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【終活で心の不安を解消】知らないと損する6つの準備方法を徹底解説

「終活っていつから、何から始めればいいの?」
「生きている内から死への準備って不謹慎じゃない?」

終活とは、人生の終わりの準備(相続や介護、葬儀、老後を支える
サービスなど予め決めておくこと)を行うことをいいます。

終活は何歳から行っても問題はなく、むしろ体力・気力に余裕がある
40代を目安に、早い段階から少しずつ終活をはじめることで、
計画的かつ時間をかけて進めていくことができます。

終活を行うことで多くのメリットを享受することができますが、
生きている内から死への準備をするのは、抵抗があるかもしれません。
実際、終活に着手している人が少ないことは、下記表からも読み取れます。

引用:終活意識調査_公表資料|終活アドバイザー協会

そこで本記事では、終活に関する知識だけではなく、
具体的な方法や相談先についても詳しく解説していきます。

1 年齢別終活のポイント

終活と聞くと「現役を引退した世代や余命が僅かな方が行うもの」と
考える方が多いでしょう。しかし終活を始める年齢は決められていません。
最近では、20〜30代で終活を行う人もいます。

年齢別に【ポイント】を見ていきましょう。

①70代以降【無理なく前向きに行う】

70代以降は仕事も定年しているため、時間をかけて
終活を進められますが、万が一のことが起こった時、
家族が困ったり自身の後悔に繋がることもあるため、
以下のポイントは早めに行っておくといいでしょう。

・家族と情報を共有するため、一緒に終活を行う
・終活アドバイザーに相談
・免許の返納を検討する
・家や車など資産の確認・見直し
・遺影写真の撮影
・エンディングノートの作成
・遺言書の作成

終活アドバイザーは、遺言の助言や専門家への橋渡しなどを行います。
行き詰まった場合は、早めに手を借り、無理なく進めていきましょう。

②60代【できることから進めていく】

60代は定年を迎えたり、身体の衰えを感じたりする大きな節目です。
主に以下のポイントを抑えておきましょう。

・退職後を意識した金銭感覚や貯蓄を考える
・相続関係や財産整理を行っておく
・必要なもの以外は断捨離をする
・エンディングノートには介護や葬儀の希望も書きこむ
・家族と老後について話し合いをする

終活は判断力や体力が必要です。動ける内にできることから行いましょう。
断捨離も業者を雇うなど、無理なく進めていってください。

③50代【老後を見据えて備える】

50代は、退職後の人生や老後の暮らしを意識するようになる時期です。
50代で始める終活のポイントは、下記の通りです。

・エンディングノート、お墓、葬儀など具体的に考え行動する
・金銭面での具体的な見通しを立てる
・医療や介護の補助制度を知っておく
・資産の処分についてを検討する
・老後のやりたいことをリストアップする

老後は出費しないと思われがちですが、月30万かかるとも言われています。
財産整理も行いつつ、老後の生活費の工面の方法等を考えておきましょう。

さらに、医療や介護などの補助金制度などを知っておけば、
万が一の時にも自分で対処できます。併せて住宅や土地などの
資産も処分するかどうかを検討しておくといいでしょう。

③40代【終活に向けた準備を行う】

40代は、少しずつ終活に向けた準備を始める時期です。早めの断捨離や
エンディングノート、さらには葬儀社と生前契約を結ぶ方もいます。
そんな年代の終活ポイントは、以下の5つです。

・断捨離と身辺整理を始める
・資産状況の見直し
・健康について考える
・生前契約について検討する
・人間関係や自身のこれからについて考える

40代は親の介護が始まるタイミングとも言われるため、
自分の健康だけではなく家族のライフプランにも合わせ、
資産状況は予め整理しておくといいでしょう。

④30代【資産計画を立てる】

30代は収入が安定し始める時期であると同時に、結婚や出産・住宅や
車の購入といった大きな出費が増えるタイミングでもあります。

そのため、30代の終活では今後のライフプランを考えながら、
資産計画を立てられるように以下のポイントを抑えておきましょう。

・老後の資産計画を考える
・今後のライフプランを計画
・断捨離は、少しずつスタートさせる
・エンディングノートの作成
・遺書の作成

今後の計画を立てるなら、ファイナンシャルプランナーなど
専門的な知識を持った人に相談する
と、スムーズに進められるでしょう。
また、今のうちから保険や負債・株・不動産などの資産も、
できるだけ具体的にまとめておくと安心です。

⑤20代【自立を意識し、将来を見据える】

20代は、自立した生活を送るための将来について考えていきます。
そのため、20代から始める終活ポイントは以下の通りです。

・保険や資産運用など、お金の運用・貯蓄方法を学ぶ
・エンディングノートの作成
・デジタルデータの管理
・断捨離は不要
・親世代の終活についても一緒に考えられる

併せて、デジタルデータ(写真や動画、SNS等のアカウント情報、
パスワード)を書き記しておくと安心です。

2 終活を生前に行う3つのメリットとデメリット

終活は死への不安を解消し、生活を豊かにするメリットがありますが、『死』を意識することで不安に感じてしまうデメリットもあります。
予めそれを把握しておけば、最後までやり遂げられるようになるはずです。

【終活を行うメリット】

【終活を行うデメリット】

3 終活のやり方6つ

終活のやり方6つを実行しやすい順番に具体的に詳しく紹介します。

①身の回りの整理

万が一のことを考えて、不良品は早めに処分しておくようにします。
自力で整理する手順としては…

1 完了予定日を決める
設定しないとダラダラとなかなか終わらず挫折してしまいます。

2 生前贈与または相続遺産にするかを考える
生前贈与は節税対策になるので、予め家族や親族へ渡しておく。

手順が理解できたら、実際に身の回りの整理を行います。
価値ある物やいらない物が多い場合には、業者に依頼するとスムーズです。

②エンディングノートの準備

エンディングノートは、自分のことだけではなく、財産や
医療・介護の希望、葬儀やお墓等の情報をまとめておくノートです。
書く項目が多いため、主に次の内容を記入していくようにして下さい。

1 自分のこと
名前、生年月日、住所(本籍地)、血液型、自分の考え方や思い
2 個人情報
運転免許証や保険証、マイナンバー、パスポート、年金など
3 契約状況
携帯電話、契約中の保険会社と担当者名、電気、ガス、水道など
4 ペットのこと
飼育の状況、保険、かかりつけ医、餌、引き取り先
5 連絡先
兄弟関係など親族の住所、電話番号など
6 葬儀やお墓
規模や呼んでほしい人の連絡先、遺影、お墓について菩提寺の有無など
7 相続やお金のこと
相続遺産(預金や有価証券、クレジットカード、不動産など)、
ローン等の負債、遺言書の保管場所、作成相談した弁護士などの連絡先

③遺言書の準備

遺言書とは、遺族に自分の財産をどのように分けるかを記したものです。
法的効力があるため、相続トラブルを未然に防げますが、書き方を1つでも
間違えると、遺言書の効力がなくなってしまうので注意して下さい。

④生きがいを見つける

断捨離やエンディングノート・遺言書を作成したら
終活は完了と思いがちですが、終活の最大の目的は
『生きがい』を持って老後生活を送ることです。
好きなことを書き出し、今後何をやりたいかを考えていきましょう。

⑤老後の見守りサービスを検討する

見守り家電は簡単に設置できるメリットがありますが、
それでも身近に家族がいて見守ってくれる状況が必須条件となるため
不十分とも言えます。企業やNPO法人が行う見守りサービスの方が
費用が高めですが安心度は非常に高いです。

⑥葬儀・お墓を決める

終活時に葬儀・お墓を決めることは『生前予約』と言います。
生前予約は以下のようなメリット・デメリットがあります。

生前予約は、近年周知されつつあるものの、まだまだ浸透していない部分が多いです。家族と話し合いながら、信頼できる葬儀会社を探しましょう。

4 スムーズな終活を行うための相談先3選

終活は一人で行うと「間違えているのではないか」と不安になり、
なかなか先に進めない場合も。以下の3つの相談先を考えておくと、
スムーズな終活が可能です。ここでは、相談しやすい順番に紹介します。

①市区町村の終活相談セミナー(無料)

市区町村では、月に1〜2回無料で終活相談セミナーを開催しており、
健康福祉部や終活支援課といった部署を開設している役所もあります。
「〇〇市 終活支援」と調べると、セミナーに限らず出てきますので、
一度チェックしてみてください。

②民間の終活相談(相場:約3万~)

民間での終活相談は、お客様の終活に関する悩みを聞き、終活診断や
相続税申告、生前整理といった片付けなどを、代理で対応
してくれます。
費用は発生するものの、財産管理や終の棲家を紹介したり、
葬儀やお墓といった死後の手続きを行ってくれるため、非常に安心です。

③専門家へ依頼

終活で一番気になるポイントである『相続』でつまづいた場合、
以下の4つの士業者へ依頼するとスムーズです。簡単な内容だけでも
理解しておけば、落ち着いて正しい士業者を選択できるようになります。

5 最後に

終活は自分が「終活を始めたい」と感じた時に始めることが
一番のポイントです。始める年齢は、決められていません。
終活は遺族のためだけではなく、自分の『今後の人生』を深く考える
きっかけづくりでもあります。ぜひ一度向き合ってみてください。

さらに詳しく知りたい方は、以下のコラムにまとめておりますので
よろしかったらご覧ください。

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