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ジャズミュージシャンの子育て

 ジャズミュージシャンおよそ20年生、お母さん8年生になりました。マンハッタンのど真ん中の大都会で子供たちを出産し、今は東京の端っこの山の麓で子育てしています。

 よく「夫婦共にミュージシャンで子育てよくやってるね。どうやってるの?」なんて聞かれることもあります。振り返ってみると私、高校生からやっていることが基本変わっていないことに気がついたのです。毎日楽器を弾いて、お弁当やご飯を作ったり、洗濯、掃除など家事をすることはライフスタイルに加わったけど、基本ずっと変わっていないのです。音楽やって、家族や仲間と楽しい時間を過ごす。

 子供たちの世話?もちろん、夫婦揃って仕事になってしまった時は家族に甘えさせてもらっていますが、子供たちの世話をしたなんて思ったことはありません。私にとって子供たちはまるで仲の良い癒しをくれるルームメイトのような存在です。すごくしっかりしているので、私たち大人が彼らに怒られることはあっても、私たちが怒ることなんかありません。なんででしょう?親がこんなんだから子供たちがしっかりしていてくれているのでしょうか?

 私にとって、音楽をやることも子供たちといることもとっても大好きな時間です。家で家族としっかり愛の充電をして外で音楽をやる時にそれを放出している感じ。

 私は子供たちにゆっくり大きくなっていいんだからね、と言い聞かせているのですが、時は残酷にもどんどん進んでいき、あっという間に上の子は3年生。下の息子のプクプクのハムのようだった手足が、スラーっと伸びてあっという間にお兄ちゃんになってきてしまいました。そのうち「あんまりベタベタしないでよね」なんて言われちゃうんだろうな(涙) なんて考えると今の一瞬を本当に大切にしようと思います。

 毎日一人で家に帰ってきて、誰に何も言われず宿題やってから明日の準備を済ませて弟と遊ぶ娘。このドリル全部やったらやらせてもらえる?と年長の時に交渉されて始めた通信教育も誰に何を言われなくても、今も楽しそうに自分のペースでやる娘。夜はテレビの音楽に合わせて思いっきり歌って踊って、起きている間はずーっとおしゃべりしています。ランドセルの横にぐちゃっと乱雑に落ちているテストの答案は、めちゃくちゃきれいな字でいつも100点か90点台。のび太くんと正反対じゃないか!誕生日にプレゼントしたキーボード勝手に練習してどんどん弾けるようになってるし。なんでこうなったんだろう?

 息子は甘えん坊でいつも私の膝の上ですが、幼稚園のバス亭に着くなり、顔つきが変わり、クールな表情で後ろも振り向かずにバスに乗って行く姿は3歳の時から変わらず。笑うために生まれてきたのか?と思うくらい家ではよく笑ってくれて我が家の癒し系。幼稚園では毎年担任の先生にどうしても頼っちゃいそうになる!と言われるしっかりものをやっている様子。食いしん坊なのは私譲りで食への執着が半端ない子。勝手に箸をきれいに使えるようになって、勝手に自転車補助輪なしで乗れるようになり、勝手に字が読めるようになり、勝手に計算ができるようになっています。折り紙めちゃくちゃ上手だし、自分のトランペットもメンテナンス欠かさないし。この人もどうしてこういうふうになったのでしょう?

 私たちの教育がいいから、なんて口が曲がっても言えません。本当に何にもしてないし、ただ信じているだけ。本当に勝手によくできる人たちに育っているのです。あの子たちのこと尊敬もしているし。次世代は違うわ〜って。だから私はいつも寝る前に彼らに「あなたたちは本当にいい子でかわいいね。大好き❤️神様がお母さんに授けてくれたご褒美なんだね」と言ってチューします。そして子供たちは「ふふっ」とはにかんで眠りにつく毎日です。

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