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バイクパッキング

今回のテーマは「自転車でキャンプ」。
と思って書き出しましたが、「バイクパッキング(BikePacking)」に触れだしたら文章が長くなったので「バイクパッキング」にします。

正直、僕もすべてを理解できている訳ではなく、見た目のカッコよさ、便利さから入ったクチ。
間違いや語弊があったらごめんなさい (._.)

源流はバックパッキングのマインド

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「バイクパッキング」はバックパッキングを由来とする造語です。
海外でバックカントリーを旅するために生まれた自転車旅の方法。

従来は専用のキャリアを自転車に付け、パニアバッグなどの大型のバックに旅の荷物を入れるのが自転車旅の主流でした。
(無論、今でもアリです)

バイクパッキングはバックカントリーを旅するMTBの走破性を損なわずに荷物を積載するのに自転車に直接バッグをつけて荷物をパッキングするために生まれたシステム。

海外ではすでに自転車カルチャーの一つとして確立しているイメージですね。

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と、だいぶ大まかにまとめましたが、由来を説明するのに難儀します。。
1960~70年代の社会情勢から生まれたバックカントリー、ヒッピー・トレイル、バックパックを源流とする奥が深い自転車カルチャーですね。

さらに詳しく理解したい方はぜひこちらの書籍を。
海外のバックカントリーを自転車で旅している北澤 肯さんの執筆。

北澤さんは自転車用品の輸入代理業を行う「オルタナティブ バイシクルズ」を営むバイクパッキングの日本の先駆者の一人。
バック類や使う自転車、業界の方々との対談など、幅広くバックパッキングの現状を網羅している書籍です。

ちなみに昨年、北澤さんにはグラベルコースの調査で栗原市を走ってもらいました。

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右が北澤肯さん、左が仙台のMTBプロショップ「Dimension」の樋口博一さん。
日本の道路事情にはMTBよりもグラベルバイクの方がバイクパッキングに適しているかも。

バイクパッキングの実例

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で、実際どんな感じでバイクパッキングを実践しているか、僕のバイクパッキングの実例から説明したいと思います。

世界はもとより日本にも道なき道を探検しながらハードな旅にトライするバイクパッカーがいらっしゃるのでおこがましいのですが…

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僕の場合はフルリジットのMTBかグラベルバイクのどちらかを気分でチョイスして使っています。
今回は直近のキャンプの際に使ったグラベルバイクでのパッキングを例に紹介しますね。

【ハンドルバーバッグ】
TOPEAK フロントローダー」という商品を使っています。
防水のバックに荷物を入れ、それを本体で巻き上げるように包みこみ、ハンドルバーにストラップでつけます。
写真のようにさらに荷物をストラップなどで固定することもできます。

<ハンドルバーバックの中身>
・寝袋 ・インナーシーツ
・エスケープビビィ ・タープ
・グランドシート ・EXPマット

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【トップチューブバッグ】
TOPEAK トップローダー」という商品です。
トップチューブとステムにマジックテープで留めて使います。
旅やキャンプだけではなく小物を入れるのに普段でも実用性の高いバックです。
サドル側につけるのもアリです。

<トップチューブバックの中身>
・補給食(ドライフルーツ) ・デジタルカメラ

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【ステムバック】
ステムとハンドルにマジックテープでとめて使います。
飲み物や補給食、小物を入れるのにとても便利。
トップチューブバック同様に普段使いでも活躍します。
左は「FAIRWEATHER ステムバッグ」、右は「Premier ボトルバッグ」という商品。

<ステムバックの中身>
左) ・電子タバコ ・GoPro電池 ・小銭入れ
右) ・スマートフォン

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【フレームバック】
「PORCELAIN ROCKET フレームパック(S)」という商品。
フレームの三角形部分につけるバックで、工具などを入れるのにとても便利です。
自転車によって装着できるバックのサイズが変わるので、バック選びはサイズをちゃんと測るのが無難ですね。

僕の場合、バイクはどれもSサイズで三角部分が狭いので、小さいサイズのバックをつけても飲み物を挟んでおくボトルゲージにぶつかっています。
割り切ってボトルケージを外すときもあります。

<フレームバックの中身>
・六角レンチ ・スパナ ・ミニポンプ
・チェーンロック ・空気圧計 ・手袋
・ヘッドライト ・虫よけスプレー
・帽子 ・パンク修理キット 

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【サドルバック】
TOPEAK バックローダー(10L)」という商品を使っています。
サドルとシートポストにとめて使います。

防水性のインナーバックに荷物を入れ、それをバック本体にスッポリ入れます。
さらにサドルバックの上にスタッフバックなどに入れた荷物を積載できます。
バイクパッキングで最も頼りになるバックですね。

<サドルバックの中身>
・ポール(タープ用) ・エイドバック
・レインウェア上下 ・焚き火台 ・ナタ
・焚き火道具(ファイヤースターター等)
・カーボンフェルト ・ペグ ・パラコード
<スタッフバッグ(サドルバッグの上)>
・クッカー2個 ・カトラリー ・バーナー
・コーヒー道具(ドリッパー、カップ等)
・コンパクトマット ・ランタンシェード
・食料 ・カーボンフェルト
・雑巾 ・ウェットティッシュ

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【フロントフォークケージ】
自転車によってはフォークにダボ穴というのがあり、それにケージをつけて防水性のスタッフバックなどに荷物を入れて積載する方法も。
ダボ穴が無くても外付けできる方法もあります。

ココを使うと一気に積載量が増えますね。

<フロントフォークケージ>
・衣服 ・洗面用具 ・タオル類 ・飲料

普段、僕はこんな感じでパッキングしてキャンプに行ってます。
毎回、パッキングの仕方は違っていて、持っていく道具や気分でパッキングの中身を変えています。

季節やバイクによって積載量が変わるので、荷物が多いときはバックパック(リュックサック)を背負うこともあります。

バイクパッキングは(も)自由

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専用のキャリアが不要なバイクパッキングのバッグは軽量・防水性にすぐれたものが多く、旅にはもちろん自転車通勤などの日常使いにも便利です。

バイクパッキングがブームになりカルチャーになりつつあることで、バイクパッキングの商品が数多く販売されています。

由来や本質を理解しつつも、「バイクパッキングはこうしなければならない!」とは思わずに、自分の自転車スタイルにあわせて楽しみたいですね。
自転車は人それぞれに楽しめる自由なツールですからね。

次回(こそは)はバイクパッキングで自転車キャンプを紹介しようと思います。


▽アワーシング(Ourthing)
日本のブランド「FAIRWEATHER/フェアウェザー」を取り扱っているアウトドアショップ。オーナー自身がバイクパッキングを楽しんでいます。

▽Dimension(ディメイションン)
KONAやSALSAなどを取り扱うMTBプロショップ。元プロライダーのオーナーが間違いのない商品を紹介してくれます。北澤肯さんの「オルタナティブ バイシクルズ」が輸入するバイクパッキング商品も購入可能です。



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