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ギャンブル嫌いのアラフォーだったはずが、気づけばギャンブル依存症で人生終わりかけていた

こんばんわ、黒カンです。

今日は、自分が陥ったギャンブル依存症のことついて書きます。

自分は、もともとパチンコも、競馬も、競艇も、競輪も、ギャンブルはどれも嫌いです。

パチンコ屋は人生で3回しか入ったことありません。
まともにお金使ったのは1回だけ。あとはトイレ借りただけです。
うるさいうえにタバコ臭い、あの環境に丸一日いられる人の心境がわかりません。

競馬、競艇、競輪も、面白そうと思ったことはありません。

特に、競艇は嫌いです。
今はボートレースというのでしたか?

地元に競艇場あるのです。
昔は、レースがある日はボート場周辺は渋滞になるのが当たり前で、高級車や使い倒してボロボロな車の群れ、飯場みたいなバラック食堂で背中を丸めてうどんをすすっているオッサン。
競艇場の前の電柱には『車に乗ったまま、車を担保に出来ます』『即お金貸します』といった、怪しい街金のチラシがベタベタ貼られている。
そんな、どうしようもない状態を見ることが日常で、マトモな場所には思えませんでしたし、そんなところに通っている人がマトモだとは思えませんでしたよ。

そんな一般的なギャンブルに一切手を出さなかった自分ですが、思い切りネット上のギャンブルにハマりました。
オンラインカジノというやつです。

たまたま、ネット広告を見たことがきっかけで興味をもち、Youtubeで関連動画を検索。
「この通りやれば、1日で簡単にお金を増やせますよ」と紹介されている方法を試したくなり軽い気持ちで始めました。

そして、始めてから1週間で10万円をなくしました。

ネットで紹介されていた手法?
真似しましたよ。
そして、1割も増えないまま、資金は消えましたよ。

そのときに「ネットの情報なんかに騙されるもんじゃないわ~」と、笑って手を引けばよかったんです。

自分は、手を引けず、自分が金を失った現実に対してキレました。

その10万円を取り返すため、追加入金して負け、取り返すためにさらに入金。
頭の中は、負けを取り返す、負けを取り返す、負けを取り返す、そのためだけにのめり込み、どんどん負け続けました。

正直言うと、オンラインカジノのゲームのルール、ほとんど分からなかったんです。
今までの人生、ギャンブルとは無縁、麻雀ゲームすらやったことがない、どうやったら勝ち負けなのかすらわからないまま、やり方を調べながら現金を使ってました。

たまたま勝つ、買ったこと興奮する、そしてすぐ負ける、負けたことにキレてさらに入金する。
そして、勝つための分析なんてこと以前に、ルールを理解していない。

理解するためと言いながら、金をドブに捨て続ける、ただのアホウの誕生です。

カジノはスマホで簡単に遊べて、入金方法はクレジットカードの番号を入力すればOK。
自分は、負けるたび即カード入金してました。

そして、始めて3カ月後には、毎月数千円しか使っていなかったクレジットカードが限度額で使用不能になっているのが常態化。

カードの支払い請求がくることへの不安から、少しでも資金を増やそうと、今度はコンビニや銀行から入金する方法でカジノへ貢ぐようになり、貯金を切りくずしていきました。

ひどいときは、1日で20万、30万の額をうしなっていました。

この手のギャンブルで短期間で、数百万勝っている人も実際います。
そして勝った金を手元に受けて取れている人は、ルール決めたら、守っているんです。
止まるルールが守れない人は、いくら勝っても全部なくします。
自分は、ルールを決めないうえに、適当に決めたルールすら全く守りませんでした。
いくら勝っても、勝っても、ゼロになるまで、遊びます。

当時、現実では、
 父がガンで余命数カ月、家族全員精神的に疲労
 仕事は担当してたプロジェクトの遅延により、毎日周囲から嫌味と叱責
 10年以上勤めている職場なのに孤立感に苛まれ
 悩みを打ち明ける友人も知人もいない
そんな状態で、かなり精神的におかしくなっていました。

上司に嫌味や叱責を受ければ「金を増やして周囲のコイツを見返したい」と、ギャンブルにのめり込み、
手持ちのお金が無くなってくると、「もう、俺はこのまま全財産失って、行き場がなくなってしまうんだ」と、自暴自棄になっていました。

「周囲を見返したい」も「おれの居場所なんてもうない」も、どちらも、現実逃避です。

金を得ても会社での立ち位置は変わりませんし、居場所なんてもともとあってもなくても自分の心持ち次第です。

そして、ほんの数か月で、10年以上かけて貯めた貯金がほぼゼロ。

そんな状態になっても、ギャンブルを止めることはなく。

返済できないことを知りながら手持ちのカードすべて限度額まで使ったうえにキャッシング、200万近い額の借金を背負うところまできていました。

最終的に、父の葬儀後に、カード会社からの問い合わせで依存症になっていることが、家族にバレました。
借金は母に肩代わりしてもらい、自分は治療を受けることになりました。

今は、毎月数万円ずつ返済しています。

ギャンブルをやめて、数か月たち少し落ち着いてきました。

ほんの1年前の自分の心境を振り返ると、「なんであんなことにハマったんだろう」と、後悔ばかりです。

治療前にはマイナス表記だった通帳に数十万の残高があります。
何かあれば、家族のため・自分のために、自分自身が胸を張って出せるお金がある。
それが何よりうれしい。

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