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実に彼女らしいタイミング ~【櫻坂46】キャプテンの卒業発表を受けて~

一昨日の感動的な卒業セレモニーを終えたばかりのタイミングで、キャプテンの菅井さんが卒業することが発表された。
具体的な日程などはまだこれからだが、グループを離れることだけが決まっている状態である。
この発表日。
欅坂46の結成日の翌日というタイミングである。
これは、記念すべき日を私的なことで色を添えたくなかったからだろう。
また、ライブの時に、発表するのを避けたのも、実に彼女らしい。

思えば、昨年の全国ツアーを小林さんがお休みしたことが、一連の一期生「卒業」のきっかけであったような気がしてしまう。
菅井さんは、休業というわけではないが、ミュージカルに参加するために、年始から3月にかけて、シングル制作から離れていた。
もちろん、そこまで覚悟を決めて、出演しただけのことはあって、舞台は大成功のうちに千秋楽となった。
これには、ご本人も手応えと感じたことだろう。
尾関さんが「そこさく」やSHOWROOMで、ミュージカルから帰ってきたキャプテンの真似をしていたが、誰が聞いても、その違いがわかるレベルであったのだろう。
一人で第一線のプロたちと過ごし、舞台に立ったことで、大きな成長を遂げたことがわかる。
ポップスの発声とミュージカルの発声では、大きな違いがあることから、両立してやっていくことは、どちらも中途半端に終わってしまう可能性がある。
元々、余り器用ではない彼女は、大きく舵を切ることを選択したのだと思う。
菅井さんや理佐さんのように、その道のプロとしてやっていけることを見せた後に卒業できるメンバーは、恵まれた環境にいると言えるだろう。
先輩として、これ以上、素敵な卒業はない。
後輩たちは、その偉大な背中を見ることで、自分の進路を考えることができるからだ。
ファンとしては、グループ屈指の人気を誇るメンバーであるため、非常に寂しい。
いつもハラハラしながらも、熱い気持ちを伝えてくれるキャプテンのMCが好きだった人も多いだろう。
それくらい、彼女の存在は大きなものである。
それでも、理佐さんが卒業を決めた時と同様、グループが大きく成長していることを実感したからこそ、離れる決心ができたのだろう。

大きな困難やアクシデントの中、常に矢面に立ち、ファンを安心させてくれた菅井さんには、ただただ感謝するのみである。
彼女のことである。
9月から始まる全国アリーナツアーでは、渾身のパフォーマンスを見せてくれるはずである。
ファンの一人として、そんな思いを、しっかりと魂に焼き付けていきたい。

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