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平和な裏話 ~【櫻坂46】「そこさく」のMVエピソード回~

昨晩も、先週に引き続き、MV制作の裏話が紹介された。
今までやってこなかった分、一気に出てきた感は否めないが、それでも、彼女たちが楽しそうに話してくれる様子を観ているだけで、癒やされるのは事実だ。
メンバーやMCに対して行われたアンケートに基づき、メイキング映像などもふんだんに使ったものであったので、とても見応えがあった。
「けやかけ」時代、二期生がまだ加入したばかりの頃、楽屋風景を紹介する企画があったが、その時と同じ空気感があることに少し安心している。

MV制作期間が、彼女たちにとって、非常に大切な時間であることが画面を観ていても伝わってくる。
変に緊張しすぎることもなく、それでも真面目に主体性をもって取り組んでいる姿を観ていると、MVの仕上がりが高い水準を維持できていることにも納得できる。
それにしても、公開されているMVは、彼女たちの膨大な作業の中の「ほんの一瞬」を切り取って、編集されていることがわかる。
そこに到るまでの葛藤や思いは、普段は目にすることができないだけに、このような企画は、ファンにとっても大変貴重なものである。
番組を観た後、改めて、MVを観てみると、新しい魅力に気づくことができ、MV自体の印象も少し変化してくるのが面白い。

日向坂46は、2本目のドキュメンタリー映画が制作されたが、櫻坂46には、まだグループ全体のドキュメンタリーがない。
わずかにMVのメイキング映像や、ライブまでのリハーサル風景、理佐さんメインのドキュメンタリーを観ることができるくらいである。
しかし、ファンとメンバーが健全な関係性を保つためには、これくらいの距離感の方が丁度良いのかもしれない。
ライブやMV、音楽番組などでのパフォーマンスを観ていれば、彼女たちが裏でどれだけ日々精進しているかは、おおよそ想像することができる。
それを改めて映像として観たとしても、余り驚きはないだろう。

アーティストは、本来、舞台にあがった時に見せてくれるパフォーマンスで評価されるべきであって、裏側の努力や苦労を紹介して、底上げするようなものではないと思っている。
それもあって、ドキュメンタリーなどのコンテンツは余り好きではない。
どうしても、彼女たちの全てを知りたいと思うのは、ファンとしては、当然の欲求なのかもしれないが、それは不可能なことである。
また、実際にそれを知ったところで、全てが双方にとって、プラスに働くわけでもないだろう。
欅坂46時代に制作されたドキュメンタリー映画も、どちらかというと、ライブ風景を大画面で堪能するために観に行っていたというのが正直なところであり、ある意味「不真面目」な鑑賞方法であったかもしれない。
ドキュメンタリーは、どんなに事実を詰め込んだとしても、編集が加えられている限り、一つの虚像フィクションにすぎない。
それを元にして、何かを語ったとしても、所詮、作り手側の手のひらの上の出来事である。
そのため、一つの作品として、各々が感想を抱くことのみ許されているような気がする。

彼女たちの「真実」は、「ライブ」や「パフォーマンス」でこそ、知ることができるということを、ファンは心得ておくべきだろう。
そんな素敵な時間は、今週末、ついにやってくる。






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