ます。
途中で何かがあって台所から離れなければいけない場合も、大きいものが片付いていれば意外に再開する心理的ハードルは低いですし、先述したように最悪次の料理に取り掛かることは出来ます。
…と何故突然食器洗いの話を?と思われるかもしれませんが、ここからが本題です。
仕事においても同じことが言えると思います。
目の前にやらなければならないTODOがたくさんになると、キャパオーバーしてしまい思考停止をしがちです。
そういう時に一番やってはいけないことは、簡単ですぐ終わる小さな仕事から取り掛かることです。
小さな仕事はすぐにクリアに出来ますが、達成感も低く、仕事全体に大きな影響を与えないので、キャパオーバーの現状は何も改善しません。
人は余裕がなくなればなくなるほど短期志向になりがちです。
しかし短期のことをいくら必死にやっても現状は自転車操業状態からなかなか改善しません。
まず最初にすべきことは、仕事の全体を俯瞰することです。
そして
①仕事のグループ分けをしてみる
②グループごとの仕事の緊急性はどれくらいか
③グループごとの仕事を解決したときの周囲への影響力はどれくらいか
そして②③をともに満たすものから取り掛かるとよいです。
つまり緊急性が高く、周囲への影響力が大きな仕事です。
緊急性が高く影響力の大きい仕事を片付けた頃には、意外に小さな仕事はもうやらなくてもよくなっていることが多々あります。
緊急性が高いが影響力がそんなにない仕事ですら、誰かがやってくれていたり、指示した側の都合が変わったりして、やらなくてもよくなっていることすらあります。
(緊急性が高かったはずなのに・・・)
そんなことを食器洗いをしながら思いました。
ところでビルトインの食洗器が欲しいです。
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