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1月と2月の読了本▶youco

たまには読書会のブログらしく、読んだ本の紹介などをつらつらと…。
「次は何を読もうかなぁ」とお悩みの方への一助となれば幸いです。(などと冒頭から書いていいのだろうか。いつものように脱線する予感でいっぱいです。)

1月から、本日2月22日現在までで、私は16冊の本を読みました。
そのうち15冊は小説でした。厚めの本が多かったようです。以前の投稿“クジラを3冊”でご紹介した3冊以外から、これから読む方に紹介するためのレビューに挑戦したいと思います。

…と書いておいていきなり脱線で申し訳ないのですが、以前、書評の書き方的な記事を読んだとき、こんなことが書いてありました。

【誰に読ませたい書評なのかを意識すべし】

私の場合、読了後にすぐ書く手書きの読書ノートは、完全に自分だけが分かるように感情のまま書き殴ります。文字の勢いさえ、その本の感想の一部です。
次に、読書メーターというサイトに記録している感想文は、いろんな方の目に入るので少し気を使います。基本的に自分のための感想ログとして使っているので、その本を読んだ方にしかわからない書き方をしているかもしれません。

こう考えると、これから読もうと思っている方に向けた書評・レビューというものはあまり書いたことがないのですね、私。読書会でも、ネタバレを警戒してミステリー系の本はあまり紹介しないくらいなので。
今回は、これから読もうと思っている方に向けて書きますが、あらすじなどはちょっと検索すれば読めるので、あらすじは一切無しの不親切レビューとなります。よろしくお願いします。

…前置きが長くなりました。
「クジラアタマの王様」が面白かったので、続けて読んだのが
伊坂幸太郎著「火星に住むつもりかい?」
誰を助けて誰を見捨てるか。強大な力が立ちはだかったとき、どうやって戦うか。そういった教訓めいた思考にふける物語でした。

分厚い本の魅力にハマって次に読んだのが
浅田次郎著「日輪の遺産」
なんという献身。終戦前後を生きた人々の価値観は、現代を生きる私には計り知れず、軽々に感想などを述べようもない圧倒的な重さがこの物語にはあります。

分厚いブームでもう一冊。
貫井徳郎著「乱反射」
日常の中で、誰もが犯す“ちょっとした”罪。気づいていないだけで、実は私も名もなき罪人なのかもしれない…と空恐ろしくなりました。

垣谷美雨著「あなたのゼイ肉、落とします」
特に響いた言葉を引用します。『デブの自分が嫌でたまらず気分が落ち込むのなら、やはり瘦せた方がいいでしょう。 (中略)鏡を見て、今日もまあまあイケてると思えた方が明るい気持ちを保てます』この本を読んで実際に痩せられるかどうかは別問題でしょうが、心の有り様を教えてもらえた気がします。

歌野正午著「そして名探偵は生まれた」
短編集。中でも「生存者、一名」というお話は、ぐいぐいと引き込まれる展開で、最後の結末は見事。長編並みの読後感でした。

歌野正午著「世界の終わり、あるいは始まり」
すごい本でした。何パターンもの結末を読み、何度も感情を揺さぶられ、非常に疲れました(いい意味で)。物語に入り込みやすい方・入り込みたい方に特にお勧めします。

6冊ほどご紹介させていただきました。脱線の方が長かったような…気のせいでしょうか。

同じ本を読んでも、受け取るものは人それぞれ。横浜読書会では、同じ本を読んでから参加するタイプの読書会も開催しております。

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【投稿者】youco

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