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サラリーマンを定年退職したオヤジの京都探訪【No.4 建仁寺】

第4回は建仁寺(けんにんじ)!

(概 要)
建仁寺は京都の花街のひとつ祇園(東山区)にあり、室町時代の京都五山の第三位の寺格(ちなみに 『No.2 渡月橋』でさらりと触れた天龍寺が京都五山の第一位。第二位がどこかご興味のある方は、ちょこっと調べてみてください。syokokuji desu)と格式高いお寺で、臨済宗建仁寺派の大本山でもあります。
本尊は釈迦如来。開基(創立者)は源頼家、開山は栄西(えいさい)です。

国宝の屏風(レプリカ、本物は京都国立博物館に)や重要文化財の方丈、枯山水の庭園、壮大な双龍の天井絵など、みどころ満載です。
また、座禅や写経を体験することもできます。

「風神雷神図」の屏風
天井画の双龍図

(歴 史)
建仁寺を開山した栄西はもともとは天台宗の僧侶でしたが、宋に留学して禅を学び日本に初めて本格的に禅宗を伝えた僧侶です。
しかしながら当時(平安時代末期から鎌倉時代初頭)、京都では天台宗(最澄:延暦寺)と真言宗(空海:東寺)などが大きな力をもっており、
宋から帰京した栄西は既得権益を守りたい天台宗から弾圧をうけ、平安京を離れて鎌倉にいきます。(いつの世も同じですねぇ~  <時代は廻る by miyuki nakajima>)

そこで栄西は、禅宗が武士たちに受け入れられたこともあり、鎌倉幕府第2代将軍の源頼家の後ろ盾を得て、京に建仁二年(1202)に建仁寺を創建しました。(強運の持ち主で、うまく立ちまわりました~)
また栄西は、中国から茶種を持ち帰ってお茶を広めた「茶祖」としても名高い。(天は2物を与えずとも、仏は2ブツを与える。二刀流の始祖⁉)

また、室町時代には京都五山となり、多くの名僧を輩出した。彼らは特に詩や文芸に秀でた作品を残し、五山文学と称された。

(見どころ)
俵屋宗達の「風神雷神図」の屏風や、海北友松の襖絵などの文化財のレプリカが多くあり、写真撮影も可能。(レプリカと言えども、いわれなければわからないレベルで一見の価値あり!)
本坊の中庭にある「潮音庭」や、境内にある枯山水の庭園「大雄苑」も広く、座っていると心洗われる気がします。
それに加えて、法堂の天井画の双龍図は圧巻。
(これを見ずして帰れない!)
仏教において龍は恵みの雨をもたらす存在として信仰されており、寺院の天井絵として頻繁に龍が描かれるのは火災除けのためだそうです。

潮音庭①
潮音庭②
枯山水庭園①
枯山水庭園②

また建仁寺では、座禅体験や写経体験もできます。
街中にもかかわらず、大駐車場がありますので、車でも来れます。
(但し、有料。割引なし。100円でもいいから来場者は割引してほしい~)

これは余談になりますが、
建仁寺の近くにある豊臣秀吉の正室、ねねが建てた高台寺や、法観寺「八坂の塔」は建仁寺の末寺になります。

建仁寺御朱印




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