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大学受験【国語】

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センター対策古文:「もの思ひける人」をどう訳すか

センター対策古文:「もの思ひける人」をどう訳すか

古文の解説の一例をご紹介します。

次の文章は建部綾足『西山物語』の一節である。主人公の大森宇須美は恋人が死去したことで病におかされ、看病を受けながら弔いを続けている。次の問いに答えよ。

やうやう涼しき風吹出でて、月の影も清らなるに、すこし人心地出で来て、夜ばかりはせめて起きあがりつつ、しめやかなる火かき照らして、歌物語など読むに、我がごと【もの思ひける人】も昔より多かりき。さて寝られぬままに、

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