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自分なりに価値判断ができること
私がインターネットで政治経済のニュースを追うようになったのは、東日本大震災がきっかけだ。
当時、原発の建屋が水蒸気爆発を起こすなど、毎日ニュースから目が離せない日々が続いていた。
が、原発が本当にどうなっているのか、地上波のニュースや新聞だけでは、良く分からなかった。テレビでも新聞でもネットでも様々な情報が飛び交っていたが、何が本当なのか自分で調べたいと思い、インターネットを漁っていた。
そうすると・・・正直、驚いた。
テレビ新聞とは全く異なる事実、全く触れられない事、全く違う角度、そして全く詳細な情報。
もちろん、中には怪しげな情報もあるし、当初はそんな情報に振り回されたこともあったかと思う。が、しばらく見ていれば、何が怪しくて何が信用できそうか、おおよそ見当がつくようになる。玉石混交とは言われるが、石など見なければいいだけなのだ。
そして最も違うのは、ネットでは自分の思想信条をはっきり言う、ということだ。価値観が明確だから、何故この人がこんなことを言うのか、その意図も含めて理解できるのである。
私など、中学生の頃からかなり地上波のニュースは見ていた方だ。だから、一応、一つ一つの事象については、最低限のことは抑えていたと思う。しかし、それがいいことなのか悪いことなのかは、ついぞ分からずじまいだった。価値観が育っていないから、判断ができないのである。
しかし、今は違う。
地上波のニュースをほぼ見なくなったから、一覧的に知っていることは、もしかしたら以前より少ないかもしれない。が、それぞれの情報について、自分なりに価値判断ができるようにはなっていると自負している。
そして価値判断ができないと、事象だけを知っていても意味はないのだ。今起こっていることがいいのか悪いのか、少なくとも自分なりには判断できないで、どうやって選挙で投票するというのか。
テレビ新聞を見ているだけでは、それがいくら念入りであっても、恐らくは今でも価値判断などできなかっただろう。そう思うと、マスコミ報道などいったい何の役に立っているのかと訝しく思っている。
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