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※注釈
want toに生きる。これはすごく複雑です。厳密には「好きなこと」「ワクワクすること」という単純なニュアンスのものではないです。が、厳密なニュアンスを伝えるのは非常に難しいので…細かいことは割愛して、原理原則の話をかいていきます

1.want toとはなにか?

「好きなこと」「夢中でやり続けられること」「(鼻歌を歌いながら)ふつーにできてしまうこと」のことを認知科学コーチングでは「Want to」と呼んでいます。
この、自分以外のものの影響をまったく受けない、他人の視線も評価も関係ない自分の内側だけにある「本音の欲求」のことを認知科学コーチングでは非常に重要視しています。

あなたは「好きなことは?」「やりたいことは?」と問われて、
即答できますか?

きっと、いろーーーんなことを考えてしまって
なかなか答えられないのではないでしょうか?

かくいう私も、ちょっと前まで自分が何をやりたいのか、よくわかりませんでした。

小さい頃~高校時代くらいまでは「猪突猛進」とか言われていたけれど、徐々に社会性を身に着け「きちんとしよう」「正しくいよう」「人から認められるスキルをつけよう」など奮闘するうち・・・自分の本音の欲求がなんなのかよくわからなくなってました。

なんなら「褒められたい」「認められたい」「よろこばれたい」が自分のやりたいことや欲求だと勘違いしていました。

・・・おもいっきり、他人軸ですねw
後述するhave toとはまさにこれです。

おそらく大半のひとは意識的・無意識的に
こんなことを考えるようになるんじゃないかと思います。
「ひとに認められる生き方をすべきだ」
「やりたいことより、できること」
「やりたいことより、すべきこと」
「好きなことだけでは生きて行けない」
「お金のためにはやりたくないこともしなければ」

でもこれらは全部「have to」です。
have toとwant toでは出力できるエネルギー量に歴然とした違いがあります。やりたいこといやいややるより、やりたいことのほうが没頭できる、というのは経験があるかと思います。

2.want toのみつけかた

これは壮大なテーマなので、noteだけでは書き尽くせません笑
が、簡単に記載していくとこういう感じです。
まずwant toとは以下のようなもののことを指します。

・時間を忘れて没頭してしまうこと
・お金やエネルギーをかけてしまうこと
・大切な人に止められてもやってしまうこと
・ほめられなくてもやってしまうこと
・お金にならなくてもやってしまうこと

でもね~~大抵のひとはこのキーワードだけで自分では探せないんです。want toは本人にとって「あまりにも当たり前にやってしまう」ことだから。あまりにも当たり前すぎて、ほかの人も当然同じようにやってるだろうと思っちゃうんですよね。だから、基本自分ひとりじゃ見つけられないです。

コーチングセッションだといくつかの角度から探します。
探し方の例)
・こどもの頃(15歳以下)没頭していた遊びを書き出す
・他人に対して「なんで○○しないの!?」と腹がたつことを書き出す
・すきなことを200個程度書き出す
・成功体験を細かく思い出して書き出す

すると例えば以下のような共通点が見えてきます
・思考を目に見えるかたちにするのがすき
・既存のものと既存のものとを組み合わせて新しいものを作るのがすき
・人に教えることが好き
・誰もやっていないことをするのが好き
・戦略を考えるのが好き

これがwant to
ここが明確になると、自分の普段の行動を棚卸ししてよりwant toに近いふるまいに変えることができるようになります。なにをやっててもwant toに絡んでいればたのしい。目的がwant toなら手段はなんでもたのしい。目的はちがっても手段をwant toに絡めればたのしい。

3.have toとはなにか

Have toとは、外圧、つまり他人軸でやっていることです。嫌なこと…がhave toなのはわかりやすいんですが。コーチングをうける大半の人は初めはhave toを「やりたいこと」と勘違いしています。

さきほど私はwant toの解説のなかでこんなことを書きました

小さい頃~高校時代くらいまでは「猪突猛進」とか言われていたけれど、徐々に社会性を身に着け「きちんとしよう」「正しくいよう」「人から認められるスキルをつけよう」など奮闘するうち・・・自分の本音の欲求がなんなのかよくわからなくなってました。

なんなら「褒められたい」「認められたい」「よろこばれたい」が自分のやりたいことや欲求だと勘違いしていました。

これ、思い当たるかたいませんか??
わたしはめちゃくちゃこれでした。褒められたい、認められたい、喜ばれたい。だからそのために頑張って、正しくしようとしたり、きちんとしようとしたり。スキルを身に着けて役に立とうとしたりしていました。

一見、褒められたり喜ばれたいっていう欲求でもよさそうにみえませんか?
でもこれ他人軸の評価軸だからひたすら他人に迎合していなければいけないし、目の前の他人が変われば評価軸も変わってしまって自分の地位が不定になるし。とにもかくにも「不安定」なのです。
want toではなくhave toの恐怖からくるエネルギーなので出力弱め。しかも風見鶏状態なので、エネルギーが分散します。この状態では、到達できるゴールも小さくなってしまいます。

ここまで読んで。それでもなお自分自身の価値ややりたいことではなく、他人から褒められ、認められ、喜ばれることを「最重要視」したいひとは、私のコーチングは向いてないので申し込まないでください。
自分軸で突き抜けて生きていれば、他人から褒められたり認められたり喜ばれたりすることは結果的にはどこかであるとおもいます。が、これは結果論です。あくまで自分軸ありきです。


さて、Have to にはこのようなバリエーションがあります

承認欲求:どうみられるか気になる

・褒められたい
・良い〇〇(上司、部下、先輩、後輩、パートナー、親、子ども、etc)だと思われたい
・優しい人、立派な人、頭が良い人だと思われたい
など他人からどう見られるか気になる

自己犠牲:自分の人生より他人の人生

・あの人を支えたい
・あの人を養いたい
・あの人の役に立ちたい
・あの人の幸せが私の幸せ
・あの人のためなら我慢できる
など

自己投影:過去に縛られている

・過去の自分を救いたい
・過去の敵にリベンジしたい
(昔、自分が〇〇で苦労したからあの人を助けたいとか、自分が〇〇で辛かったからあの人を救いたい、みたいな発想)



3.have toからの解放の意義

再三書くように、want toとhave toでは発揮できるエネルギー量に圧倒的な違いがあります。また、没頭しているときのストレス感も、want toであればドーパミンベースのワクワク感のあるものなのに対し、have toはノルアドレナリンベースのもの。終わるとどっと疲れてしまったりします。

また、コーチング的な観点でいうと、さらに2つの観点でhave toを捨ててwant toに生きるほうがいいです。

①心理的柔軟性の獲得

have toが混じった状態ではゴールに対してとれる選択肢が少なくなってしまいます。
たとえば、ゴールに向かうために取れる選択肢として、ひとから認められる感じのするまわりくどいAという方法と、はじめはひとから「あのひと何やってるの?」といわれそうな直線距離のBという方法があるとき、承認欲求のhave toがのこっているひとだと、まわりくどいAという選択肢しかとれません。

これは別途解説する心理的非柔軟性・心理的柔軟性の話(一般用語としては「行動のブロック」などともよばれるもの)も読んでみてくださいね。

②クリエイティビティの発揮

人間のクリエイティビティは脳がリラックスした状態のとき、より発揮されます。他人の評価軸に沿った不安定な状態のhave toベースでものごとを行うとき、脳は心理的不安な状態に傾きやすくCreativityを発揮しづらくなってしまいます。
一方、want toでものごとを行っているとき、脳は夢中な状態(=デフォルトモードネットワークを使っている状態)になるため、脳内の記憶の自然発火を検知しやすい状態、つまり「ひらめき」を得やすい状態になっています。

クリエイティビティ発揮によって、ゴール到達において、単に「頑張る」ではない、ショートカットできるThird Doorが得られるのが、have toから開放されたwant toによる行動です。

まとめ

want toとhave toについて簡単に解説してみました。感想や質問があれば、いつでもTwitterなどのDMにご連絡ください。

また、自分のwant toはなんだろう?コーチング受けてみたいなと思った方は、よかったら体験コーチングにお申し込みください。
詳しくはこちらに記載しています。
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