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JR乗りつぶしの記録 金沢~氷見~九頭竜湖~和倉温泉~城端 2021/1/24

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先々週の豪雪で断念したリベンジに、北陸おでかけパスを利用して北陸の各線を回りました。
この北陸おでかけパスは前日までの購入、土日祝限定、エリア内限定受け取り(米原等一部例外あり)ではあるものの福井・石川・富山・上越エリアの広範囲をカバー、JR西日本以外にも新幹線で分断されたIRいしかわ鉄道、あいの風とやま鉄道、えちごトキメキ鉄道まで1日2580円で乗り放題(のと鉄道と富山地方鉄道は乗れない)、特急券購入で新幹線を除いて特急にも乗れるかなりお得なパス。

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このエリアは盲腸線が多くて鉄道だけでは折返しが多くてロスが多くなる。金沢をスタートにしたのは同日中に福井から九頭竜湖まで往復、和倉温泉、氷見、城端すべて回って富山発の最終新幹線で東京に戻るため。

1本目 IRいしかわ鉄道・あいの風とやま鉄道 金沢 5:15→高岡 5:53
2・3本目 氷見線 高岡 6:00→氷見 6:29・6:38→高岡 7:07

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まず金沢から高岡へ移動、高岡から氷見線へ。氷見線は氷見までは30分ほど短い路線。途中高岡市内交通、港エリアの工業地帯、風光明媚な雨晴海岸を通るかなりバラエティに富んだ路線。時間もあって氷見行きは終始客私1人、復路は通勤・通学利用者が結構多かった。

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この氷見線と夕方に乗る城端線は新幹線開業時に廃線が取り沙汰されたくらいの赤字路線。結果的には分離されずJRに残されて、北陸本線が第3セクター化した結果JRの飛び地路線になった。活性化のため観光に活用しようにも氷見駅が氷見中心部から1kmくらい離れてるのが痛いのと、距離は近いのに能登半島方面へバス接続がほとんど機能してないのは残念。

4本目 IRいしかわ鉄道・あいの風とやま鉄道 高岡 7:10→金沢 7:51
5本目 北陸本線 特急サンダーバード 金沢 8:05→福井 8:47

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サンダーバード課金ショートカット。新幹線敦賀延伸で福井金沢からサンダーバードが消滅すると思われるので一生分乗らないと。車窓からは新幹線高架がほとんどできてるのが見える。地味にこのサンダーバード金沢、福井、京都、新大阪、大阪しか止まらない最速便。

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6・7本目 越美北線 福井 9:08→九頭竜湖 10:50・10:57→福井 12:23
福井駅。仕事でも何度も来てるけど1年以上ぶり。いつ見ても氷河期。九頭竜線こと越美北線は北陸エリア屈指のローカル線。名前の通り美濃を目指してたけど九頭竜湖から山越え叶わず。ちなみに越美南線は国鉄から分離されて現在長良川鉄道として郡上八幡や関を結んでる。

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2週間前の大雪の名残ありながらもしっかり除雪されてて雪国の強さがわかる。といっても福井市街地を抜けてから果てしない雪の世界。途中の越前大野では、後ろ1両切り離して折返しの福井行きになる。福井から九頭竜湖まで行けるのは1日4往復。

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越前大野から九頭竜湖まではもう一人乗り鉄が同乗してて2人で同じように九頭竜湖駅で折返し。九頭竜川沿いの渓谷に沿うように進む、温泉があったりスキー場見えたり。九頭竜湖駅は道の駅とファミマ併設で意外に栄えてる印象。道の駅で北陸感あるお惣菜を調達。

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福井へ戻る。途中の越前大野で東南アジア系(多分ベトナム人)の若いグループが何組も乗り込んでくる、乗客の8割が東南アジア人という状況。おそらく農業や繊維業も盛んなので出稼ぎ労働者だと思うけど地方ローカル線の数少ない収入の一部を支えてるというのは複雑ですね。

福井では越前おろしそばを。蕎麦界で一番好き。さらに福井名物ソースカツまでのせてしまった。

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8本目 北陸本線 特急しらさぎ 福井 13:00→金沢 13:48
9本目 七尾線 花嫁のれん号 金沢 14:15→和倉温泉 15:31

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福井からはまた北陸本線で金沢へ。今度は名古屋(米原)から来たしらさぎを利用。本当に無意味に折り返してる。

金沢からは和倉温泉までの七尾線へ。七尾線は北陸本線がJRから分離されたので、JRの区間は津幡から和倉温泉まで、運行は全列車金沢起点。和倉温泉から先は国鉄時代に分離された輪島線区間で、今はのと鉄道という第3セクターが穴水まで運行している(のと鉄道は昔は輪島までつながってたけど穴水以北が2001年に廃線に)。

タイミングを合わせたので観光列車の花嫁のれん号に乗車。とにかく4組しか客いないガラガラ。花嫁のれん号は、嫁に行く女性にのれんを送る加賀地域の伝統文化から命名。車両はキハ40ベースの改造。車内は輪島塗や加賀友禅の図案をモチーフに北陸の和がコンセプトとのことで、椅子は木工細工、壁面は金箔装飾をあしらってる。

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飲食提供は追加コース予約者のみ、乗るだけなら指定席特急券でOK。物販はスイーツとか飲み物、鉄道グッズと定番。コロナで休止してるけど伝統芸能とかのイベントもある。
普通列車でも1時間半くらいのところ、途中羽咋と七尾にしか止まらないけど同じくらい時間をかけて走る。

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イベント休止というのもあるけど正直物足りないかな。車窓がべらぼうにいいという路線でもないし。途中の羽咋駅の砂アートや、七尾駅の演出も地味、和倉温泉駅も温泉街から遠いので駅では楽しめないし。あと加賀棒茶その辺の自販機で売ってるペットボトルで売るくらいなら、ちゃんと煎れたの売ればいいのになと。というか、のと鉄道の里山海山号という観光列車がコンセプトは違えど七尾から穴水までが走ってるの、一体運行にすればいいのになと。乗り継いで予約するの大変だし、食事付きにしてもそんなに食えないでしょ。改善の余地はある気がする。

10本目 七尾線 和倉温泉 15:47→七尾 15:53・16:02→津幡 17:11

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復路は一駅だけのと鉄道の車両で七尾へ、そこから七尾線で金沢方面へ。
今回のパスではのと鉄道は乗れないけど、七尾から和倉温泉はJRの特急以外は全てのと鉄道が七尾まで乗り入れる形で補完してる関係。普通列車は全列車七尾駅で乗り継ぎが必要。

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復路は電車だったから気がついたんだけど(花嫁のれん号はディーゼル車)、北陸本線は交流電化、七尾線は直流電化(1991年に大阪から特急を直通できるように)してる関係で、普通列車は津幡・中津幡間のデッドセクションで車内の電気が消えるのね(あと下関~門司の関門海峡越えの時も電気消えるの体験できる)。ちなみに少し前までは北陸中で見られたこの手動ドア413系電車も七尾線では現役、輪島塗の色らしい。ただ新型車両へ置き換えが進んでるので北陸から消える日が近いかも。

11本目 IRいしかわ鉄道・あいの風とやま鉄道 津幡 17:13→高岡 17:41
12・13本目 城端線 高岡 18:11→城端 19:04・19:22→高岡 20:13

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津幡からはIRいしかわ鉄道へ乗り換え、高岡へ。高岡は路面電車のある数少ない都市(経営は死に体)。

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高岡からは本日最後の乗りつぶしターゲットの城端線へ。城端線は高岡から新幹線乗換駅の新高岡駅を通り、砺波、福光、城端駅(南砺市)へと至る。日曜夜ということもあり2両編成で立つ人が出るくらいの混雑度合い。新高岡駅は駅そばに北陸最大級のイオンモール高岡があるため、車のない買い物帰りの高校生と東南アジア人がかなり多かった。

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南砺市城端は駅前見る限り何もわからないけど(真っ暗のよくある田舎)、越中の小京都といわれる町や、白川郷と並んで合掌造りの集落の相倉、五箇山への拠点となってる。アニメ制作会社のP.A. WORKSの本社スタジオがあるのも南砺市。登りは時間的にも乗客は数人。

14本目 あいの風とやま鉄道 高岡 20:16→富山 20:33
15本目 北陸新幹線 富山 21:20→東京 23:32

高岡で3分の乗り継ぎて相変わらずのあいの風とやま鉄道泊行き。ここにもいた413系。

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富山駅は新幹線駅の開業に合わせて路面電車の駅も改造、南北に分かれていた路線が直通できるようになり日本一の路面電車のターミナルとなった。ここだけヨーロッパかと思うほどの別次元の美しさ。これだけで富山に住みたくならない?

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北陸新幹線最終のかがやきで東京へ帰還。

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これで北陸の越美北線、七尾線、氷見線、城端線を制覇。

本日の成果(新規乗車区間)
氷見線 高岡‐氷見 16.5km ※制覇
越備北線 福井‐九頭竜湖 55.1km ※制覇
七尾線 津幡- 59.5km ※制覇
城端線 高岡‐城端 29.9km ※制覇



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