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古文受験生の「意訳」との付き合い方

古文法を最初に学ぶ時は、たしかに文法どおりの直訳で学ぶほうがいいです。

しかし、入試レベルを解くのであれば、意訳も受け入れることを「レベルアップ」と捉えたほうがいいのかもしれません。

意訳とは、
・「本文の文法的な意味から大きく逸脱しない」
・「本文で表現したい内容を自然な現代語で表現している」

ものです。

この「本文の文法的な意味から大きく逸脱しない」は、文法的基礎が固まれば判断できるようになると思います。

よくある例としては、婉曲の意味はよく省略されます(意訳と言えるレベルでもないかもしれませんが)。このように、細かい部分が省略されてしまうことも、たとえば赤本の解説などでは出てくることもあるでしょう。

ただ、最終的なゴールは、なめらかな現代語に訳せるようになる、ということだと思うのです。

そもそも文法通りの「直訳」もちょっとあやしいところあります。
「書きてけり」は「て」が完了、「けり」が過去、とふたつ「〜てしまった」「〜た(ということだ)」が入っていますが、「書いてしまった、た」と「た」が重なると変なので「書いてしまった」と訳してしまいます。
そんな感じで多かれ少なかれどこかしらはしょったりしてます

だから、意訳にぶつかったらなんでその訳で成立するのか、考えましょう。
直訳レベルからの1段レベルアップです。
ときには「これは意訳しすぎだ!」と自分なりにダメ出ししてやってもいいでしょう。
そこまでくれば入試を突破できるレベルに近づいている、と考えていいでしょう。

英語ですが、意訳に関して以下のブログも参考にしてください。


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