栗盛 謙

企業の人材育成のお手伝いをしています。サッカーをやっていました。

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20210718

暑くて寝苦しい。 寝間のドアを開けているから、エアコンの効きが悪い。 まどろんだ頃に、となりの寝室から悲鳴が聞こえる。言葉にならない、悲鳴。 間隔が短くなっている。 痛みに強い人だったはずだ。 それだけに、悲鳴がつらい。 今の量の麻酔ではもう押さえられないくらい進行している。 もう意思疎通も容易ではない。 麻酔の量を増やす選択肢はある。 しかしそれはまた、交信不能の時間も長くする。 一旦眠りに入ったら、そのまま目を覚さなくなってしまう可能性もある。 悩み、父親と相談し、

    • チョンキンマンションとアスリートと日本社会

      コテンラジオの派生企画(?)で 文化人類学を専門にしている室越さんから教えてもらう「コテンセミネール」という勉強会に参加しています。 今回は、「チョンキンマンションのボスは知っている」という書籍を扱ったので、自分の備忘もかねて感想を簡単に言語化します。 チョンキンマンションというのは香港にある安宿で、アフリカのタンザニアからの出稼ぎ商人たちの根城になっている場所です。文化人類学者である著者が、彼らの生態を具体的なエピソードを交えながら考察していくのがこの書籍の内容です。

      • 【1分で読めます】技術(テクノロジー)とはどんなもので、どう向き合うとよいのか(私見)

        テクノロジーに関する考えをまとめました。 最近触れた言論の中で、印象的なものも挙げます。 趣旨はつかんでいるつもりですが、表現は原典そのままではないので、それを前提としてお読み頂ければ幸いです ① 技術(テクノロジー)とは、単独で産まれてくるものではない。社会と人間の発達段階における「要請」を背景に育まれて、現れる(コテンラジオ) ② テクノロジーは「目的が液状化する」という特徴を持つ。そして、テクノロジーに沿うように人間の方をデザインしていく(ハンス・ヨナス) ③ 「

        • 【私見】経済は良くない感じがするのに株価が上がる構造を整理してみました

          このブログは 「給料が減ったとか、コロナ倒産という話も聞くので、景気が悪いと感じる。」 という実感値と、 「アメリカや日本などの株価が高値を更新している。」 という現実との乖離を整理したくて、書いたものです。 誰かが上手く整理してくれていると良いのですが、私が見た記事の多くはカタカナやアルファベットが多かったり、特定の一部分だけを採り上げたりしているものが多いように感じられたので、自分で整理することにしました。 なお、最初に申し上げますと、私は金融のプロではありませんし、経

        • チョンキンマンションとアスリートと日本社会

        • 【1分で読めます】技術(テクノロジー)とはどんなもので、どう向き合うとよいのか(私見)

        • 【私見】経済は良くない感じがするのに株価が上がる構造を整理してみました

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        記事

          職場のコミュニティも「自然にある」ものから「投資して作る」ものへ(1分で読めます)

          コロナでテレワークが普及して、それによって得られたもの、失われたものについての議論を目にするようになった。 職場におけるコミュニティづくり、という点では「リアルで出社しないので、そこここで交わされていた短い雑談が無くなり、用が無ければ顔を見ることもなくなったので、組織の中の繋がりが希薄になった。」という声も聞く。 「それでも別にいいじゃん」という声もある一方で、同じ目的に向かう仲間同士、組織としての一体感を持つことや、お互いの強みを活かしあったり、「つらみ」や「痛み」を抱えて

          職場のコミュニティも「自然にある」ものから「投資して作る」ものへ(1分で読めます)

          SDGsとESGとCSVの違い (3分で読めます)

          「企業は利益だけではなく、社会課題の解決に向き合うべき」 という論調が、Afterコロナの企業経営を語る上でより強まっている。 こうしたテーマを考える時によく目にするのが「ESG」「SDGs」「CSV」といったアルファベットの略称。しかし、どれもこれも似ているようで、少しずつ違う。しかも一見、違いがわかりにくい。したがって、それらの違いについて整理してみた。 ■「産まれの違い」が性格の違いに繋がっている「企業活動で社会課題を解決するにはどうすればいいのだろう?」という問題

          SDGsとESGとCSVの違い (3分で読めます)

          「当事者意識」の罠

          このブログは、以下の記事についての批判的内容を含みます。 ■リーダーが陥りがちな「当事者意識」の罠筆者の夏野氏には大変恐れ多いのですが、記事の内容や論調に違和感を覚えました。そこにリーダーが「当事者意識」という言葉を使ってメンバーに語る時に陥りがちな「罠」を感じたので、言語化します。 この記事で夏野氏は「日本の高度に標準化された業務に慣れてしまった日本人は、『仕事を自分事として捉える姿勢=当事者意識』を失ってしまっている。その姿勢は今後のビジネスパーソンには相応しくない。」

          「当事者意識」の罠

          「リアル飲み」と「オンライン飲み」はこれからどうなるのか考えた。

          考えたきっかけは、この記事を見たことでした。 「確かに自分が部下だったらそう思うかもしれないな。」と思いつつ、「嫌なら行かなければいいのに…でも行くんだなぁ」とも思いました。そんなところから、考え始めました。 私は、飲みが好きです。 集団で飲むのも好きだし、一人でカウンターに座って飲むのも好きです。誰もいない中で、一人で飲むのも好きです。 そして、オンライン飲みも好きです。なので、コロナ騒動になってから、何回もオンライン飲みに参加しました。そうやって飲んでみた感想を踏まえ

          「リアル飲み」と「オンライン飲み」はこれからどうなるのか考えた。

          変革に必要なのは「危機意識」ではない

          企業変革の代表的なフレームワークである「コッターの8段階のプロセス」のうち、初手である「危機意識を高める」という部分の真意が、自分の理解とはちょっと違ったということを知って「えっ」と衝撃を受けつつ、腹落ちした、という話。 「コッターの8段階のプロセス」とは、企業の変革を成功させるために重要な8つのステップのこと。 出所:GLOBIS 知見録 ■「Sense of Urgency」は危機感のことではない この中の「1.危機意識を高める」について、こちらの書籍の中で触れられ

          変革に必要なのは「危機意識」ではない

          ニューノーマルとリベラルとエリート

          ■ニューノーマル最近、同僚から 「『今は非日常ではなく、これが新しい日常(ニューノーマル)です』って、アフターコロナの絵を描くのはいいと思うけど、世の中すべての人がそれに対応できるわけじゃない。このメッセージがキツい人もいるよね。」 と言われてハッとした。 今、自分は大きな企業の方と接することが多いけれど、そういう企業は体力があるし、そこで働いている人達も当面の収入は保障されている。コロナウィルスで大変だとは言っても、いきなり生命の危機に直面するわけではなくて、「アフター

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